身体にいい日誌

健康雑学、医学雑学、医療雑学、サプリメント雑学、日本中から興味津津~身体にいい話集めとこ的ブログ

『最終夜 痔の注射治療法と手術体験談』

2008-08-29 22:16:53 | 外科的疾患
全国的にどしゃぶりの雨

水も滴るいい…ってくらい毎日濡れてます。

  おかげで湿度は高いけど、夜の気温は何とか30℃を切り、

  クーラーなしで眠れます。一週間に渡った体調不良も少しずつ…

  ほんとに少しずつですが、よくなっているみたいで、今日は仕事、元気に
  
  できました

で、原因は???  やっぱり夏バテ??  わからんけど毎年似たような症状に

  なるけん、やっぱりそうかも。若い頃から梅雨とかにも起こっていたからなあ。

  仕事は異動による引き継ぎを少しずつ開始!! でもさっぱりわからん

  部下のいない少数な部門だから、早く覚えないと…来週からアップアップの
  仕事が目に浮かびます



『最終夜 痔の注射治療法と手術体験談』

前夜までに述べましたように、手術療法と温存療法が主軸です。
そして現在増えつつあるのが、その中間に位置する「硬化療法」があります。
別名ALTA療法と言い、出血症状や脱出症状を改善する作用のある薬剤を
痔核内に注射で投与するわけです。
方法としては、痔核の部位や投与量を4か所に分割して注射する「4段階注射法」
という、高度な手技を用います。この方法は専門医に限られますので、肛門科を
標榜しているから即できるというものではありません。
またこの方法は脱出する内痔核でゴリガー2,3度、出血を伴う内痔核が適応
とされて、急性期の外痔核、肛門ポリープ、裂肛、痔ろうには不適応とされて
いるのです。
入院日の午前中に大腸内視鏡検査などを行い、午後腰椎麻酔または仙骨硬膜外
麻酔の上で、注射による手術を行う(外来、日帰り手術もある)
そして翌日の午前中には退院できます。食事や入浴、排便は普段通りに行え、
仕事も無理のない程度に行えます。短期入院で済み、低価格で手術後の痛みや
出血も少ないそうです。保険診療(3割)ならば、1泊2日で4-5万円と一般
手術の比べかなり安いです。再発率も約10%と根治手術に近づきつつある状況。

反面、先に述べたように適応疾患や行える医師に制限があるために、まだまだ
普及途上だと言えます。そして術後疼痛や吐き気などの副作用や直腸狭窄、潰瘍
などの合併症が起こることもあり、手術と比較すると難点も指摘されているところ
です。
これらが改善され、対応医療機関が増加すれば、手術に至らず治癒という症例が
増えるに違いないと言われています。

以上三日間述べてきましたように、
1. 今の症状がどの程度であるか?
2. 温存療法で一生我慢していけるのか?
 の2点を自分でよく考えて、医療機関を受診すればよいでしょう。

 私の場合は、トイレに入るたびに出血や痛みに悩むのが嫌で、手術に踏み 
切りました。一生の間の1-2週間なんてわずかなものです。根治させると
とても楽ですよ。
そしてまだ受診もしてなくて、薬局の軟膏や座薬でその場しのぎをしておられる
方は、肛門科なんて恥ずかしくありません。胃腸科でも大丈夫なところも多いです。
 はっきり痔疾患と確定するためにも、一度は受診しましょうね。
 外来者の中から、数%で直腸がんや大腸癌も発見されます。

 それからやはり最初は指診をしてくれる医師がいいですね。
 すぐ直腸診と言って、内視鏡を行う医師がいますが、痔だけであれば
 医師の指だけですべて診断ができるのです。それだけ経験があり、指の触感
 だけで、痔の程度もわかってしまいますからね。

以前GOO「教えて」で…

 手術をしたがる医療機関と、温存療法を勧める医療機関があり、どちらが患者に
 よいのかという質問に答えたことがあります。

 その時の手術を勧める医療機関とは、その地域最大の痔専門病院とかで、
ほとんどの患者さんが、手術目的で小さな病院から紹介されてくるので、私は
これは専門病院の役目からして、当然だと回答しました。

でも上記の質問はその医師の考え方があるので、一概には言えませんが、
はっきり言えば、「保存療法で我慢できなければ、手術になります」でしょう。

医師は患部と症状の訴えで、どうするかを判断します。たしかに温存療法は
痛みや出血を紛らわすだけで、絶対に治癒しません。治したいと思うなら手術
しかないでしょうね。そこのところを医師としっかりコンタクトをとって
患者が決断すればいいと思いますよ。

 昔、外科では痔疾患は、一生ごまかしながら生活しなさい、と言われた時代も
ありましたが、今はどこの医療機関も患者でいっぱいですね。それだけメジャー
な病気なのですよ。

 私の手術は肛門拡張&括約筋切開でした。つまり排便のたびに神経質に肛門を
収縮させるために、裂肛を繰り返し、切れ痔&いぼ痔がひどくなるばかりでした
ので、決断したのです。手術は簡単15分、入院は8日間で退院後しばらく
痛みがありましたが、きれいに治りましたよ。
 括約筋を切ったら、肛門の開け閉めができなくなるとお思いの皆様、ご安心を!
 括約筋って何本もあるのですよ。そのうちの1-2本を切って、肛門を締め付ける
筋力を和らげるだけなのです。だから踏ん張っても適当な締め付け具合となり、
絶対漏らすようなことはないのです。
 以上、蛇足…体験談でした。「悩むよりちょっとだけ入院」ですよ。軽いうちに。


      次回からは「アレルギー性湿疹」を。

      ただアレルギーは奥が深く、喘息、鼻炎、結膜炎ETC…
      数か月かかりそうなので、アレルギーの基本と湿疹だけを取り上げます。
      それぞれ早いうちにやりますので、しばらくお待ちを。


      


最新の画像もっと見る