ホームレスの男性、7年のたくわえを地震被災者に寄付
5月26日12時44分配信 サーチナ・中国情報局
重慶晩報は、同市内で行われていた四川大地震被災者への街頭募金で25日、7年間に蓄えた金銭180元をすべて寄付したというホームレスの男性の話題を紹介した。【 そのほかの四川大地震:震災に義援金の写真 】 男性は午後2時ごろ、市内の江北観音橋歩行者街で行われていた街頭募金に立ち寄った。チューインガムの空き箱に小さくたたんで入れられていた紙幣を取り出し、残らず募金箱に入れたという。 スタッフが登録を求めると、代わりに折りたたんでいた紙を渡した。募金者への記念Tシャツは「必要な人のために、残しておいてくれ」と言って立ち去ったという。スタッフによると、募金の金額は約180元(約2680円)だった。 男性が残した紙には「7年前の肉体労働や、その後の流浪の生活でのごみ拾いや物乞いで溜めた金だ。使い道がなかった。額はわずかだが、これしか持っていない。苦しいことがあれば、四方八方から応援するものだ。四川の地震被災区のために、すべて差し出したい」と書かれていたという。 重慶晩報によると、募金スタッフは「感動で体が震えた。彼を見かける人があったら、今度は彼の力になってほしい」と話した。 写真は広東省広州市で行われた、四川大地震被災者のための募金・支援物資募集活動。食品や医療衛生用品を持ち寄る市民も多かったという。22日付で中国新聞社が配信。(編集担当:如月隼人) |