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7いるかと申します。

「ブスに花束を。」「私の少年」を主軸にその時好きな漫画のネタバレ感想。

私の少年 40話「面影」感想

2020-07-21 10:19:26 | 連載漫画
※かなり私見が入っています。

「私の少年」はもう後日談に入っている。

というのが40話を読んで最初に出て来た感想です。

1話で聡子と真修が邂逅した衝撃も、12話で花火をしながら見たビー玉の後
急転直下の別れと再会の13、14話も、椎川や元樹、や家族のごたごたも今や昔。穏やかな日常。

菜緒も真修も、小学時代からの自分を振り返り、その様はまるで老人が若い頃を懐かしむような風情さえあります。

ただ合間合間に、現在進行形で過去の伏線を回収していくのも抜かりありません。

思えば2人で並んで仙台から帰り、まるで日課のような勉強会をしていたあの段階で既に決着はついていたのかもしれません。

作者の高野ひと深先生は、「名前がつけられない。でも2人がずっと一緒にいる関係」という
字面で聞いただけでは、荒唐無稽にも思える状態に説得力を持たせる為に、この「後日談」を丁寧に描いてるように思えます。

そしてその効果は、画像の真修の表情が語っていると思いました。
菜緒の言うように「なにそれ」案件ですが、これ以上ない説得力の笑顔。

おそらくあと数話。
後日談を丁寧に描いているこの作品が、どういう着地を迎えるのか楽しみです。



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