好きな漫画は語らせる

7いるかと申します。

「ブスに花束を。」「私の少年」を主軸にその時好きな漫画のネタバレ感想。

私の少年 40話「面影」細かい部分

2020-07-22 17:41:38 | 連載漫画
【ざっくりあらすじ】
駅の前で祖母からお使いをlineで頼まれた真修。
前は水曜日に必ずいた菜緒が最近顔を見せないことに気づく。

買い物帰りに懐かしの公園の前を通り、サッカーをしてた時を思い出す。
流れでどんどん小学時代の思い出が蘇り、考えている内に家に着き、帰りが早い父に驚く真修。
今日は泣き母の雪の誕生日で、それを家族で祝うためだった。

真修は台所で思い出話しや、当時聡子に泊めてもらった事を話す。
元樹は驚くが「今日は怒らない」と約束してあるので、苦い顔をしつつ聞く。
多忙で子供の面倒を見られなかった事を後悔し気にしているのだ。
そんな元樹の様子を気にかけない様子でどんどん爆弾投下する真修。

「手を貸して欲しい時はちゃんと頼むから、それ以外は座って待っててよ」という真修に
「わかった。楽しみにしとくよ」と答える元樹。

国分寺駅で後ろから真修に話しかける菜緒。
しばらく無言で歩いたあと、勇気を出して話しかけようとした菜緒を先んじて真修が言う。
「(遠回りして)俺と一緒に歩いてくれてありがとう」という彼に、泣きそうになりながら「私が話したかっただけだから」と答える菜緒。

「あの人が好きだったんだね」に対し答える真修(前記事の画像参照)

その後バスに乗った菜緒は、自身と真修の小学から今までを景色を見ながら思い出していた。
吹っ切れた菜緒は、りおんとの約束の場所に走り出した。


【感想】
真修は菜緒が水曜日に現れなくなった事をちゃんと認識してました。
自分に好意があるとわかってる菜緒の行動についてどう考えていたのでしょうか。

元樹とのやりとりでは、真修がすっかり主導権を握っていて父たじたじでしたね。
自分は、元樹がそんなに悪い親だとは思っていません。
当時の反省もし今は彼なりに精一杯やってると思います。
妻もいない状態で、未だ義母と暮らしていたり、漬物を送ってきたり子供たちと触れ合おうとしたりもしてますし。

それにしても真修の大人化にはびっくりです。
元樹を軽くそして上手にあしらっているではありませんか。
中学までの彼だったら、言いたい事も言えずおどおどしてたはずです。

そして菜緒との決着。
菜緒が言いかけた事は「あの人が好きなの?」な気がしますが、実際にそれを言った時と表情が全然違います。
思いつめたような責めるような。

ただ先にこんな言い方(画像)されたら、黙って引き下がるしかないですよね。完敗でしょう。

バスで菜緒が見た小学生から今までの2人の距離が徐々に詰まっています。
彼女も聡子と同じ、いやそれ以上に真修と付き合いがあるわけです。
高校になって、やっと隣を歩けるようになった矢先のこの告白。どれだけつらいでしょう。
でもこれで菜緒は吹っ切れたと思います。あとは時間薬ですしね。

しかし真修は本当に完璧ですね。
高野先生がかつて15話で「やっと真修を人間にしてあげられた」と言ってましたが当時の真修が妖精なら、今の真修はチートです。
服のセンスがおかしいとこ以外にツッコミ要素がありません。ちょっと完璧すぎてつまらないくらいです。

ですがそれも聡子がいなかったからでしょう。真修を唯一人間に戻せるのが聡子なのは自明の理。

次回に期待したいです。





その後


私の少年 40話「面影」感想

2020-07-21 10:19:26 | 連載漫画
※かなり私見が入っています。

「私の少年」はもう後日談に入っている。

というのが40話を読んで最初に出て来た感想です。

1話で聡子と真修が邂逅した衝撃も、12話で花火をしながら見たビー玉の後
急転直下の別れと再会の13、14話も、椎川や元樹、や家族のごたごたも今や昔。穏やかな日常。

菜緒も真修も、小学時代からの自分を振り返り、その様はまるで老人が若い頃を懐かしむような風情さえあります。

ただ合間合間に、現在進行形で過去の伏線を回収していくのも抜かりありません。

思えば2人で並んで仙台から帰り、まるで日課のような勉強会をしていたあの段階で既に決着はついていたのかもしれません。

作者の高野ひと深先生は、「名前がつけられない。でも2人がずっと一緒にいる関係」という
字面で聞いただけでは、荒唐無稽にも思える状態に説得力を持たせる為に、この「後日談」を丁寧に描いてるように思えます。

そしてその効果は、画像の真修の表情が語っていると思いました。
菜緒の言うように「なにそれ」案件ですが、これ以上ない説得力の笑顔。

おそらくあと数話。
後日談を丁寧に描いているこの作品が、どういう着地を迎えるのか楽しみです。



ブスに花束を。50話「先輩と後輩」細かい部分

2020-07-05 17:46:50 | 連載漫画
1P目が、開の手首を掴んで見上げる上野くんなのですが、とにかく大きい。

五反田くんより大きいんじゃないでしょうか。

それとぱっと見2人は似てて、私最初にページを開いた時五反田くんかと思ってしまいました。
それからもちょいちょい、高さから来る無意識の睨みで田端さんをびびらせています。
なのに美化委員という合わなさ加減。じゃんけんで負けたんですかね。

その開が憧れている上野くんですが、開は中学時の上野くんと3年の先輩の話を聞かずに
半ば怒ってその場を立ち去ってしまい、上野くんの真意を誤解したままゆえ、次回のバスケ対戦はすごいことになりそう。
バスケに置いてあの体系はアドバンテージですから、流石の上野くんも苦戦するんじゃないでしょうか。

そして絶妙なタイミングで現れる天使うぐちゃんにさすがの開も真っ赤です。
「(2人は)あんまりお似合い」と言われもやる田端さん。おやおや進歩したなあと思ったら、いつもの頬殴り自虐。
これぞブス花。

そういえばこれぞブス花と言えば
中学時代の上野くんモテモテ伝説で、また例の黒髪女子が出てきています。
それもモブの中では一番目立つ位置で。

この子は、花火回やバレンタイン回で未だに上野くんに気があるそぶりですが
今後本編に絡んでくることはあるのでしょうか。

これからはたまにタメ口で会話することにした2人。
また一歩距離が縮まりましたね。

それと13話での「上野くん、前髪切られ過ぎ事件」の伏線が回収されました。
開が、田端さんに見せた写真の1枚が。短い前髪でテレ笑いをする上野くん。

些細な伏線も回収するロク先生ほんとに素晴らしいです。


ブスに花束を。50話「先輩と後輩」ネタバレ感想

2020-07-04 14:48:15 | 連載漫画
【あらすじ】
場面はいきなり、怒りを見せつつ開の手を握る陽介と困惑する花。

遡ること小一時間前。

今年も美化委員になった花は2度目ということで余裕を感じていた。
そこにいきなり大柄の開が現れ「俺と一緒に活動してもらえますか?」と寄ってきた。
先ほどマックスだった自信メーターが一気に下がる花。

2人並んで花壇の手入れを始めるが、開の視線に怯え色々勘繰る花。そこにいきなり話しかけて来た開。
部活勧誘の場に花がいたことで、彼女に向けて陽介が「部活に入らずバイトを始めた理由」を話し始める。

「陽介は女に貢いでいる」と疑う開は、彼の身辺を探りすみれとの仲を疑う。
「やっぱりあの二人って付き合って・・・?」という彼に一瞬もやる花。
が、すぐいつものように自分の頬を殴り、2人がそういう仲ではないと説明。

それを聞き安心した開は、中学時代の陽介のモテ伝説を語る。
「バスケ部の女子が50人突破」「第2ボタンの倍率高すぎ」「ジャニーズにスカウト」等聞かされ
凄い人と付き合っていることを再確認し、真っ青になる花だった。

先輩なのだからタメ口で、という開。そのタイミングで、花の様子を見に来た陽介。
「笑顔、タメ口、楽しそう」な2人を見てむかむかし、冒頭にという流れ。

「陽介先輩の話を」という開と、申し訳なさそうな花を見て自分の行動が恥ずかしくなる陽介。
そして開が知りたがっている事を話し始めた。

「レギュラー争いがしたくないから」と部活に入らない陽介に「何スかその腑抜けた理由は」といい
陽介に球技祭でバスケに出るように告げ「俺はそこで勝ってあんたへの憧れを捨てる!」と言い立ち去る。

残った花に陽介が語った理由は
「自分によくしてくれた3年の先輩がいた。なのに先輩の引退する大会で俺がレギュラーになってしまい
レギュラー辞退を言い出そうとして、先輩に拒否される」というものだった。
「ただ先輩と試合に出たかっただけだった」という陽介。

話を聞いた花は勇気を出し
「大丈夫じゃない時は私でよければ言って下さい。どんな上野くんでも好きですから」と伝える。

それを聞いた陽介は、嬉しさで座り込み「最後の一言だけでいいからタメで言って」とお願いし
ぎこちなくタメ語で返す花だった。

【感想】
長年の謎の上野くんバイト問題に決着がつきました。
仲よかった先輩とのトラブルからだったんですね。今では関係は復活したようですが
流石にまっさらな精神状態ではいられないのでしょう。

で、今回のポイントはタメ解禁ですよ。
田端さん、いつの時代の人だという感じでしゃべっていますが、やっているうちに慣れますよね。

あと新キャラの入谷くん。
誤解して上野くんに勝負をしかけていきました。「落ち着け!」という感じですね。
まあいいやつはいいやつなのでしょう。

上野くんの独占欲は限界突破。田端さんも少しずつヤキモチっぽいとこが見られるようになりました。

次回は球技祭でしょうか。