『シャドウ』 神田 茜 著 2022.8.16読了
神田茜さんの本はハラハラする。一気に読み耽るストーリーである。
今回は売れっ子女優である姉を支え続ける妹が、姉から離れられるのか...と、ずっとハラハラする。姉はしたたかな性格なので放っておいても良いように思うが、小さい頃から姉を信頼しすぎている妹にはそれがわからない。
姉に尽くすのが当たり前に身についてきたのだ。疑うことも知らないから人間関係の多い人間からすれば疑問に思うことも多い。
キーパーソンは、妹に恋した青年。恋した理由も切ないのだが、姉にしたら、こいつが姉妹の関係を崩したようなものだろう。しかし姉の策略に二人は翻弄され続ける。
何よりもラスト... それはないでしょう?という終わりかた。
読み終わって、『神田茜 シャドウ 続編』よ検索してしまった😅
どうやら、今のところ続編は出ないようだ。読者を放り投げたままにしないでほしい。 青年を想うあまり垢抜けて自立した生き方ができるようになった妹。人間、やりたいことが見つかると光出すものだ。美しく成長した妹ももう30代...青年と人生を歩んで行ってほしい。