(↓Twitter on 十瑠 より「一部修正有り」)
「アヒルと鴨のコインロッカー」を観る。先日、松田龍平ファンの娘が2泊3日で里帰りしてきて衝動的に近所のツタヤで借りてきたDVDだが、娘は結局観られないまま帰って行き、返却期日には間があったのでとりあえず預かっていた。伊坂幸太郎の同名ミステリー小説を映画化したものらしい。
[10月 16日 以下同じ]
娘の話で松田龍平主演と思い込んでいたら、なかなか出てこないので彼女の勘違いかと思ったが、後半で出てきた。主演は濱田岳になるのか?青春小説という言い方もされてるみたいだが、青春部分はほぼ意味ないな。犯罪も絡んでいて、結局のところテーマも何も分からない。謎解きの楽しさだけか・・・。
オープニングは赤茶けた色調のスクリーンに二人組の男が書店を襲撃する直前の様子が描かれている。赤い車に乗り、二人とも片手に拳銃らしきものを持っていて、そのガサついた画面の雰囲気から「パルプフィクション」風を狙ってるのかなと思った。製作サイドの情報に「デスペラード」なんていう名前も。
[10月 17日 以下同じ]
男たちが車を降りて書店に向かっている所でタイトルロール。BGMにはボブ・ディランの「♪風に吹かれて」が流れてくる。今頃この歌?
タイトルロールが終わると画調はノーマルに切り替わり、濱田岳扮する青年が電車に乗っているシーンになる。後で分かるが、彼は東京から仙台の大学に入学するために東北新幹線に乗っている青年だ。そして車窓を流れる田舎の風景を眺めながら「♪風に吹かれて」を唄っている。
仙台での引っ越しの最中に東京の両親との会話があったりして、これは彼を中心にした青春物語かなと思っていたら、瑛太扮するアパートの謎めいた隣人が現れて会話を交わした辺りから変な空気が流れてくる。隣人は初対面の彼に書店襲撃を提案するからだ。それも一冊の辞書を奪おうという変わった理由で。
辞書を奪う理由は、アパートの瑛太の隣人の隣人がブータン人でその外国人に日本語を教える為というのだが、その後瑛太とブータン人と瑛太の元カノとの交流が、瑛太の話として細切れに描かれていく。
ま、allcinemaの解説が「青春ミステリー」と紹介しているように、瑛太の話もモノクロで描かれていて多分真実ではないんだろうなと思わせるので、興味は後半の謎解きにかかっているんだけど、終わってみれば濱田の青春ストーリーは無くなっていったな。
ミステリーだからストーリーはこれ以上書けない。新しい登場人物も出てくるので、謎解きの面白さはあるが、ドラマとしてみるには浅い話だな。ペットショップの店長大塚寧々の謎めいた扱いは結局なんだったんだ。謎解きの役目と雰囲気作りだけか。
序盤の「パルプフィクション」風のシーンの意味は後半の謎解きで分かる。
若者三人組男女の青春物語風ではあるが、犯罪が絡むところなんざ、作者は「冒険者たち」に憧れているのかな?それにしても、薄汚い犯罪だった。
テーマをあえて探せば、友達を亡くすことの寂しさを含めての外国で暮らすことの疎外感かな。
後、他の人の感想を読んで思い出したのは、犯罪者への対応があまりにも稚拙だったこと。犯人はあんなに愚かにも証拠を残しているのに、全然利用しない被害者・・・。
濱田扮する椎名君の東京の両親に、なぎら健壱とキムラ緑子を配しているが、序盤の一シーンのみで勿体ない。緑子さんには最初気付かなかったなぁ。
(2006/中村義洋 監督/濱田岳、瑛太、関めぐみ、松田龍平、大塚寧々、関暁夫、岡田将生/110分)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_lazy.gif)
[10月 16日 以下同じ]
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_lazy.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_lazy.gif)
[10月 17日 以下同じ]
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_lazy.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_lazy.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_lazy.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_lazy.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_lazy.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_lazy.gif)
*
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/44/bfbbc53d7730c2a72bc6b1f0e736eb76.jpg)
若者三人組男女の青春物語風ではあるが、犯罪が絡むところなんざ、作者は「冒険者たち」に憧れているのかな?それにしても、薄汚い犯罪だった。
テーマをあえて探せば、友達を亡くすことの寂しさを含めての外国で暮らすことの疎外感かな。
後、他の人の感想を読んで思い出したのは、犯罪者への対応があまりにも稚拙だったこと。犯人はあんなに愚かにも証拠を残しているのに、全然利用しない被害者・・・。
濱田扮する椎名君の東京の両親に、なぎら健壱とキムラ緑子を配しているが、序盤の一シーンのみで勿体ない。緑子さんには最初気付かなかったなぁ。
(2006/中村義洋 監督/濱田岳、瑛太、関めぐみ、松田龍平、大塚寧々、関暁夫、岡田将生/110分)
お薦め度【★★=謎解きとしては、悪くはないけどネ】 ![テアトル十瑠](http://8seasons.life.coocan.jp/img/TJ-1.jpg)
![テアトル十瑠](http://8seasons.life.coocan.jp/img/TJ-1.jpg)
謎解き部分も割とすぐ察しがついてしまったし。
割と良い評判を聞いていたのでガッカリでした。
>犯罪者への対応があまりにも稚拙だった
ですよね~。コメディでもないのに警察が無能すぎて。前半の青春ものの雰囲気で最後までやってほしかったなと思います。
>警察が無能すぎて
そうそう。陰湿な犯罪にしては描き方が脳天気というか。犯人が留守電に脅迫を残したりとかアホ過ぎて呆れました。
みようか迷っていましたが、面白そうなので観てみます!
謎解きミステリーっていうのが面白そうですね。
良評・酷評どちらもありますが、とりあえず観てみようっと。