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嵐で上空1万メートルに巻き上げられたパラグライダーが生還=豪州
2月19日12時9分配信 時事通信
【シドニー18日】パラグライダーの選手が飛行中に突然、雷を伴った嵐に襲われ
風で約1万メートルの上空まで巻き上げられたが、ジャンボジェットが飛行するような
高度と凍える寒さの中で約1時間、気を失った後、何とか地上に生還した。
この幸運な女性は、ドイツ人のエバ・ウィスニエルスカさん(35)。
ウィスニエルスカ選手は、今週オーストラリアで行われるパラグライダーの世界選手
権に備えて14日、同国東部で練習をしていた。 飛び立った時は天候はほぼ完璧
だったが、90分ほどして突然、嵐に見舞われ、上空高く舞い上げられた。
同選手は、「そこらじゅうで雷の音がした。 暗くて、何もかもが凍っていた。
どうすることもできず、ただ祈るしかなかった」と語っている。
同選手は1分間に約400メートルの速さで上空に巻き上げられ、気を失った。
気がついた時には高度6900メートルのところを流されていて、体やパラグライダーは
氷で覆われていたという。 マイナス50度の温度に耐えて同選手が地上に戻った時は
体は氷で覆われ、凍傷で黒ずんでいた。
計器は、同選手が最高で9946メートルまで上昇したことを示していた。
同選手の異常な体験は、たとえて言えば、15分間で世界最高峰のチョモランマ
(エベレスト)に登るようなものだという。
同じ嵐に襲われて42歳の中国人選手が体温の異常低下と酸素欠乏症のために死亡して
おり、ウィスニエルスカさんは「誰に感謝していいのか…。天使にかな」と話している。
死ぬほどの体験をした同選手だが、もし傷が回復すれば同選手権に出たいと話している。
気を失った事(呼吸低下)と体脂肪が男に比べて多いから・・・