身体にいい日誌

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『我慢していませんか!?膝の痛み VOL.2』

2009-04-12 10:36:22 | 外科的疾患
『我慢していませんか!?膝の痛み VOL.2』



5.変形性膝関節症の場合、どのような治療が行われますか?
  ごく初期の方は「運動療法」を行います。膝を支える大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)を鍛えます。
  「薬物療法」としては、外用・内服の消炎・鎮痛剤の他、軟骨や関節液の成分である
  ヒアルロン酸の関節内注射があります。
  最近では様々なサプリメントが市販されていますが、効果についての実証は得られていません。
  ここが重要なところで、若干の症状緩和があるというだけで、効くとは言えないようです。
 
  症状がひどい場合は、人工関節に置き換えるなどの手術を行いますが、手術療法が
  必要なケースはごく稀です。

6.膝へのヒアルロン酸関節内注射について詳しく教えてください。
  ヒアルロン酸は優れた保水力や弾力性を有し、関節の中で潤滑油やクッションの役割を
  果たしています。膝にヒアルロン酸注射を行うことにより、関節の可動がよくなり、痛みがなくなり、
  病気の進行を抑制する効果も出てきます。

  週1回、5週間続けて行い、それ以降は症状に応じて行います。
  すでに20年以上前から行われている方法です。

7.発症を予防する方法はありますか。
  現代生活では体を動かすことが少なくなり、それが膝痛の増加の一因と考えられています。
  いわば生活習慣病の一つと考えてよいでしょう。
  最近「メタボリックシンドローム」と並んで「ロコモティブシンドローム」という概念が出てきました。
  これは、骨・関節・筋肉などの運動器の障害により、将来、要介護になる危険性が高い状態を
  言います。

  そうならないために、正しい知識を得て、若い時から、症状の出ないうちから気を付けることで、
  変形性膝関節症は十分防げます。
  
  ポイントは膝に過度の負担をかけないために体重管理と、筋力を保つための適度な運動です。
  そして万が一、症状が出たら、早めに専門医(整形外科等)の診察を受け、適切な治療を
  してください。

  関節痛が来たらすぐ、サプリメントではなく、まず受診をしてレントゲン検査で骨の状況を
診て、それから対応策を考えましょう。運動療法で治る程度ならまだ完治が可能です。
筋肉の力をつけましょう。

すぐ、はりやマッサージ、整体に行くのではなく、血液検査でリウマチやその他の疾患を
排除してから痛みを取るようにしましょう。(骨粗鬆症も多い疾患です)
水がたまっている場合は、穿刺(注射での水抜き)を行います。
検査のための穿刺もあります。

腰痛が原因で膝部分が痛くなることもあります。(これを放散痛と呼びます)

ヒアルロン酸系サプリメントは長い目で見れば、関節内の潤滑油等に効果があるかもしれませんが、
即効力はありません。
今すぐ痛みを取るためにはフェルビナクやインドメタシンなどを配合した鎮痛消炎剤で
炎症を抑えて、痛みを取りましょう。
 治まったなら、膝を安静にするのではなく、筋力をつけるように適度な運動することです。(運動療法)

以上二日間に渡って書きましたが、とにかく早期受診です。何度も言うようですが、
検査をしないままに、整体等に通わないこと。サプリメントにすぐ頼らないことです。

まれにリウマチ等の難病が隠れていますから、若い女性で膝痛の症状が出たら、
要注意です。
 


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