男子ゴルフの石川遼(19)=パナソニック=が25日、来年2月からの米ツアー参戦について、4月7日開幕のマスターズ(米ジョージア州・オーガスタナショナルGC)まで、1度も帰国しない丸2カ月の長期米国滞在プランを明らかにした。自身最長となる「勝負」の武者修行。体調を完璧に整え、出場する6試合すべてで「優勝争い」を目標にする。
千葉市内で行われたジュニア向けのイベント。石川が、マスターズ前の“青写真”を明かした。
「いろいろと考えた結果、ずっと米国にいるのが最善じゃないかと、スケジュールを組んだ」
来年2月からのマスターズ前の米ツアー挑戦を、今年とほぼ同じ5試合で行う予定。ただ、試合のない週に帰国していた今年までとは違い、2月中旬に渡米した後はマスターズまで米国に滞在し続ける約8週間の長期遠征を組み上げた。
「こんなに長く自宅に帰らないのは初めて」という一大決心は、過去2度の米国遠征とは明確に違う強い意気込みがあるためだ。
「日本に(一時)帰国するのは、時差ボケをしに帰ってくる感じになってしまう」。過去2年の経験から体調を万全に整えることを優先。その上で「コースや環境を知った3度目の米ツアー挑戦は、優勝争いをすることが大きな目標」と、調整目的ではない“ガチンコ参戦”で自分の力を世界にぶつけていく。
この1年を「2011年のマスターズで優勝争いするために頑張ってきた」と振り返る石川にとっては当然の決断。「ホテル暮らしは問題ない。家に帰るより、オーガスタにずっと残りたくなる“オーガスタシック”になるぐらいだったらカッコイイ」。全6戦の遠征で数多くの優勝争いを繰り広げれば、獲得賞金で12年米ツアー出場権獲得というドリームプランも見えてくる。
(サンケイスポーツ)