石川遼(17=パナソニック)がマスターズ攻略のお手本を目の当たりにした。初出場のマスターズ(9~12日、オーガスタ・ナショナルGC、ジョージア州)に向け、3日は同じく初出場の今田竜二(32)、8年連続出場のアダム・スコット(28=オーストラリア)と会場コースでラウンド。グリーンの傾斜を生かしたスコットの絶妙なアプローチなどに感心し、本番への大きなヒントを得た。
今田から誘われ、石川は初めて他の選手と一緒にオーガスタを回った。8年連続出場のスコットが一緒だったのは前半9ホールだけ。それでも8年分のノウハウが蓄えられたプレーは、初出場の石川にとって貴重なお手本となった。
特に目を見張ったのが6番でのアプローチ。マウンドが2つあるグリーンの右から傾斜を利用し、左手前のピンに対して半円を描くように寄せていった。「僕ならちょっとフックに狙っていく程度だったと思う。真上から見たら、分度器みたいに回してきた。あれは本当に(傾斜を)分かってないとできない」と、培った経験と想像力の豊かさに感心した。
しかも、スコットは低く転がさずに、SWでのショートロブを使った。軽く上げ、ストンと落としてからボールの自重と傾斜を使って転がす。落としどころ、スピン量まですべてコントロールされたショットだった。
石川と同じく初出場の今田のアプローチも同様だった。「ほとんどをロブ気味にやっていた。日常的にああいうロブショットをしてる」。先週のアーノルド・パーマー招待では難しい場面で課題だったロブショットを成功させ、「マスターズでも使ってみたい」と手応えを口にしたが、2人の駆使するショートロブは完成度が格段に違った。
しかし、それで尻込みしないのも石川だ。「まだ自信は全くないけど、ああいうプレーを見ることで、もっとトライしようという気持ちになる」と挑戦意欲をかき立てられた。一緒にプレーする選手の経験値も吸収し、本番へのヒントを得ながら、石川は夢舞台の開幕へと向かう。
(スポーツニッポン)
今田から誘われ、石川は初めて他の選手と一緒にオーガスタを回った。8年連続出場のスコットが一緒だったのは前半9ホールだけ。それでも8年分のノウハウが蓄えられたプレーは、初出場の石川にとって貴重なお手本となった。
特に目を見張ったのが6番でのアプローチ。マウンドが2つあるグリーンの右から傾斜を利用し、左手前のピンに対して半円を描くように寄せていった。「僕ならちょっとフックに狙っていく程度だったと思う。真上から見たら、分度器みたいに回してきた。あれは本当に(傾斜を)分かってないとできない」と、培った経験と想像力の豊かさに感心した。
しかも、スコットは低く転がさずに、SWでのショートロブを使った。軽く上げ、ストンと落としてからボールの自重と傾斜を使って転がす。落としどころ、スピン量まですべてコントロールされたショットだった。
石川と同じく初出場の今田のアプローチも同様だった。「ほとんどをロブ気味にやっていた。日常的にああいうロブショットをしてる」。先週のアーノルド・パーマー招待では難しい場面で課題だったロブショットを成功させ、「マスターズでも使ってみたい」と手応えを口にしたが、2人の駆使するショートロブは完成度が格段に違った。
しかし、それで尻込みしないのも石川だ。「まだ自信は全くないけど、ああいうプレーを見ることで、もっとトライしようという気持ちになる」と挑戦意欲をかき立てられた。一緒にプレーする選手の経験値も吸収し、本番へのヒントを得ながら、石川は夢舞台の開幕へと向かう。
(スポーツニッポン)