好きな漫画は語らせる

7いるかと申します。

「ブスに花束を。」「私の少年」を主軸にその時好きな漫画のネタバレ感想。

ブスに花束を。22話 23話「年に一度の主役日」

2018-09-24 08:07:03 | 連載漫画
上野くんにお好み焼き屋のクーポン券で誕生日を祝われた花。

8月16日の彼の誕生日近くなりお返しをしないとと、圭介に相談するべく彼がいると思われる律子の花屋へ出向く。
律子の誕生日も近いと知った圭介と花の願いが合い買い物に出る2人。


【感想】

圭介は上野くんと違う意味でだけど田端さん大好きだよね。律子さんの次に好きだと思う。そして2人はとても相性がいい。

結局平凡なノートを選ぶとこは田端さんらしいけど、圭介に言われてあんなに固辞してたLINEENを始めたのは
彼女にとっても圭介が家族や友達みたいな感覚を覚えてるんじゃないだろうか。

全然似てないようで要所要所が似てる兄弟


そして23話!
これは上野くんの笑顔に尽きるでしょう。田端さんと繋がってる圭介にヤキモチ妬いたり
田端さんがいない誕生会は喜び半減だったり。

にしてもプレゼントのセンス
木村→タンブラー 井上→派手な服 新橋→アルバムって個性ありすぎる。

そして個々のキャラ付けがしっかりしてきた。木村くん真面目だね~
でも1番リアルなのは井上かな。そして新橋アルバムは2つの意味で重いぞ。

後気になったのは、黒川ちゃんが上野くんを「くん」付けで呼んでるとこ。
あれぇ、前は呼び捨てだったよね。井上を好きになって変わったの?


でもこの場に五反田がいないのが残念だった。
彼がいたらうぐちゃんはもう少し楽でいられたのかな


私の少年 「真修」

2018-09-23 23:18:29 | 連載漫画
真修と聡子が過ごしたのは彼が小学6年の夏の間だけ。
それが2人の運命をここまで変える事になるとは。

真修は聡子を最初から「小さな女の子のよう」と感じたように「大人の女性」だとの意識はなかった。
最初から対等な存在だったのだと思う。

ただ2年の別れがなかったら「親切で自分に優しい理解者、信頼できる人」のままだったんじゃないだろうか。

幼いなりに自分のせいで聡子が遠くに行かされた事を悟り、自責の念に駆られると共に
父の仕打ちと対比するような聡子の優しさと、サッカーや勉強を教えてくれる恰好よさと、泣き顔の少女っぽさと
キラキラした時間が彼の気持ちを恋に変えていった気がする。

確かに椎川との対峙で嫉妬っぽい感情も見られるけどこれは子供にはよくあることともいえる。

2年の間、届かないショートメールを送るたびに、ターコイズを図鑑で調べるたびに、社会の勉強をするたびに思いだす人。
いい思い出しか残さないで消えた人。それは恋にもなるわ。


でも菜緒に突っ込まれても、まゆに突っ込まれても頑なに恋愛感情を認めなかったのに、実際まゆに実演されて恋を自覚し
いきなり告白にまで突っ走るのは、思春期という事を鑑みても唐突な感じはする。
18話までの細かさ、真修の心の機微をもう少し見たかったな。

にしても17話の真修の笑顔。

これほど気持ちが伝わる表情は中々ない。

真修は自分で「失恋」と言ったけどすんなり諦めるはずもないし楽しみだ!









私の少年23話「蓋」考察

2018-09-23 11:08:05 | 連載漫画
「蓋」
この副題は意味深だ。

聡子が自分の感情に蓋をするという意味合いが大きいと思うので考えていきたい

そもそも恋愛感情とはなんなのだろう。
https://tabi-labo.com/125374/true-relation
https://woman.mynavi.jp/article/170522-6/2/


聡子が真修を愛しているのは間違いない。ただ恋はどうだろう?
上記サイトや他で「恋愛感情」を調べてみると
「手をつなぎたい、他の異性といるのを見ると嫉妬する、常に考えている、いつも一緒にいたい」などあるけれど
ぶっちゃけ息子を溺愛する親にならあるんじゃないのと思う感情ばかりだ。

「触れ合いたい」等を除いては。

少なくとも現在の聡子にはこの感情はないと思われる。

対して真修は過去椎川に無自覚に嫉妬してたし、聡子の事を考えると赤くなる辺り恋なのだと思う。

聡子はわからない。別にわかる必要もないのだけど考えてしまう。
大体通常の関係では、親の愛と恋愛感情を同一に論じる状況はないけど年の差が多いと出てくる問題。


親の愛&仲間としての愛を基軸に聡子に生まれつつある感情は「恋」なのだろうか。
大体真修の方は聡子と手をつなぎたい願望はあるのだろうか?そこまで考えたことはないだろうけど

玉川上水で真修を想いながら涙する姿は恋にも思える。
いや、でも親でも子供を想って涙することはありえる。
けれど厳然たる事実として2人は親子ではない。親子でないのに親の愛を抱くよりは恋愛感情の方が自然だろう。


この2人いずれにしろよくある恋人同士にはなりそうもない。




私の少年 23話「蓋」

2018-09-22 09:51:41 | 連載漫画
事実上の告白をした真修に聡子の返事は「だめじゃない」

続けて話をしようとした聡子の持つペットボトルの蓋に砂がついているのに気づき真修が洗いに行く。

「だめじゃない」をどう捉えていいかわからない真修

戻った真修の手のアザで聡子は昔を思い出し、真修の状況に気づいていたのにスルーしてしまったことを後悔してること。
今後は大人として真修を守りたい、だから気持ちにはこたえられないことを告げる。

「守られたいとは思わない」と言い真修は去る。
自宅玄関で祖母に声を掛けられるまで気づかないほど放心した真修は失恋を悟る。

聡子は自分の対応はあれでいいと思いながらも真修との思い出が頭から離れない。

失意でベッドに横たわる真修にまゆから連絡が入る。


【感想】
自分が私の少年を好きな最大の理由は「完全なリアルでも完璧なファンタジーでもない作品」だから。
完全にリアルな漫画も完璧なファンタジー作品も沢山ある。

でもこの両方を含み、ほんの少しのきっかけでどちらにでも行く可能性を孕み
薄氷を歩くような繊細さを持つ話はそうない。

今回はそれがもろに出ていたとてもいい回だった。

中学生じゃなくても「だめじゃない」という答えは戸惑う
けど聡子の本音もそう言うしかなかったのだろう。

聡子はいい大人。青春の悩みにアドバイスをしたり、勉強ができたら褒めたり
彼女が出来たら一緒に喜ぶ、そういう真修に寄り添える大人になるのが理想なんだろう。
でも心の奥底では別の感情を抱えていて、時々それが表に出て真修を悩ませる原因にもなっている。


真修ははっきり「失恋」と思うあたり、完全に恋として聡子に告白したんだね。
真修は「守られたい」じゃなくて「守りたい」んだよね。


ラストのまゆからのラインは「漫画のご都合主義あるある」とも言えるけどこんな「ご都合なら」いくらでも来いと思う。

コミックの人物紹介に載ってないまゆがここまでのキーマンになるとは思わなかったけど
社会の荒波という諜報機関から2人を守るFBIとして潜むのはお得意なのだろう。

まゆの登場で明るい方に向かいそうです!




ブスに花束を。24話「君と花火が見たい」

2018-09-19 09:37:05 | 連載漫画
現在まででブス花史上最高の神回。

各メディア発表後の反応も凄まじく「ブス花24話」で何が言いたいかわかってもらえるレベルの回。


というわけでいきなり感想行きます。
もしこのブログが先で内容を知りたい人は「ブスに花束を。4巻」をご覧ください。


【感想】
のっけからバーベキュー回の花火をする田端さんを思い出す上野くん。
上野くんの生活の半分は田端さんが占めてるようです。10話で起きて1番に考える辺りもっとか?


花火大会に行きたいといつもの面子に声をかけるも田端さんしか捕まらないのはお約束。
しかし花ちゃん。浴衣にいつもの髪ってどーよ。上野くんがちょい意識したようだからいいけど。


でもこの回の問題の男子。あるあるというかリアル。
上野くんはいい人で誰にでも優しいから、モテ上野くんに肖ろうと友達面する輩はかなりいたんだろうね。
そんな奴らに上から目線で「全く上野は仕方ないなあ」って頭ぐしゃられても笑って許すというか流して。

しかし田端さんをバカにされちゃ黙っていられません。
こんな上野初めて見たと同級生たちは言うけど元々好きな者には熱いタイプなのでしょう。
後から来た意味深な黒ギャルは今後の2人をかき回す予感。
上野くんの手の上に自然に手を重ねる田端さんはもう老夫婦の安定感。

「田端が1番可愛いじゃん」
上野くん、この感情が意味する事に気づくことはあるのだろうか