好きな漫画は語らせる

7いるかと申します。

「ブスに花束を。」「私の少年」を主軸にその時好きな漫画のネタバレ感想。

小さな恋のものがたり。その後のチッチ。サリーという男

2020-05-31 17:50:50 | 連載漫画
みつはし先生のエッセイやインタビューを読むと、チッチとサリーは永遠の両片思いらしいです。
将来結婚したとしてもそこまでは描かないとおっしゃっています。

ですが、両片思いとはそもそもなんでしょう。
「お互い相手の気持ちに気づいていない状態」
いや、少なくともチッチのサリーへの求愛は周知ですし、その状態を受け入れていたサリーもいますよね。

というか普通に付き合って・・ましたよね。

だからサリーはチッチにさよならを告げたのではないでしょうか。

まあ、考えだしたらきりがないです。
私個人の考えではやはり2人には復縁して欲しい。

でも「その後のチッチ」のチッチは素晴らしいんですよね。
日常を楽しみながらもサリーの事も忘れてはいない。
チッチに気がありそうな男子がいても気持ちが揺れるでない。

それとサリーです。
ちい恋通信冬号で、チッチとサリーは再会します。
「チッチが呼んでいる気がして戻って来た」というサリー」

え、まさかそれだけの為にわざわざスウェーデンから?
いや、季節はお正月のようなので、帰省し母からチッチの事を聞いて(44集参照)急に気になった?

にしても、自分から別れを告げておいて、チッチが呼んでる気がするだけで、思い出の神社に出向く。
これだけでも十分です。

そしてチッチの「待ってていい?」に対し「好きな人が出来たら待ってなくていいからね」
と43集の「待たないでほしい」と比較すると随分軟化。
「呼んだのは自分だったのかも」とまで思っています。

過去はおいておいて、今は十分「両片思い」に近いのでしょうか。

思えば過去3度、サリーはチッチから気持ちが離れています。

「スミレさん、武井先生、ミサキ」
スミレさんには、チッチにない芯の強さに惹かれ
武井先生には、チッチにはない大人さに惹かれ
ミサキには、チッチにはない自由奔放さに惹かれ

いずれもチッチにない物を持っている人たちで、という事は根っこにはチッチがいたわけです。

離れてみて、改めてチッチの良さと重要さに気づいたと考えるのは、私が2人の復縁を願ってるからかもしれませんが
あながち間違いともいえない気がします。

しかしサリーも面倒くさい男です。
自分がいなければ倒れてしまう位のイメージだった小さい君が
意外に元気で楽しそうで、少しショックだったのでは?

そんなとこに「待ってていい?」なんていわれたものだからつい
「好きな人が出来たら」なんて言っちゃったんだよね?

遠距離は今のとこ2人にいい影響しか与えてません。
とにかくチッチとサリーが。現在進行形であることが嬉しくて仕方ないです。

※https://chich.jp/tsushin.html



ブスに花束を。48話「きんぎょいろ」細かい部分

2020-05-15 14:23:00 | 連載漫画
電話でデートの場所を決める2人。

「色々あるとこに行けばいい」というのはいいチョイスだと思いますが、よりによってなぜ渋谷。
以前、上野くんのプレゼントを買いに行った場所は千葉のモールらしいですが、千葉からだったら新宿や池袋の方がよくないですか。
なぜなら「渋谷」の持つ言葉のイメージが、とても、とても田端さんが苦手そうだからです。

でもまあ新宿や池袋だと規模が大きすぎて、コンパクトに回るのは向いてないですから
利便性も考えた上での選択なのでしょう。

しかし田端さん、過剰に意識するする。
合流してすぐ「少女漫画みたいに(手を)繋がないよなあ」
映画館では「少女漫画でよくあるあの展開が起きる!?」
髪についた桜を取ろうとした上野くんに対しは※画像参照と。

少女漫画の読み過ぎ!

デート途中お約束のように逆ナンされる上野くん。
またそのモブが嫌な感じ「お兄さんの友達ならイケメンそうだし大歓迎~」ってお前何様だよ。
この調子だともし新橋くんと来てたら、舌打ちくらいはしそうです。

「かっこいいですね!1人ですか」
も、そんなイケメンがゲーセンに1人で来るわけなかろうにー

その他にも
タイミングよくらいねーんを送ってくるうぐさやも
自分が言った時はスルーした、桜の美しさを口にする田端さんにすねる上野くんが見られたり
意図せず電話で邪魔する田端父がいたりと盛りだくさんでした。


ブスに花束を。48話「きんぎょいろ」ネタバレ感想

2020-05-02 09:50:01 | 連載漫画
ヤングエース6月号

【あらすじ】
初デートの場所選びを電話でしている陽介と花。
陽介の「色々あるところ」との提案で渋谷に決定。

待ち合わせ時間のかなり前にやってきた花は、渋谷の若者オーラにやられていた。
颯爽と陽介登場。スカート姿を褒められ、心臓を撃ち抜かれる花。

最初は前回よく観られなかったべり甘鑑賞。花は意識しすぎて集中できない。

お次はゲーセン。規模の大きさに焦る花。「両替してきます」と立ち去ると
すかさず陽介が逆ナンされていて、それを遠目から見てしまう。

頑張りが裏目に出て空回りする花を察し、外に連れ出す陽介。
きれいな桜にも浮かない顔の花に「つまらない?」「今日はもう帰ろうか」という。

気まずいまま電車内で考え込む花に、彩華とすみれかららいねーん。
2人の優しさに勇気をもらった花は「まだ帰りたくないです」といい、話をする為に降りた浅草で続きデート。

「もう1回 ここでデートをしよう」と言いながら勢いで手をにぎる陽介。
つないだまま行った雷門で、外国人観光客に写真を頼まれる2人。
「その手じゃ写真撮れませんね」という女性に「また繋ぎなおせばいいですから」と快諾する陽介。

再び手をつないだまま観光する2人。
陽介はバレンタインのお返しにと「金魚草のカードケース」をプレゼント。

その時花の髪についた桜を取ろうと陽介が手を触れた。
それをキスの合図と勘違いした花は目をつぶる。

そんなつもりではなかった陽介だったが、花に恥をかかせまいと彼女の肩に手をおくと
花の携帯が着信。出てみると父からの「門限までに帰れ」コールだった。

電話のあと「この後どうしよう」と茫然としている花に、陽介は写真を撮る事を提案。
安堵と残念を感じる花の頬にキスをする陽介。
「さっきの続きはさ、二年になったらしような」と言って。

「これも内緒にしないとね」と話す私達の顔は多分
夜道でもわかるくらい金魚みたいに赤かった。と帰宅の途につく2人。


【感想】
金魚草回収きましたね。ブス花好きならおそらく知っているだろうキンギョソウエピ
https://www.pixiv.net/artworks/52336937 今回はこれに尽きるんじゃないでしょうか。

ただ2人に渋谷はどう考えても合わない。たまたま降りた駅が浅草でよかったですね。
それにしても田端さん。流れとはいえ、自分からキス待ちしちゃうとは驚きです。
察して恥をかかせないようにする上野くんもさすが。

あと上野くんはほんと変な女ホイホイですね。
そこでするか逆ナン?!彼女がいると思わないか?

田端さんの制服以外のスカート姿はおそらく初ですよね。花柄が似合っていました。
あと作中の上野くんの台詞から、2年生の2人も見られそうで嬉しいです。






私の少年 38話「白黒」ネタバレ感想

2020-05-01 11:48:24 | 連載漫画
前回ターコイズで今度は白黒。意味深ですね。

【あらすじ】
真修の好きな色のコートを聡子が着ていた事から、過去の全てが線と点でつながり
彼の思い人が聡子と気づいた菜緒。

りおんへの対応もおざなりに聡子を呼び出し直接対決。
曖昧な言葉で誤魔化すように見える聡子に、自分の素直な気持ちを伝える。

そんな彼女を悲しそうに見ながら、泣く菜緒にハンカチを渡して去る聡子。
翌日真修に話す決意と共に。

【感想】
随分場が動きました。
ただ聡子の「私は真修が好き」という部分に誇りを持つ事はぶれません。

でも聡子の言う「真修が女子でも」は少し違うんじゃないかな。真修が女子ならその関係は今の対菜緒へと似たものになるでしょう。
ラインで連絡を取り合える大人のお姉さん。
「かつての不幸な家庭の女の子」が色々乗り越えながら今は楽しく学生をやっている。

真修がましゅこなら、父はあのような反応をしない可能性は高いし、世間の見方も概ね好意的になるんじゃないかな。
少なくとも相手が異性であるゆえの拒否感と、本人の罪悪感はかなり薄くなるはずです。
乗り越えなくちゃいけない壁が大きい分、絆も深くなると思うんです。

それと菜緒の「誰も幸せになれない」これも違う。少なくとも真修は幸せでしょう。

若いから仕方ないですが、菜緒は「正しいものは常に正解でそうあらねばならない」
と思ってるようですが、世の中の大抵は矛盾と欺瞞で成立してるもんです。
そもそも「正しい」とは人によって変わるもの。

菜緒は順風満帆の人生で初めての挫折なのでしょう。
でもそのつらさの中で2人を認め、真修への想いを過去にしたのは流石。

あとりおんは本当に菜緒が好きなんですね。
今回の菜緒への対応は親友としてパーフェクトでした。

明日真修に会ったら聡子は何というのでしょうか。
せめて普通のデートを楽しんでから話して欲しいと思う次第です。