定年後「いくら使うお金があるか」、 答えられますか?
「定年後のお金のこと」について話すのは、
かっこ悪いし照れくさいと思っていませんか? 心配がどんどん増幅していきますよね。そこで私は「60歳から80歳の20年間に、あなたはお金をいくら使えるんですか?」とよく質問するんです。すると、誰も答えられません。 みなさんが旅行に行くときに、「今財布にお金がいくらあるかわからないので、心配だ」なんて悩んだりはしませんよね。定年後のお金についても同じで、使えるお金がいくらあるかが問題なのです。そして、使えるお金の範囲で暮らせばいいのです。
まず、定年後に使えるお金は決まっています。厚生年金が約20万円×12カ月×20年間、退職金、配偶者の年金、企業年金、預貯金、失業保険、生命保険の満期返戻金など、大まかに計算してみるといいでしょう。3000万円、5000万円などとわかったら、「そのお金」で生活していけばいいのです。心配しても増えるものではないし、とてもシンプルな話ですね。会社勤めをしているときも、もらった給料のなかでやりくりしてきたわけですから、同じことです。そして、「もっと使いたいな」と思ったら、定年後も働けば収入は増やすことができるのです。
貯金ができない原因は三つのうちどれですか?
同じ会社の同期で、同じように給料をもらっていても、貯金がある人と全くない人がいると思います。これは、収入の額ではなくて、その人の性格、タイプの問題ですね。もしあなたが「貯金ができないタイプ」だとしたら、次の三つのうち、どれかに当てはまると思います。ちょっと考えてみてください。
(1)管理不在タイプ
これは、お金の管理ができていない人です。年末に、会社から年末調整の用紙をもらって、「1年間でこんなにお金もらっていたっけ?」と首をかしげる人。高価なものを買ったわけでも、旅行に行ったわけでもないのに、知らないうちにお金がなくなり、使途不明金の多い人。
(2)極楽トンボタイプ
「お金は天下のまわりもの、なんとかなるさ」「借金だって財産のうちだから大丈夫」という根拠のない自信がある人。貯金を最初からする気がない人。
(3)責任転嫁タイプ
「給料が安いから貯金は無理」「友達が悪い、女房が悪い」「税金が高い」と、責任をほかになすりつけている人。税金はあなただけ高いわけではありません。――さてどうでしょうか。 サラリーマンは、「天引き貯蓄」や「持ち株会」があれば、迷わずやりましょう。
定年後はお金を「楽しむ」ことを考えませんか?
貯金するコツは、無理をしないことです。仮に給料が30万円なら、まずは月に1万円節約して、29万円で生活をしてみる。しばらくそれを続けたら、もう1万円下げてみる。でもやっぱり生活が苦しいなと思ったら、また1万円戻してみる……自分の家庭に合った家計を見つけていくのです。そして、例えば年末に36万円貯まったとしたら、それを全部貯金に回すと、寂しいですよね。そこで提案です。26万円を貯金して、10万円を自分へのご褒美として豪華に使ってみてはどうでしょうか? そうやってメリハりをつければ、節約・貯金がとても楽しいものになると思います。
定年後のお金は、楽しく生活するため、生きがいのために使えたらいいですよね。例えば、20年間に3000万円使えるAさんと、9000万円使えるBさんがいたとして、Aさんがそのうち2000万円を生きがいのために使ったら、とても豊かな生活になると思います。でもBさんが「あと1000万円貯金を頑張って、1億円にしたい」と悩んでいたら、楽しくない毎日ですよね。月50万円あってもケンカしている家庭があれば、月20万円でも笑顔でいっぱいの家庭もあります。お金は金額よりも、「考え方」こそが、大切だと思います。
「定年後のお金のこと」について話すのは、
かっこ悪いし照れくさいと思っていませんか? 心配がどんどん増幅していきますよね。そこで私は「60歳から80歳の20年間に、あなたはお金をいくら使えるんですか?」とよく質問するんです。すると、誰も答えられません。 みなさんが旅行に行くときに、「今財布にお金がいくらあるかわからないので、心配だ」なんて悩んだりはしませんよね。定年後のお金についても同じで、使えるお金がいくらあるかが問題なのです。そして、使えるお金の範囲で暮らせばいいのです。
まず、定年後に使えるお金は決まっています。厚生年金が約20万円×12カ月×20年間、退職金、配偶者の年金、企業年金、預貯金、失業保険、生命保険の満期返戻金など、大まかに計算してみるといいでしょう。3000万円、5000万円などとわかったら、「そのお金」で生活していけばいいのです。心配しても増えるものではないし、とてもシンプルな話ですね。会社勤めをしているときも、もらった給料のなかでやりくりしてきたわけですから、同じことです。そして、「もっと使いたいな」と思ったら、定年後も働けば収入は増やすことができるのです。
貯金ができない原因は三つのうちどれですか?
同じ会社の同期で、同じように給料をもらっていても、貯金がある人と全くない人がいると思います。これは、収入の額ではなくて、その人の性格、タイプの問題ですね。もしあなたが「貯金ができないタイプ」だとしたら、次の三つのうち、どれかに当てはまると思います。ちょっと考えてみてください。
(1)管理不在タイプ
これは、お金の管理ができていない人です。年末に、会社から年末調整の用紙をもらって、「1年間でこんなにお金もらっていたっけ?」と首をかしげる人。高価なものを買ったわけでも、旅行に行ったわけでもないのに、知らないうちにお金がなくなり、使途不明金の多い人。
(2)極楽トンボタイプ
「お金は天下のまわりもの、なんとかなるさ」「借金だって財産のうちだから大丈夫」という根拠のない自信がある人。貯金を最初からする気がない人。
(3)責任転嫁タイプ
「給料が安いから貯金は無理」「友達が悪い、女房が悪い」「税金が高い」と、責任をほかになすりつけている人。税金はあなただけ高いわけではありません。――さてどうでしょうか。 サラリーマンは、「天引き貯蓄」や「持ち株会」があれば、迷わずやりましょう。
定年後はお金を「楽しむ」ことを考えませんか?
貯金するコツは、無理をしないことです。仮に給料が30万円なら、まずは月に1万円節約して、29万円で生活をしてみる。しばらくそれを続けたら、もう1万円下げてみる。でもやっぱり生活が苦しいなと思ったら、また1万円戻してみる……自分の家庭に合った家計を見つけていくのです。そして、例えば年末に36万円貯まったとしたら、それを全部貯金に回すと、寂しいですよね。そこで提案です。26万円を貯金して、10万円を自分へのご褒美として豪華に使ってみてはどうでしょうか? そうやってメリハりをつければ、節約・貯金がとても楽しいものになると思います。
定年後のお金は、楽しく生活するため、生きがいのために使えたらいいですよね。例えば、20年間に3000万円使えるAさんと、9000万円使えるBさんがいたとして、Aさんがそのうち2000万円を生きがいのために使ったら、とても豊かな生活になると思います。でもBさんが「あと1000万円貯金を頑張って、1億円にしたい」と悩んでいたら、楽しくない毎日ですよね。月50万円あってもケンカしている家庭があれば、月20万円でも笑顔でいっぱいの家庭もあります。お金は金額よりも、「考え方」こそが、大切だと思います。