北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2020.2.23 『575m峰』(点名:峠)~「545mP」 吹雪の日高峠
日曜日の朝、日高峠の頂上付近は、
夜間降雪もなく静かだったのに、
夜が明けると天候が一変した。
降りしきる雪と強い風。
外に出るのがおっくうでたまらない。
しかし意を決して、
8時30分、駐車地をスタートした。
そしてすぐ国道を渡って斜面に取り付いた。
スタート地点の標高が約500m。
従ってわずかな標高差で目指すピークに到達する。
ピークまでの針葉樹林が見事だ。
樹林の中は風が弱まり、
足元の積雪も浅いので歩きやすい。
8時55分、三等三角点「峠」。
本来はここから北西に伸びる町界の尾根に沿って歩き、
6kmほど先の三角点を往復するつもりだった。
ところが尾根上はここも雪質が悪く、
スノーシューを深く飲み込む。
それではとても長く歩けそうもないので、
スタート直後に出合った、
地形図にはない林道を利用することにした。
ただ天気も荒れているので、
まあ行けるところまで行くべえ、
ということにして林道に戻った。
この林道は大変都合よく、
目指す方に向かって伸びている。
しかし雪は深い。
一歩一歩が深く沈んで消耗する。
さすがのHiromiも、
この日は新雪に深くスノーシューを取られる。
そして降りしきる雪は益々ひどくなり、
モチベーションが上がらない。
そんな状態で歩を進めていると、
林道が高度を上げだし、
気がつけば尾根上の「545mP」に達していた。
10時15分、点名のない「545mP」でやめることにした。
復路は自らの深いトレースを楽に歩き、
10時45分、駐車地。
天気予報を確認するも、
吹雪は終日続くということで、
時間も余してしまうし、
夕張まで戻ることにした。
一旦夕張を通り越していつもの追分で、
「ぬくもりの湯」につかり、
再び夕張に戻って車中泊とした。
2020.1.13 『0の山』(743m) 今年も恒例のピークへ
三連休最終日の月曜は、
おいしい朝食をたらふく食べて、
これも恒例の『0の山』登山だ。
コテージをチェックアウトし、
9時05分、「LARCH」の前から徒歩でスタートした。
そして林道入口でスノーシューを装着。
これまでの数年、
正月明けのこの山に人が入った形跡は見られなかった。
ところが今回は林道入口に車三台があり、
先行者の立派なトレースが残されていた。
もちろんそのトレースを利用させていただいた。
しかしスタートして2kmも進まないうちに、
先行するパーティーに追いついてしまった。
パーティーの人数は10名を超える。
これには驚かされた。
追い越す際にトレースの礼を申し述べたが、
メンバーは殆どが私より年配者だった。
斜面をショートカットしたかったが、
笹がむき出しの藪に入る気にはなれず、
林道を忠実に伝って進む。
ところが送電線の手前で左手に伐採地形が現れた。
それを利用しない手はない。
この日も元気よくラッセルを買って出るToshiに指示を出す。
そして広く伐採された急斜面を登って行く。
広いところは気持ちがいい。
グイグイ高度を上げて樹林帯に入った。
この辺りで先頭を行くToshiが、
どのようなルート取りをするか、
最後尾に着いて観察する。
Toshiはここのショートカットをしたことがない。
しかし私が口を出すような場面はなく、
完璧なルート取りをしてみせた。
積雪期はバックカントリーで楽しむToshiだが、
最近はお決まりのルートを外して山に入ったり、
また人を連れて入山することが多くなったことで、
ルートファインディングの感性が磨きを増したのだろう。
感心、感心!
最短ルートで頂上に達したが、
頂上付近は笹がひどく歩きにくい。
「LARCH」から見上げた頂上部も、
これまでの1月には見られない笹が中心の色合いだった。
10時45分、『0の山』。
このピークの東の稜線上には地形図にも載っている、
『一ノ山』(858m)、『二ノ山』(791m)、『三ノ山』(587m)が連なっている。
それで誰かが一の手前であることから、
このピークを『0の山』と名付けたのだろう。
地形図には点名の表記がなく、
743mという標高だけが記されている。
ただこの山は金山湖周辺から見て目立つ存在で、
それに正式な名前がつけられていないことが不思議た。
下山はせっかくつけたトレースを生かしてその通りに下る。
林道に下り立ち先頭を行く私の後ろで、
HiromiとKasaneの会話が弾むのが聞こえる。
11時45分、「LARCH」。
ここで解散とした。
そして各自がそれぞれの思い出を胸に帰途に着いた。
2020.1.12 「682mP」~『752m峰』 金山湖畔の峰を歩く
日曜日の朝、金山湖畔のとあるところで目覚めた。
ハイエースの窓の内側がガリガリに凍りついていた。
時計を見ると、なんと8時近く。
ゆっくり寝た。
と言うのも、この日はToshi、Kasaneの両名と、
10時に合流することにしていたので、
朝は心ゆくまで眠ることにしていた。
予定通り10時に両名と合流。
早速駐車地まで少し移動した。
この日の山行予定は金山湖の北側で東西に続く峰を歩くこと。
金山湖畔の山は、ホテル「LARCHI」を基準にして北に線引きをした場合、
その東側の稜線は端の『三ノ山』まで歩いた経験がある。
しかし西側は未踏のままだった。
それで今回は湖畔から西側の尾根を伝って入山することにした。
10時15分、金山湖畔の駐車地をスタート。
山に分け行って感じること、
それはここもやはり少雪ということだ。
雪が少なくて笹がむき出しだ。
それにスノーシューを取られるものだから、
歩きにくくてスピードが上がらない。
ラッセルを交代しながら登って行く。
金山湖畔の樹林帯はカラマツに覆われ、
その天に向かってまっすぐに伸びた木々の風景が見事だ。
尾根筋を登って行くと作業道が現れた。
笹の中を歩くよりはるかに楽なので、
作業道が続くところはそれを利用して歩を進める。
交代するラッセルだが、
Toshiの番になると俄然強く、
次への交代を譲らず頑張ってくれる。
これはありがたかった。
結局半分はToshiひとりでラッセルし、
12時ちょうど、『682mP』。
ここで一旦地形図を確認し、
進路を北向きから東向きに変えて稜線を歩く。
途中大きな倒木の回避が二箇所。
稜線上は冷たい風が吹く。
それでもKasaneは夏用のキャップをかぶったままだ。
耳が冷たくないのか?
と尋ねると「大丈夫です」。
Kasaneは汗かきなので、
毛糸の帽子をかぶるとベチャベチャになるんだそうだ。
12時40分、見晴らしの良いところに出たので昼食とした。
その後また東に向かって歩き、
13時20分、『752m峰』。
本来はその先の『718m峰』(点名:富士森)まで行きたかったのだが、
小雪ゆえにコンディションが悪かった。
そして「富士森」を狙うなら、
もっと短い行程で『752m峰』に立たなければならないということがわかった。
それで下山路からそんな尾根筋を確認。
次回はそちらから狙ってみよう。
下山はせっかくつけたトレースを下るのが最短時間と判断し、
そのまま引き返した。
14時40分、駐車地。
少ない雪に悩まされはしたが、
十分初登の尾根歩きを楽しむことができた。
そして「新年会」開催の「LARCH」へと向かった。
2020.1.11 『783m峰』(点名:占冠) ここも少雪だ
1月の三連休は、
その中日で「新年会」を開催している。
今年は三連休の初日から出かけることとし、
土曜の朝Hiromi を迎えに行き、
占冠へ車を走らせた。
全道的に異常な少雪の中、
目指す山域の積雪量が心配される。
道東道を占冠インターで下車。
JR占冠駅に着くと、
やはり積雪量は少なく、
山に目をやると、
笹がむき出しになっているのが見えた。
今回目指した「占冠」は、
JR 占冠駅の西に位置する。
駅の西側に駐車できれば理想と思っていたが、
幸いにも理想的な場所にそれはあった。
北海道電力が送電線工事のために除雪したあとらしいが、
その工事も既に終了し、
除雪されたあとだけが残っていた。
9時40分、駅裏の駐車地をスタート。
しばらく作業道を歩いて、
伐採された斜面に取り付いた。
緩やかな斜面が続く。
傾斜は斜度がゆるく楽なのだが、
笹がむき出しになっているため、
ちょっと密度が濃くなると、
スノーシューのアイゼンに笹の茎が絡み、
つんのめって転倒するのが怖い。
辛抱して登っていくと、
いきなり視界が開けて、
目の前に小さな建物が現れた。
見ると「NHK 」と書かれていた。
その後少し登って、
地形図にある送電線の下をくぐつた。
すると間もなく「682mP」だ。
この頃になると降り続く雪が強くなってきた。
うっとうしい。
そして足元の雪が深くなってくる。
ところがここで地形図にはないが、
立派な作業道が現れた。
幸いにも上方向に伸びていたので、
遠慮なくそれを利用させてもらうことにする。
作業道故曲がりくねっているものの、
笹がむき出しになった雪面を歩くよりははるかに楽だ。
わずかな距離でも利用させてもらおうと思った作業道だったが、
ラッキーなことに思う方向に伸びてくれ、
結局目指すピークのすぐそばまで利用することができた。
目的のピーク周辺は広々とし、
いったいどこが三角点なのかわからない。
そんなときはGPS に頼らざるを得ない。
結果三角点は最高標高点を離れた西側にあった。
11時55分、二等三角点「占冠」。
積雪の関係で三角点標石見つけることはできなかったが、
次回は無積雪期に林道を歩いてピークに立ち、
それを探してみよう。
簡単な昼食を済ませ下山を開始した。
と、ここで問題発生。
私のスノーシューの片方のフレームが折れかけていた。
それに気付かぬはずはなく、
登路で気になってはいた。
それでも何とかごまかし通そうと思っていた。
しかし下山を始めるとすぐにフレームの片側が折れ、
間もなくもう一方も折れてしまった。
おれてプラプラになったスノーシューをだましだまし操作し、
余計笹に絡まって転倒しながら下り、
13時20分、駐車地。
ホッとして金山湖に向かった。
2019.6.2 『落合岳』(1,166m) 思いつきの一座へ
土曜日に『沙流岳』をリタイアしたあとの日曜日は、
登る山を決めずに出かけていた。
それで『沙流岳』の登路で眺めた『落合岳』に登りたくなり、
南富良野町へ車を走らせた。
道々1030号「石勝高原幾寅線」の南富良野町側で車中泊。
広く立派な舗装道路が砂利道に変わる手前に、
よい駐車地が見つかったので、
そこから徒歩で幾寅峠頂上まで歩き、
NTTの管理道路に入ることにした。
もう冬季通行止めは解除され、
幾寅峠を車で越せるのだが、
道々の砂利道部分を歩くことにしたのは、
峠の頂上まで車で上がってしまうと、
歩行距離が短すぎるためだ。
5時50分、駐車地をスタートした。
明け方まで雨が降っていたようで、
路面や草木が濡れている。
100mほど舗装道路を歩くと砂利道となり、
道幅もひどく狭くなる。
「車が来なけりゃいいな」などと思いながら歩を進める。
短調で直線的な長い砂利道が続く。
唯一新緑がまぶしいほど美しいのが楽しみだ。
6時35分、幾寅峠頂上。
HiromiのGPSによると、
駐車地からここまでちょうど3kmだった。
頂上の東側にゲートがあり、
許可なき者の侵入を禁止している。
ごめんなさい、ちょっと登らせていただきます!
このゲートから『落合岳』頂上までは4.5kmと表記されていた。
それに加え、この管理道路には支笏湖の『紋別岳』や、
夕張市の『真谷地岳』(勝手に名付けた)のように、
頂上までの距離と、ゲートからその地点までの距離が、
200mごとに示されており、
現在地が常に明白で大変助かるところだ。
この管理道路を約2年前にHiromiと歩いたことがある。
その時は災害のため「石勝高原幾寅線」が通行止めとなっていた。
するとヒグマが自由に歩きだし、
この管理道路におびただしいヒグマのフンが続いていた。
しかし今回は2箇所でそれを確認しただけ。
通行止めとなるとこんなに違うものかと感心する。
4.5kmの管理道路歩きは快適だが、
ところどころでガスに見舞われてうっとうしい。
それでも頂上が近付くとガスが晴れ出し、
南にトマムスキー場の建物が見える。
そして東の山々を眺めながら、
7時45分、『落合岳』。
ガスがかかったり晴れたりとめまぐるしい。
そして風が冷たく、脚を出しているHiromiは寒いべやあ!
頂上付近を少し歩いてみてから下山を開始。
アスファルトの下りは速いが、
あまり車が通らない路面はヌルヌルしていて滑る。
8時50分、幾寅峠頂上。
それからやけに長く感じる砂利道の道々を下り、
9時30分、駐車地。
道々の砂利道部分を往復6km歩いたが、
その間に一台の車も通らなかった。
それが「石勝高原幾寅線」の実態だ。
時間は早かったが帰途に着いた。
日曜日の山行は早く終了すると余裕ができていい。
帰ったらHiromiと同じように、
私も洗濯その他の後片付けをしなければいけないのでね。
そして余裕をもって夕方「サイゼリヤ」で 乾杯!
この週末も土日で35kmと、よく歩いた。
2019.5.3 『狩振岳』(1,323m) GW山旅④-①
GW前半は車の納車に関わる諸々があったり、
孫たちの世話があったりと、落ち着かない日々を送ったが、
後半はようやくマイペースの山旅を楽しむことができた。
3日の朝、Hiromi を拾ってトマムへ向かった。
とりあえず初日は、積雪の状態を見ようとの思いだった。
積雪、特に残雪はその年によってその量が変わり、
予測を誤ると中途での撤退を余儀なくされる。
10時55分、トマムの林道駐車地をスタートした。
この林道は舗装された町道で、道東道トマムインターから、
落合側に700mほど走ったところに入口がある。
道東道をくぐってすぐのところに路側帯があり、
そこを駐車地とした。
駐車地周辺にはもはや雪がない。
すぐに林道分岐が現れ、左手の林道に入った。
尚、この林道は地形図に載っていない。
回を重ねて登り、歩き慣れた林道ではあるが、
雪がなくなってから歩くのは初めてだった。
少し進むと広い土場が現れた。
以前はなかったものだ。
そこまでは車で入れるが、その後も続く林道は荒れている。
林道はやがて少し下降するヘアピンカーブとなるが、
そこは林道から離れて直進することにした。
そうでなければわずかしか残っていない、
その辺りの雪渓を利用できなくなる。
小沢の渡渉を終えると、CO.810で東西に走る送電線の下に出る。
これを『狩振岳』から北に伸びる尾根まで進むのだが、
前述の通り雪が無くなってから、ここを歩くのは初めてなので驚いた。
そこには立派な道があった。
北海道電力が送電線の保守管理用に確保している苅り分け道だが、
あまりにも立派。
それに対してこちらは雪が消えてしまった笹原を横目に、
尾根への取り付き点を求めて進む。
苅り分け道は尾根の頭まで続いている様子だったので、
そこまで登れば東側の斜面に雪が残っていると読んで、
12時ちょうど、CO.917で 登りきると、
予想通り大量の雪がの残っていた。
ここから一旦下って登り返す。
急登だが雪面はおおよそ締まって歩きやすい。
どんどん高度を稼ぎ、背後には雄大な風景が広がる。
12時50分、CO.1,221で小ピーク。
ここで初めて『狩振岳』の姿を目にすることができる。
あとは深いクレバスに注意しながら、
周りの風景を楽しみつつ頂上へ!
13時15分、『狩振岳』。
風が強い。
そして南の『双珠別岳』に目をやると、
もうハイマツが剥き出しで、登ってはこられない。
写真を撮って下山開始。
少し下った雪庇の影で昼食。
その後ショートカットしたい部分はあったが、
雪渓が切れるとめんどうなことになるので、
登ってきたルートを忠実に下り、
15時15分、駐車地。
翌日の予定を雪が少なそうな日勝峠付近から、
夕張山地に変更して、
途中の「湯ノ沢温泉」で汗を流し車を走らせた。
2019.3.30 『トマム山』(1,239m) 純白の美しい峰を登る
3月も数日を残すだけとなった先週後半に、
3日続けて結構な降雪があった。
スキーで滑るには喜ばしい降雪だが、
スノーシューを主体に登る我々にとっては、
季節外れの厄介な新雪となった。
金曜日の夕方、Hiromi を拾ってトマムに向かった。
占冠で道東道を降りて道道へ。
占冠村を抜けてしばらく走ると、
雪が降りだし、しかもかなり強い降り方だ。
車道は圧雪状態。
トマムを目指したことを後悔した。
土曜の朝、JRトマム駅近くで目覚めると、
青空が広がっており「ホッ・・・」。
トマムだと登る山は色々あるので、
目覚めてから情況を見て決めることにしていた。
前夜のひどい雪はその後、
短時間で済んだようで助かった。
7時20分、『トマム山』を目指して駐車地をスタートした。
駐車地から見上げる純白の『トマム山』に惹かれた。
ただこの時点では『トマム山』に登ったあと、
『落合岳』を往復するつもりだった。
今回のルートは『トマム山』から南に派生する尾根だ。
駐車地からすぐ『トマム山』の裾に入る。
すると「鵡川」を渡る広い橋が現れる。
このルートから最後に登ったのが、
もう10年ほど前になる。
この間にいくつもの災害に見舞われてきたので、
正直橋が崩壊しているのではないかと心配していた。
しかし広く頑強な橋は顕在であった。
この橋を渡ると古い林道が続くものの、
今は使用されていない様子で荒れ果てていた。
そんな林道をすぐに離れて樹林帯に入る。
傾斜がある広い尾根はなかなかきつい。
そして高度が増すほどに、新雪の深さも増す。
Hiromi とラッセルを交代しながら登る。
そして8時40分、
CO.823で森林限界となり、
前方に目指す『トマム山』が姿を現す。
しかし雪は益々深くなり、なかなか進まない。
広かった尾根は細くなり、
東隣りの尾根にトマムスキー場のスロープが見える。
頂上直下の南斜面にはスキーのシュプールが賑やかだ。
スキー場の最上部に設置されたリフトから降りて滑ったスキー客たちのものだ。
この尾根の登行は西風が冷たく、
山はまだまだ冬であることを思わせる。
前方に見える純白の『トマム山』が美しい。
スノーシューを飲み込む新雪はきついが、
その新雪が早春の峰に雪化粧を施した。
一歩一歩ゆっくり歩を進め、
9時40分、『トマム山』。
その昔、積雪期に快晴のこの頂上にたった日のことを思い出した。
そして次に目指す『落合岳』はまだ遠い。
深いラッセルを無理して進むことはやめ、
この日はここでよしとすることにした。
しかしHiromi にとっては積雪期における、
初めての『トマム山』だ。
満足そうなその表情を見て下山を開始。
周りの風景を楽しみながら、
ゆっくりゆっくり下っても、
下山はやはり速い。
11時ちょうど、駐車地。
下山後翌日の天気予報を確認すると、
トマムは雪の予報だ。
それで夕張まで戻ることにしてトマムをあとにした。
2019.1.14 『0の山』~「721mP」 二日続けての快晴に感謝!
「新年会」の翌朝、いつも早起きの敏が最初に起きた。
続いて7時頃に起きたのが私だったかなあ・・・
前夜のワインが残り、頭がクラクラする。
そして7時半の朝食を目指して、
また飢えたHiromiが走る!
前夜と同じレストランで、おいしい朝食をいただく。
この朝食は、前もって和食か洋食かを選んで申告しておく。
我々はもちろん和食!
献立は質素なものなんだが、
酒を飲みすぎた翌朝にはそれがほどよく、
またうまいんだわ。
米は地場産のおぼろずき、
生卵は新鮮で黄味がこんもりと盛り上がっている。
いつも食べ過ぎる私は、この朝もご飯をおかわりして5杯食べた。
そして残る3人の合計が5杯。
なんだタイじゃんって、そんな馬鹿なことやってらんないんだよねえ、
もう64歳なんだからぁ・・・
たらふく朝食を頂いたあとは、
コテージ前から裏山に入山だ。
8時55分スタートで林道を歩き、
夏道の登山口を過ぎてしばらく行くと送電線が現れる。
そこから急な斜面に取り付いて頂上を目指す。
頭クラクラの状態で辛抱強く登って行くと、
やがて背後の視界が開けて、金山湖が一望できる。
そして同時に西に『夕張岳』の荒々しくも美しい姿が目に飛び込んでくる。
この山、低山にしては眺めがいいので、
随分回を重ねて登ってきた。
頂上手前の「LARCH」を見下ろせるポイントで、
「LARCHI」に向かってみんなで手を振った。
「LARCH」の佐々木支配人が、
我々が登る様子をホテルから望遠レンズで、
カメラに収めると聞いていたからだ。
それは現実となり、下山後その写真を4人分用意していてくれた支配人だ。
10時30分、『0の山』。
厳冬期に二日続けての快晴はありえない話しだ。
しかしこれも現実。
何度も記念撮影をしてきた頂上だが、
初登のMikaが一緒だと、なんだか新鮮な気持ちがするものだ。
頂上をあとにして西の稜線を進む。
小さなアップダウンを繰り返しながら、稜線歩きを楽しむ。
写真撮影が趣味のMikaが写真撮りに熱中する。
前日の『国境山』とは違い、ここの針葉樹には雪がこんもりと積もり、
まるでクリスマスツリーの森を歩いているようだ。
楽しく歩いて11時15分、「721mP」。
このピークでまた視界が開け、
来し方の『0の山』を確認できる。
その後は南に伸びる尾根を淡々と下ってコテージを目指す。
12時05分、コテージ。
二日連続で快晴の山行に恵まれたことに感謝!
しかしエンジンがかからなーいっ!
この朝の気温は-25℃。
朝かからなかったので、
山から下りたらかかるだろうと思っていたが、大間違いだった。
すぐにバッテリーが上がってしまう。
申し訳ないがホテルの佐々木支配人に頼んで来てもらった。
ブースターケーブルは常備しているが、
それでつないでかけてもエンジンがかからない。
それから約30分、休んではかけてを繰り返して、
ようやく「ブル~ン!」。
ホッ・・・
この日も金山保養所で汗を流したが、
エンジンを切ることはできなかった。
もうやばいなあ、このハイエース・・・
2019.1.13 『国境山』(982m) 山は晴れると100倍楽しい!
三連休二日目の昨日、
我が家にToshiの車を置き、
Mika、Hiromiの順に拾って金山湖へ向かった。
例年この三連休を利用して金山湖で「新年会」を開催している。
予定は一泊二日で、両日どこかの山に登ってきた。
そして今回は幾寅峠の『国境山』に登ることにした。
この山は昨年の正月に初めて登ってみたが、
天候が悪く何も見えずに終わっていた。
それでこの日は周辺の風景を目にするのを楽しみにしていた。
するとどうだろう、素晴らしい晴天に恵まれた。
朝はゆっくり出発したので、
11時ちょうど、幾寅峠へ向かう車道の冬季通行止めゲート近くをスタート。
ゲートのすぐ横には最終人家があるので、
そこに迷惑がかからないよう、
少し南富良野町側に駐車した。
そこまで入ってくる車はほとんどないため、
路上駐車でも誰の迷惑にもならない。
スタートしてゲート横を通り過ぎて驚いた。
立派なスノーシューのトレースが続いているではないか。
前日そこを訪れた人々のものだろう。
雪が少ない上に立派なトレースの上だとすたすた歩ける。
幅の広い直線的な車道が続く。
歩き始めて間もなくHiromiが暑いと言ってアウターを脱いだ。
確かにこの日の太陽は、
ずいぶん力がみなぎっていた。
歩き始めて30分ほどで「高樹橋」という大きな橋を渡る。
それからしばらく歩くと頭上に送電線が現れる。
私はその下を登る予定でいた。
ところがそこまで利用させていただいたトレースは、
高樹橋を渡ったところから樹林帯に続いていた。
それは私としても理想なのだが、
地形図を見ると斜度がきつそうであり、
小雪でスノーシューを笹に飲み込まれるのではないか、
という懸念からそのルートを取らないことに決めていた。
しかし、そこにしっかりしたトレースが出来上がっているのなら話しは別で、
それを利用させていただかない手はない。
予想通り斜度がきつく小雪で笹も出てはいるが、
そもそもこの辺りは笹の背丈が低いため、
スノーシューが飲み込まれるようなことはなかった。
そしてトレースはあくまでも締まっており、
正直なところ助かった。
斜度のきつい尾根はグイグイ高度を上げて行く。
樹林は濃く、ほとんど視界が利かない。
我慢強く耐えて登って行くと、
CO.910で急に平坦地となり、一気に視界が開けた。
まあなんと美しい光景か!
空気が澄み渡り、遠くの山々がはっきり見える。
そしてそれらは純白に輝き・・・
頂上部を目の前にして簡単な昼食をとった。
空腹を満たしたあとは頂上へ。
空は青く澄み渡っているのだが、
北から吹き付ける風が冷たい。
13時ちょうど、『国境山』。
そこには素晴らしい光景が広がっていた。
山登り以外に写真撮りが趣味であるMikaがシャッターを切り続ける。
Toshiも良い撮影ポイントを求めて動き回る。
そんな楽しく申し分のない頂上ではあるが、
厳冬期ゆえ寒さで長居はできない。
下りは登路とは別のルートをたどることにした。
北の『社満射岳』方面へ続く稜線に乗り、
途中から「高樹橋」を目指して下ることにした。
下りだしてすぐ素晴らしい霧氷を目にした。
「美しい!」の一言。
なかなか斜度のある下りが続く。
そして一旦平坦地となり、
CO.850で東斜面を下ることにした。
この下りも斜度がきつい。
ただ雪がフカフカでHiromiが「楽しい!」を連発し、
Mikaもなかなか経験できないことを楽しんでいるようだ。
楽しく下って「高樹橋」に当て、広い車道に下り立った。
あとはまた長い直線的車道を黙々と歩いて、
14時35分、駐車地。
その後の予定を考えると、ちょうど良い時間だ。
ささっと後片付けをし、
金山湖のホテル「LARCH」に車を走らせた。
2018.11.24 『桜山』(949m) スノーシュー始動
金曜日に「レイクイン」で汗を流した後、
翌日『佐幌岳』に登るため狩勝峠に向かったが、
いつも車中泊しているところ二ヵ所が、
除雪車が跳ね上げた雪に阻まれて入れない。
冬季は車載するスコップをまだ積んでいなかった。
それで狩勝峠での車中泊をあきらめ、積雪の少ない屈足に戻った。
そしてこの時期は一日そこにいても車が通るはずもない、
静かな牧草地そばで車中泊。
広々としてゆっくりできた。
翌土曜日の朝、牧草地そばを発って狩勝峠頂上に向かった。
起きたときの天候は曇り。
この曇天ではどうなるのかと、モチベーションが上がらない。
狩勝峠頂上に着くと、もう冬を迎えたそこに人影はない。
7時20分、狩勝峠登山口をスタート。
前日の『オダッシュ山』と高度は変わらないが幾分北に位置し、
日本海低気圧と太平洋高気圧の狭間にある分、
積雪が多いだろうと予測して、スノーシュー装着でスタートした。
そして正解!
夏道登山道に沿って進むが、スノーシューがないと歩行がきつい。
積雪は高度を上げるほどに深さを増し、吹きだまり箇所では膝上になる。
辺りは降り続く小雪のせいで、ほとんど視界が望めない。
なんだか修行じみてくる。
ラッセルを交代しながら進むが、さっぱり速度が上がらず、
ゆっくりゆっくり歩を進める。
稜線歩行のためアップダウンが激しい。
それが夏道であれば問題ないが、
そこに雪が積もると結構堪える。
ルートはやがて『桜山』への登りにさしかかる。
ここからがなかなか大変だった。
前を進むのは私だったが、雪が膝上まであり、
スノーシューが深く潜ってしまう。
そのスノーシューをいちいち引き上げるのが大変だ。
無理して引き上げて、
スノーシューが壊れてしまうのではないかという不安がよぎる。
そんなちょっとした格闘の末、
9時15分、『桜山』。
そこでHiromiが「ここでやめよう!」と言い出した。
それはいい提案です!
Hiromiがそう言ってくれることを期待していた私。
天候が良ければラッセルの苦悩も報われる。
しかし、辺りは相変わらず降り続く小雪が視界を曇らせ、何も見えない。
はっきり言って嫌気がさした。
『桜山』には1分滞在しただけで下山を開始。
復路は二人で付けてきたトレースをたどるので快適だ。
スタスタと下って、
10時20分、狩勝峠登山口。
車に戻っても雪が降り続き、あとかたずけが大変だ。
降り続く雪が車内に入り込み、シートを濡らす。
天気予報に従って向かったが、それでも降られるなら、
どこに登っても同じじゃん!
ということで、夕張まで戻ることにした。
そして早い時間に夕張入りして昼寝。
その後「レースイの湯」で汗を流し、
Toshiの故郷である真谷地に移動して車中泊とした。
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