身体にいい日誌

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『高齢者肺炎ワクチン』の普及を!

2009-03-20 09:36:32 | 健康(免疫と感染症)
今日は医療の現状を少しだけ・・・

「こんなこともあるんだ」くらいに、知識として読んでみてくださいね。

『高齢者肺炎ワクチン』について



日本人の三大死因は「がん」「心臓病」「脳卒中」・・・。
では4位は?    答えは「肺炎」。
毎年約10万人がこの疾患で命を落としているのです。

厚生労働省の統計によると、高齢者ほど死亡率が高く、死亡者の約95%が65歳以上。
しかも近年、増加傾向にあると言われています。
原因でもっとも多いのが、「肺炎球菌」。全体の約1/4を占め、60歳以上では半数が
肺炎球菌によるものとする研究結果も報告されています。

健康な人の鼻やのどでも検出される常在菌である肺炎球菌。
となると、感染を防ぐのは困難と感じられるだろうが、実はワクチン接種で予防可能なのです。
ところが、日本の高齢者の接種率はわずか4%で、約7割の高齢者が接種している米国とは
大きな差があります。

「日本の現状がおかしいんです」。
財政破綻した北海道夕張市で、私立病院から公設民営化された「夕張医療センター」を
運営する医療法人の理事長は憤る。
理事長は2001年、北海道瀬棚町(現せたな町瀬棚区)で高齢者を対象に、肺炎球菌
ワクチンの接種費用への公費助成を全国で初めて実施させた予防医療の専門家です。

健康保険の適用外となる費用の約4割を同町が負担した結果、接種率は6割近くになり、
通院や入院する人が減って医療費削減につながったのです。
財政破綻のため、夕張市では公的補助はないが、診療所独自の補助を行っています。
「当然赤字。しかし接種した方が結果的に医療費がかからない」と理事長。

長野県波田町は、06年から75歳以上の住民を対象に接種費用6千円のうち、2千円
を助成する制度を始めました。
同町の住民福祉課では、「肺炎患者が入院すると、一人当たり約86万円かかります。
一方 約3200人の対象者全員が接種しても助成金は約640万円。どちらが効果的かは
一目瞭然。病気も防げるので、本人や家族の生活の質を守ることにもつながる」と話す。

公費助成を実施している市区町村は08年12月現在で86。
およそ1800ある全国の市区町村の5%にも満たないのです。

効果は実証されているのに、なぜ普及しないのか?

理事長は「行政、医療関係者、住民が予防医療から目をそらしているため」と。

前例のない施策に消極的な行政。薬に頼りがちでまだ予防分野に目が向かない医療関係者。
病気になったら医者が何とかしてくれるという住民。

「そんな意識はもう変えるべきである。インフルエンザなどで薬を開発しても耐性ウイルスが
現れる。そんなことを繰り返していて、本当に国民の健康を考えていると言えるのか。
高齢化が急激に進んでいるからこそ、予防に対する意識を向上させなければ」と訴えているのです。

皆さんの近くにもお年寄りで死因が「肺炎」という方も多いのではないでしょうか?

ガンや脳疾患などで、入院していても、在宅で治療中であっても、免疫が衰えると
必ずやってくる「ウイルス」や「菌」。中でも肺炎による感染で、息を引き取る方が
多いのは、大半が体内に住んでいた常在菌によるもの。
もちろん、健康な高齢者も風邪が長引いたりするとかかってしまう「肺炎」。
体力が弱り、免疫力次第では致命傷になりかねない「肺炎」。

そして食事も普通に摂れなくなり、無理に押し込んだりすると起こるのが「誤飲性肺炎」。
これは、食物や咽頭、喉頭から気道に入り込み肺で菌が繁殖するもの。
こちらも寝たきりに多い「肺炎」です。最初から胃腸や肝臓に負担のかかる抗生剤を
服用するわけにもいきませんから、ぜひワクチンの普及を望みたいものです。




さて、今朝から雨の後はまたまた黄砂の嵐です。風とともに視野が白くかすんで見えます。
洗車してもまた明後日も雨ですから・・・

WBCでも見ますかね。本番は月曜です。そこで勝ってもらわないとね。


   さて、こんなテーマばかり書いていると、先日「厚生労働省」と「政府内閣
   室」から今年度の行政モニターを引き受けることに。
   もちろん応募したのですが、2つともやるとは思っていなくて・・・
   
   でもいろんな分野のことを提言していきたいと思っています。

    


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