goo blog サービス終了のお知らせ 
goo

2018.11.23 『オダッシュ山』(1,098m)  悪天候から逃げて・・・

 先週末は今年最後の連休だ。

11月はじめより既に土曜出勤が始まっているが、

今回の土曜は休みを取って三連休とした。

木曜の終業後、

Hiromiを拾って穂別キャンプ場まで走って車中泊。

疲れるので小刻みに走る。

穂別キャンプ場の積雪が5cm。

季節を月単位で刻むと、

現在は晩秋に当たる。

しかし、実際には初冬を迎えた。

 

 金曜の朝目覚めたのが7時半近く。

夜明けが遅くなり、目覚めもそれに習って・・・

今回からシュラフを冬用に替え、

温かくてよく眠れた。

高速自動車道を穂別インターから利用し、

トマムで降りた。

路面は一貫して圧雪、アイスバーン。

そんな路面はトマムで国道に降りても、

狩勝峠を越え新得町まで続いた。

冬がやってきたねえ~

 

新得では積雪が20cmほど。

『オダッシュ山』登山口に向かう砂利道は除雪されていた。

ただ最後の500mほどは手付かずだったが、

ハイエースは難なく奥まで入ることができた。

 

 9時50分、登山口をスタート。

先行者はなく、新雪を踏んで進む。

『オダッシュ山』には回を重ねて登ってきたが、

天候に誘われて、

目指すのがいつもこの時期だ。

積雪が登山口で足首程度だったので、

頂上付近で深くなっても膝程度だろうと予測し、

スノーシューを車に残して出発。

雪が強い西風に吹かれて吹き付けてくる。

それが「白樺平」まで登ると、

遮るものがなくなるため、

吹雪となって初冬にしては厳しい出迎えだ。

しかし、運良く高度を上げるほどに天候が回復し、

「前峰」に達すると上空には青空が広がった。

そうなると辺りの景色が美しく、

足取りも軽くなる。

一旦平坦で美しい白樺林の細道となり、

最後は急登を経て頂上に飛び出すのだが、

同時に背後には、

十勝平野の広大な風景が広がる。

 

 11時50分、『オダッシュ山』。

風が強く、カメラの三脚を立てられない。

ぐるり360度の風景を見渡して、

何も口にせず下山を開始した。

 下山はツルツルと滑り、

雪の下の障害物が見えないため、

スタスタとは下りにくい。

Hiromiはいつも通り慎重だ。

それでも下山は速い。

13時25分、登山口。

三連休初日はまずまず楽しめて何より。

やはり「晴れ」を求めて十勝に向かってよかった。

 

 下山後新得町のコンビニで簡単に昼食。

汗を流すため屈足の温泉、

「レイクイン」に向かった。

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2018.11.17 『0の山』(743m)  ついに廃道だ!

 先週末も天気予報に従うと、

やはり東に向かうしかない。

そこで金曜の終業後、

Hiromiを拾って日勝峠に向かった。

時間短縮のため夕張~占冠間を高速自動車道利用。

ETC割引がきかない平日、

Hiromiと割勘でなければ当然利用できないわけで・・・

ところでETC割引が平日適用されなくなったのは、

いったいいつから?

そんなこと聞いてないし・・・

「ETC車載車は割り引き」と打ち出して、

いったいどれほどのETCを売りまくったことか?

「これは政府とメーカーサイドとの陰謀かぁ?」と、

正直疑わざるを得ない。

 

金曜の夜8時過ぎに日勝峠の7合目着で「かんぱ~いっ!」。

そしていつも思う、「いやあ、辛くても前泊予定でここまで走ってきてよかった」と。

ところが翌朝起きて『沙流岳』に向かって林道を歩き出してガックリ。

林道に架かる橋が流されていた。

この一帯に甚大な被害をもたらした台風が2年前。

その後1年を経過して昨秋通行止めだった日勝峠が開通した。

それから1年も経過し、何度も日勝峠を走っていると、

何もかもが流されてしまったことを忘れてしまう。

この林道に架かる橋もその時に流されたのに、全く頭になかった。

この辺りは上流部であるが、沙流川である故結構な水量がある。

靴中を濡らさずに渡渉することは不可能なので断念した。

だったらどうする?

 

ずうっと気になっていた廃道に向かう『0の山』の登山道が、

その後どうなったかを検証することにした。

『0の山』の登山道が廃道になると確信したのは今年の5月、

Toshi、Hiromiと3人で金山湖畔ホテル「LARCH」泊で登った際だ。

その時の記録》

 日勝峠を日高町側に下ってひた走り、

金山湖の「LARCH」そばに駐車し、

準備をしてスタートしたのが9時半だった。

天候はまあまあ晴れ模様。

もう広葉樹だけではなく、

カラマツの葉さえも落ちてしまった樹林帯は、

日差しを遮るものがなく明るい。

『0の山』に向かう林道にはゲートがなく、

常に開放されており、どこまでも車を乗り入れることができるのだが、

それでは歩く距離が短くなってつまらない。

登山ポストを過ぎ、林道から登山道への入口に達したが、

何度もくり返し登ってきた私でも、

笹が密生していてそこが入口なのかどうかわからない状況だった。

しかし間違いなく入口だ。

その手前に新たな踏み跡ができていたので入ってみたものの、

すぐブッシュの中に消えてしまった。

う~ん、どうするか?

この程度の山、それであきらめて撤退するわけにはいかない。

そのまま林道を進み、薮が薄そうなところをめがけて登ることにした。

頂上直下を通り越して、北側から尾根に取り付こうとしたが、

笹の背丈が結構高い上に濃い。

それならばと、林道を少し戻って頂上南側の東向き急斜面を登って、

頂上手前の登山道に出ることにした。

斜面に取り付いてしばらくは枯れたイタドリの林を登って楽をしたが、

その後密生した上に、融けかかった雪を載せた笹薮に飲み込まれた。

笹薮の先が全て斜面の下方に倒れかかっているので、

登る我々にとってはひどい抵抗となる。

それでも力のある私はいい。

ジリッ、ジリッと進んで行ける。

しかし、生意気な口をきいていても、

Hiromiはやはり女性だ。

強い笹の抵抗に耐え切れず、

「もうのぼれなーいっ!」と泣き言を言い出した。

それを聞いては行動を速めるしかない。

そんなところで引き返したくはないので、

Hiromiを無視し強引に登って登山道に出た。

しかし登山道も笹が密生し、その面影すら残っていなかった。

とにかく頂上でひとり記念撮影。

写真に収まるのが好きな64歳なのよねえ~

そして笹の斜面に戻ろうとすると、

何か叫び声が聞こえてくる。

Hiromiがなんだかんだと叫んでいるようだ。

笹の海に身を投じると、間もなくHiromiの頭が見えた。

「おいっ、もう下りれえ~」

「いや、待っててくれるんなら登りたい」

と言うことで、また登り返して頂上へ。

ようやく二人揃って記念撮影。

思えばこの頂上ではToshiも含め、

いったい何度記念撮影をしたことか・・・

Hiromiの通算「500回登山達成」の山もここだった。

そんな山が廃道だ。

 

 この頂上付近から眺める金山湖が美しい。

そんな風景を眺めながら、

かつて登山道があった笹の海を下り、急斜面に突入。

下りは笹の根元から先に向かって足を運ぶことになるので大変楽だ。

それでも後ろで時折Hiromiの悲鳴が聞こえる。

「あうっ!」、「ああっ!!」

笹の茎に滑って尻餅をついての悲鳴だ。

 

 林道に下り立ってからは、

半ば放心状態のような様子で淡々と下るHiromi。

手には融けかかった雪でぐっしょりと濡れた冬用手袋が下げられている。

それでもこの日は残り少ない小春日和。

12時半、駐車地。

 

 『0の山』の登山道が廃道になったのは残念だ。

しかし地元南富良野町は日勝峠と同じく、2年前の連続台風で甚大な被害を被った。

現在はまだ復興への途上にあり、

年間何人の登山者が利用するのかわからない、

登山道の草刈りをしている余裕なぞあるはずがない。

薮漕ぎ大嫌いの私でも、この程度の距離ならたいして負担にもならないので、

この山はこのままでいいのだろう。

但し、藪漕ぎ登るのはダニがいなくなったこの季節限定だ。

 

 

コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )

2018.11.11 『781mP』  南ふらのスキー場を登る

 

 土曜の午後金山湖に移動して入浴したものの、

雨が降り出してなかなか止まない。

そんな嫌な雨は夜まで続いた。

そして天気予報をチェックするも、

翌日曜日も天候がパッとしない。

そこで、かねてより登ってみたいと思っていた、

「南ふらのスキー場」の斜面を登ってみることにした。

我々は広々としたスキー場を登るのが大好きだ。

「南ふらのスキー場」は「富良野」が平仮名表記だ。

これは地理院地図でも平仮名表記となっているので、

それに従って表現することにした。

 

スキー場の麓から見るピークは近い。

それでも初めて登るスキー場はワクワクする。

このスキー場の最高標高点は、

地理院地図によると781m。

 

 日曜日の朝、いつも通り目覚ましをセットして起床したが、

Hiromiは全く起きる気配がなく、ピクリとも動かない。

ひとりエアマットをたたむのだが、

そんな私の気配にも反応がなく、

シュラフの中に頭までスッポリと潜り込んで寝入っている。

そんなときは「こいつ死んでいたらどうしよう?」などと、

考えてはいけない不安がよぎる。

しかし、「起きれ!」の号令にすんなり反応した。

「ホッ・・・」

 

初めて登るが、距離は短いであろうこのスキー場は、

斜度がきつく下半身に結構な負荷がかかる。

つまり短い割にはいい感じぃ~

東から登る太陽が我々の背を温める。

きつい斜度をグイグイ登り、

背後にはアッという間に南富良野町の市街地風景が広がる。

その南富良野町は実にコンパクト。

ほんの僅かな面積に、この街の全てが集約されている。

なんだかほのぼのとした気分にさせられる。

ただ2年前の集中豪雨で、この街は大きな災害を受けた。

水害を受けて運休となったたJRは、

あれ以来開通していない。

南富良野町の鉄道は線路が真っ赤に錆びて、

レールとレールの間には雑草が茂っていた。

 

 スキー場には二本のリフトが施設されていた。

しかし、下からから数えると第二リフトは、

既にその営業を休止して時を経たようだった。

このスキー場も冬の訪れに備え、

斜面の全てで丁寧な草刈りを終えていたが、

第二リフトから上部にその手は加えられていなかった。

そして第二リフトの太くて頑丈なロープが地面近くまで落下していた。

ただ、かつてのスロープあとは平坦で歩きやすい。

薮漕ぎなぞ大嫌いな我々だが、

軽いブッシュを漕いで行くくらいは野性味があって面白く、先へと進む。

薄いブッシュ帯を登って行くと、

やがて第二リフトの終点に到着した。

その施設はもうボロボロで、足元の板もバラバラだった。

そしてその先は通称『タケノコ山』(1,039m)を経て、

『社満射岳』(1,063m)に続く稜線だが、

期待した踏み跡はなく、リフト終点から北側のピークに笹を漕いでよじ登った。

それが今回の最高標高点で、

HiromiのGPS数値によるとちょうど800mとなる。

地理院地図とGPSの誤差ってのは、

いったいなんなんだろうね?

まあ、さして気にもならんが・・・

 

 下山はまた楽しい。

南富良野町に吸い込まれるように下って行く。

スキー場の下部で針葉樹林の伐採作業が進められていた。

この日は日曜日だったので休止していたが、

大量のトドマツとカラマツの大木が、

切り倒されて集積されていた。

そんな場面に遭遇したHiromiが「う~ん、いい匂い!」

Hiromiは木を切った後の自然臭が好きだと、以前から言っていた。

 

 短い山行を終えて後始末をしていると、

ポツリポツリと雨が落ちてきた。

空を見上げると真っ黒い雲が覆いだした。

いやあ、絶妙なタイミングで山を楽しめた。

まだまだ午前中の早い時間ではあったが帰途に着き、

帰宅して洗濯ほかの後片付けをし、

余裕を持って早い時間から「サイゼリヤ」で乾杯!

今週も楽しかったねえ~

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2018.11.10 『トマム山』(1,239m)  広い世界をのんびりと・・・

 この週末は久しぶりに土日とも自由だった。

ところが天気予報は思わしくない。

東に向かうしかないのでそれに従って、

土曜の朝Hiromiを拾ってトマム方面に向かった。

そしてトマムに着くと、

『トマム山』が頂上までスッキリ見えていたので、

「だったら登りましょ」ということにした。

 

もう夏の観光シーズンを終え、

スキーシーズンを待つばかりのスキー場は静かだ。

おまけにスロープの全てが草刈りを終えて歩きやすい。

到着してスタートしたのがすでに10時だった。

それでも時間にゆとりがあるので、

ゆっくりゆっくり登る。

いや、速く登れない訳が他にあった。

それはシカのフンだ。

フンがそこらじゅうに点在し、

それらを避けて歩くのが容易ではない。

うっかり周りの風景に見入ってはいられない状況の中、

足元をしっかり確認しながら歩を進める。

シカのフンはその生息数が増えて行くのに従って、

年々広範囲に広がってきている。

 

トマムスキー場は最下部の緩斜面を過ぎると、

どこも長い急斜面が続く。

従ってその距離の割には登りごたえがある。

そんな急斜面を登って行くと、

グイグイ高度を上げ、

振り返るとヨーロッパの、

とある山村を思わせる美しい風景が広がる。

そしてその中に建つツインタワーが、

10年近く前に外壁の塗色を変えた頃は違和感があったものの、

今ではすっかり風景に馴染んでいる。

トマムは何度訪れてもいいところだ。

 

急斜面を登りきると、

ゴンドラの終着駅まで平坦地を歩く。

このゴンドラの終着駅が、

夏場「雲海テラス」として観光客で賑わうところだ。

そしてその近くに設置された新たな展望施設前に、

ゴンドラの夏営業が9月末日で終了したことを告げる貼り紙があった。

と、このときになって雨が降りだした。

そしてアッという間に、辺りはガスに包まれた。

それほど強く降るわけではないが、

雨は雨でやはりうっとうしい。

頂上にはわずかな時間滞在しただけで、即下山を開始した。

それでもゴンドラの終着駅に戻る辺りになるとガスが晴れ、間もなく雨も上がった。

そこでラーメンタイムをとって、

その後はたくさんの陽を浴びて急斜面を下った。

下りではまたシカのフンを踏まぬよう、慎重に足場を探る。

13時近く駐車地に戻った。

まだ十分時間があるものの、

今は午後4時半になるともう暗い。

明るいうちに車中泊地に到着したいので、

そのまま南富良野町に向かい、

「金山保養所」で汗を流した。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2018.8.15 『北日高岳』(751m) 《盆休山旅⑤ー⑤》

 15日(水)の朝、

「士幌高原ヌプカの里」近くの車中泊地で目覚めると、

既にあきらめていた通り、

外は雨模様。

モチベーションが全く上がらない。

そこでこの日は休養日と決め、

 
清水町で買い物をし、

北日高山麓の様子を見に行った。

一昨年の台風による災害で荒れ果てた一帯の復興状況を確認したかった。

するとあちこちの橋が新しく架け替えられており、 

そこを流れる川も、川床が重機により整備されていた。

ただ、『芽室岳』への林道はまだ通行止めとなっていた。 

そのあと日勝峠を越えて日高町に移動。

十勝に留まっても、天候は更に悪化する予報だった。

日高町に入ると、

雨が小降りから霧雨となった。

ならば登らない手はないので、『北日高岳』に登った。

『北日高岳』はこのブログで何度か紹介しているが、

「日高国際スキー場」の山だ。

霧雨に体が濡れるのは鬱陶しいが、

ここは下山したそこに温泉が待っている。

また、この登りで少々気になることがあった。

スタートして間もなく、

私の胸が苦しくなった。

心臓付近が締め付けられるような感覚。

こんなことは初めてだ。

心筋梗塞というのは、

こういう感覚なのだろうか?

まあ、直に治まったので、

気にもしていないが。

 

 下山すると面白い人形が立っていた。

結婚式の若いカップルだ。

微笑ましいその光景を、

Hiromiと二人で祝福してやった。

そしてそのまま目の前の「日高高原荘」に直行して、

雨も汗もきれいに洗い流してスッキリ!

更に自宅に近付く方向に車を走らせ、

我々がお気に入りの ところで車中泊。

雨はまだあと二日間も続くとの予報だ。

ならば今年の盆休み最終日は、

締めくくりにふさわしい『冷水山』と決め、

Hiromiと最終泊を前に、

「かんぱーいっ!」。

ところが翌朝明けると天候は悪化。

この朝までの雨が、前日通った新得で一番多く、

続いて夕張だった。

そのまま帰宅することを決断。

早々に帰宅して、洗濯その他の片付けに時間を費やした。

そして夕方、締めくくりはやっぱり「サイゼリヤ」でしょ!

夕方Hiromiと「カンパーイッ!」

楽しかった山旅の余韻を楽しんだ。

いやあ、いい盆休みだったなあ~

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2018.5.13 『0の山』(743m)  廃道に向かって・・・

 昨日(日曜)の朝、「LARCH」コテージで目覚めると、

Toshiが既に起きだして寝室の階上でテレビを見ていた。

朝はゆっくり寝ていられないやつで、

毎朝4時には目覚めるとのこと。

そして前夜までひどかった花粉症による鼻の具合が幾分良さそうだ。

私は2番目に起床したが、

Hiromiは「眠い」、「眠い」を連発していた。

結局コテージの居間に、

7時前には集合したものの、

朝食は7時半からとのことなので、

しばしぼんやりして過ごす。

 

 7時半に合わせて「LARCH」のレストランに向かう。

ここの朝食は基本的に洋食なのだが、

希望すると和食をいただける。

そして我々はいつも和食を希望する。

そして我々はいつも和食を希望する。

たいしたおかずが付くわけではないのだが、

ここの朝食はうまいのよねえ。

たいしたおかずが付くわけではないのだが、

ここの朝食はうまいのよねえ。

生卵なんか新鮮で、黄味が大きく盛り上がっている。

ご飯は私が四杯、Toshiが三杯食べた。

 

 コテージに戻って荷物を整理。

準備万端で「LARCH」に行き、

精算を済ませて、

8時35分、「LARCH」前の駐車場を徒歩でスタートした。

この時点で雨がポツポツ。

昼くらいから本降りになる予報なので、

「LARCH」から『0の山』を往復するくらいがちょうどいい。

昨日の帰宅後に送ってくれたHiromiのGPSデータによると、

この日の歩行距離が、往復で8kmに満たない。

雨が本降りになる前にはいい距離だ。

 

この辺りはカラマツの植林地で、

すっくとまっすぐに伸びたカラマツ群の景観が大変美しい。

そんな中の広々とした林道を歩くのは気持ちがいいものだ。

しかし傾斜はあるので、じきにに熱くなり汗をかく。

あれこれと話しながら歩いていくと、

どうも景色が違う。

何度も登っている山なので、

そのことにはすぐ気付いた。

しかし、林道から登山道に入る箇所ははっきりしているので、

見落とすことなぞ考えられない。

だが、明らかに違う。

登山道が開削されている尾根を通り過ぎている。

そこで引き返してみてビックリ!

林道から登山道に入る部分が松の倒木で隠されてしまっていた。

そしてそこに立っていたはずの案内標識が笹の中に転がっていた。

これではわかるはずがない。

改めてその地点から入山すると、

松の巨木が数本強風によってなぎ倒されていた。

それらが登山道を覆い、

笹薮を漕いで迂回する。

それが済むと、今度は濃い笹薮だ。

去年も随分笹が濃くなったと感じたが、

今回はもう末期状態だった。

私でさえ一時進路を見失い、

踏み跡を探した次第だ。

そんな時に踏み跡を見つけ、

先頭で動き出したToshiも、

少し進んでから「まだ行きますかぁ?」という諦めムードの言葉を発する。

Hiromiなんか笹に埋もれてしまいそうだ。

我々は藪屋ではないので、藪漕ぎなぞ好まない。

それでも頂上は近かったので、

とにかく頂上までは行ってみた。

 

9時55分、『0の山』。

金山湖の美しい風景を楽しんで下山を開始。

雨は相変わらずポツポツと・・・

また深い笹をかき分けながら林道に下りついた。

そこで3人がお互いの衣服を点検。

ダニの付着を確認するのだ。

するとみんなにダニはついていた。

 

 また林道をトボトボと下って行く。

「LARCH」が近付くと、美しいカラマツ林の景観となる。

私はこの景観がとにかく好きだ。

今秋再度訪れることを3人で確認。

次回はMikaも連れてこよう。

 

 11時ちょうど、駐車地。

この山の登山道はこのまま何も手が加えられなければ、

夏を過ぎた時点で完全に廃道となる。

そのことを下山した時点の「LARCH」で出会った支配人に伝えると、

「(南富良野町の)観光協会に言っておきます」とのことだったが、

果たして町の観光協会がこのマニアックな登山道の整備に動き出すのか?

それはまたこの秋に訪れた際に検証したい。

 

 車に戻ってから隣の金山保養所で汗を流して帰途に着いた。

この頃になると雨は本降りとなり、天気予報の通り。

久しぶりに揃った3人での楽しかった「LARCH」泊の思い出を胸に帰途に着いた。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2018.2.10 『トマム山』(1,239m)  残念ながら標高1,042mで撤退!

 

 昨日から2月の三連休が始まった。

私は三連休のあとも二日間休みなので、五連休となる。

昨年中土曜日が出勤となっていたため、

この時期の平日に休みが分散されている。

2月は土日の他にそんな休みが4日間ある。

 

 昨日の朝Hiromiを拾ってトマムに向かった。

天気が良くないことはわかってたいが、

せっかくの三連休をなんとか有意義に過ごしたいと願いを込めての行動だったが・・・

 

 積雪期の『トマム山』には過去に南斜面から数度登っている。

そしていつか西側から登ってみたいと思っていた。

それで地形図を見ると、ちょうど良いところに「青森団体の沢」に沿う林道が伸びている。

駐車スペースを確保できるか気にしながらそこを目指した。

突いてみてラッキーっ!

そこには占冠ゴミ処理場入口の看板があり、

奥まで綺麗に除雪されていた。

更にきっちり駐車スペースも確保できた。

 

 準備をしてスタートすると雪が降りだした。

『トマム山』であるからスキーを利用したいところではあったが、

濃い樹林帯を想定してスノーシューとした。

降りだした雪は湿って、アウターに着くとすぐに融けて水滴となる。

そんな雪が首筋に入り込んできて、

非常に不快だ。

斜度のある樹林帯をラッセル交代しながら登って行くと、

標高800mで一旦平坦地に出た。

古い林道跡だろうか?

その後また急登が続き、積雪も深くなる。

後ろから着いてくるHiromiにラッセル交代を告げると、

「ラッセルすると汗が流れて体が冷えるから嫌だ」と拒否

「なに~っ!?」。

それからいくらも登らないうちに、HiromiのGPSで標高を確認させた。

すると1,042mとのこと。

「よし、撤退だ」と言って即下山を開始。

私はHiromiに大名登山をさせる気はない。

対等にラッセルをしてもらわなければ、

一緒に登っている意味がない。

そんなHiromiに頂上を踏ませることを、あえて拒否した。

Hiromiは冬山に足を踏み入れて既に4―ズン目だ。

それがいまだに初歩的な対策を怠る。

そしてそんな小言をまた言わなければなないことに腹が立つ。

無言で下山し、降りしきる雪の中、

2泊3日の予定を取りやめて帰途に着いた。

除雪された道路には既に結構な雪が降り積もっている。

夜中に除雪車か走り回り、車中泊どころではない。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2018.1.7 『832mP』~『905mP』~『狩勝山』(985m) 周遊できる素晴らしいルート

 一般社会では6~8日と三連休であったが、

私は土曜日出勤で7~8日の二連休だった。

そしてこの二連休は1年前から予定が決まっていた。

7日夜に『ミニ山の会』の新年会を開催することになっていた。

例年通り山行後金山湖のホテル「LARCH」に入る。

 

 7日(日)の朝7時、参加メンバーが我が家に集合。

ところがこの朝は大雪でビックリ!

天気予報では前夜の早い時間帯で雪は上がるとのことだった。

それが朝起きてみるとごっそりと・・・

また予報にだまされた。

暗いうちから大急ぎで除雪。

除雪が完了しないと、やってくるメンバーの車を駐車できない。

なんとか間に合わせてホッとしていると、

まずToshiが大阪からこの日のためにわざわざ来道したTakを乗せて現れた。

続いてAota、最後にMoccanだ。

それら3台の車を我が家の庭に置き、

荷物は全て私のハイエースに積み込んで出発だ。

我が家の庭には更にもう一台、

計4台の車を駐車できるし、常に除雪してそれだけのスペースを確保している。

それが私のクセだ。

 

 車を狩勝峠に向かって走らせる。

夕張からトマムまでは高速自動車道を利用。

もうなかなか一緒に登る機会がなくなったので、

随分久しぶりに集まったメンバーの会話が弾む。

特にToshi、Tak、Aotaの3人は仕事の関連もあることから、話しは尽きない。

すいている高速自動車道を快適に走らせ、

トマムから落合を経由して狩勝峠へ。

ここも道路はすいていた。

 

 9時40分、狩勝峠落合側7合目付近の駐車地をスタート。

この二日間はスノーシュー登山と決めていた。

樹林帯に入ると結構雪が深く、

スノーシューを飲み込んでくれる。

ルートは狩勝峠西に位置する『832mP』を目指し、

そこから稜線を伝って『905mP』へ。

そして東側から『狩勝山』に登り、

駐車地へ下山するという時計回りの周遊コースだ。

 

 樹林帯に入り、一旦小沢を渡渉して東のなだらかな斜面に取り付く。

この斜面を根気よく登っていくと『832mP』だ。

しかし足元はズブズブと辛く、

頻繁にラッセルを交代する。

こういう時は人手が多いと助かる。

ラッセルの交代はメンバー各々の体力に合わせてその距離を決める。

今はToshiが最も優れた体力の持ち主なので、

他のメンバーより長い距離をラッセルしてもらう。

ラッセルを交代しながら淡々と歩を進め、

11時ちょうど、『832mP』。

あまり興味がないのでどこの何かは知らないが、

巨大なアンテナが一基建っている。

ここまでの登路で右手(西)に見えていた『狩勝山』を、

ここではっきりと捉えることができる。

そしてまだまだ遠い。

積雪の状態が悪いので、その距離が更に遠く感じる。

 

 『832mP』からは南西に向かう稜線に乗り、一旦深く下る。

このアップダウンがこのルートの核心部だ。

私は3度目となるこのルートなので、

その情景が頭に叩き込まれているが、

この日初めて目にしたメンバーは気が遠くなる思いだったことだろう。

それでも雪が締まっていれば、

見た目ほど時間がかからないものだが・・・

ここは一貫してラッセルをした私だが、

『905mP』への登り返しで空腹によるスタミナ切れ。

全員簡単な昼食をとることにした。

その時だ。

いくらも時間が経たぬのに、Takがひどく寒そうにしている。

薄着だったのだ。

冬用のアウターを着用しているものの、インナーが薄い。

この前日大阪から駆けつけたTakには、

北海道の冬山ということの状況が認識しきれなかったのだろう。

本人も「甘く考えていました」との弁。

そうなると動くしかないので先に登るように指示。

ただ、他のメンバーも簡単に昼食を済ませ、

遅れをとらぬように登って行く。

そして最後に私がトレースに従って登って行くと、

ブッシュ帯で若干迷った形跡が・・・

それでもちゃんと方向を見定め、

12時20分、『905mP』。

ここからは眼前(西)に見える鋭鋒『狩勝山』を目指すのみ。

天候がよければ素晴らしい眺めとなるのだが、

ガスがかかったり晴れたりを繰り返す。

しかし最後の登りを目の前にすると、

全員感動してそれぞれのカメラやスマートフォンで写真を撮る。

そしてアタック!

急斜面はモナカ状の雪で登りにくい。

そんな悪条件をものともせず、Toshiがガンガン登り、

それにTakがぴたりと追随する。

そのあとは少々間隔を置いてAotaとMocchanが続く。

そんな時に私はと言えば、下方からみんなの勇姿をカメラに収める。

そして回りの風景を堪能した。

13時10分、『狩勝山』。

そこまで地吹雪状態だった強い風がここに来て弱まり、

厳しいかなと思った頂上が優しい展望台に変わった。

 

 しばし景色を楽しんだ後は一気に下る。

登るときにはきつい深雪も、

下りとなればクッションのように心地よい。

先頭を下る私のあとら続いてきたMocchanが「気持ちいい~っ!」と言えば、

それに続くAotaも「気持ちいいですねえ~」。

そんな下りを楽しんで、

14時05分、駐車地。

全員満たされた思いの山行を終え、

さっさと片付けを済ませて金山湖のホテル「LARCH」を目指した。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2018.1.3 国境山(982m) 長い車道を歩いて

 3日の朝、南富良野町のとある快適な車中泊地で起床。

前夜までのだらだらとしつこく降り続いた雪は上がっていた。

車を道々占冠~南富良野線の南富良野側ゲートに走らせた。

ゲート手前に車一台分の駐車スペースがあった。

この道々は昨年の9月、逆の占冠側からMTBで走って峠を登り、

峠の頂上から『落合岳』に登った。

そのとき横目でこの山を見て、

積雪期に登るのに手頃な山だと感じていた。

 

  7時10分、ゲート手前の駐車地をスタート。

広く直線的な道々をスノーシューで歩く。

こんなロケーションではスキーの方が有利なのだが、

この連休はスノーシューと決めていた。

この道々を車で走ったことはあるが、

あまり印象に残っていない。

道々はあくまで広く直線的だ。

なが~い直線を歩ききるとカーブし、

またなが~い直線が現れる。

そして時期に道々と交差する送電線の下をくぐった。

この送電線が後で意外なことに・・・

  道々の適当なところから尾根に取り付いて頂上を目指すつもりだったが、

道々に残る古いが固いスノーモビルのキャタピラ痕が、

新たな新雪に沈むスノーシューを抑えてくれて歩きやすく、

また道なりに歩くと峠頂上までどのくらいの距離があるのか、

という興味も荷担して、そのまま道々を進んだ。

地形図でひどく遠回りなのはわかっていたが、時間はたっぷりある。

なにせ、Hiromiが長い距離を歩きたがるものだから、容易でない。

道々はやがて舗装路から砂利道へ。

と同時に道幅が極端に狭くなる。

そして嫌な雪も降りだした。

途中でこの道々の決壊箇所を目にし、辛抱強く歩き続け、

9時10分、幾寅峠頂上。

車道歩きに2時間を費やした。

これで昨秋の占冠側からと合わせ、

自らの脚でこの道々を踏破したことになる。

本当はそれをしたかったのかも・・・

  ルートは峠頂上から西に取り、『国境山』を目指す。

驚いたことに、道々を離れても雪は結構締まっていた。

そして間もなく鉄塔が現れた。

そう、下部でその下をくぐった送電線がそこを通っていた。

それで下山ルートは確定だ。

 

西に向かう広い尾根をゆっくりと登っていく。

この頃になると雪は止んだものの、濃いガスに辺りは白く包まれている。

淡々と歩を進めると、ピークに登りついた。

これが『国境山』か? と、

HiromiがもつGPSによる高度確認を要請。

しかし、目標は更に500mほど先であった。

これが私の脳内GPSの欠陥だ。

回りの景色が確認できないと、当該地点を特定しにくい。

今回単独だったなら、最初に立ったピークを『国境山』と勘違いして下山したかもしれない。

 何も見えないが、目の前に広がる樹氷の美しさを楽しみながらゆっくり登って、

10時05分、『国境山』。

う~ん、何も見えないが、

初登の山にはそれなりの感動がある。

風がほとんどないのが救いだった。

視界がない中、長居せずに下山を開始。

快適に淡々と下ると、間もなく鉄塔が見えた。

ここから送電線の下を送電線に沿って下る。

ここから目にする景色はこの日一番!

ふかふかの積雪の中を快適に下ると、時間をかけずに道々に下り立った。

車道歩きと比較すると、すごい短縮となる。

道々に下り立ったところでラーメンタイムとした。

その後またなが~い直線路をつなぎ、

往路でつけた自らのトレース上を楽々歩いて、

11時55分、駐車地。

 

下山後、翌日の帰省渋滞を回避すべく、夕張まで戻った。

夕張に戻るとホッとする私。

「レースイの湯」で汗を流し、大夕張に移動して車中泊とした。

この頃になると、この山旅で初めて青空が広がりだし、気持ちが明るくなる思いだった。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

2018.1.2 『0の山』~『721mP』  遠出しても雪に降られて・・・

 

 2日の朝Hiromiを拾って金山湖へ向かった。

天気予報ではどこもここも雪模様。

しかし何とか雪から逃れたく、

幾寅まで行ったものの、結局無駄だった。

全くモチベーションが上がらず、しばし呆然としていた。

そして結論。

「0の山にでも登るべやあ」

「あいよ~」

 

10時30分、ホテル「LARCH」横の林道除雪終点をスタート。

少しの間林道を歩くが、すぐに左手の北に向かう尾根に取り付いた。

それが頂上に向かって直登できる尾根と読んだ。

林道から外れると雪が少々深く、

スノーシューを飲み込む場面もある。

しかし、冬としては一貫して登りやすい部類だ。

登行尾根は読み通り直接頂上に突き上げた。

これが私の動物的勘である。

 

 頂上に達する前からHiromiが前を行く。

そして度々立ち止まる。

「どしたのよ?」

「頂上がどこかわからなくて・・・」

確かに頂上付近は吹雪いて見通しが効かなかった。

けれどHiromiだって、

四季を通じて何度となく登っている山、

頂上標識の前を通りすぎて先に下り出すことねえべえ~

頼りないねえ~っ!

 

 11時50分、『0の山』。

吹雪の頂上に滞在することはなく、すぐに西進を開始。

西に続く稜線を『721mP』目指して歩を進める。

昨年の『ミニ山の会』新年会の折りに歩いたルートだ。

稜線では樹氷が美しい。

少々のアップダウンを繰り返し、

降雪で何も見えない中『702mP』を経て、

12時30分、『721mP』。

ここで進行方向を南に変え、

尾根筋を一気に下る。

途中でラーメンタイムをとり、

見事なカラマツの森を楽しく下って、

13時20分、駐車地。

まだ時間は早かったが、

最寄りの金山保養所でゆっくり入浴。

体が温まった後で翌日の天候をチェックするも、近場では変わりなし。

金山湖に留まることにして、

早い時間から二人宴会だ。

だって、まだ正月2日だもの~

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ 次ページ »