遼、ジャンボ尾崎の偉業に「見たかった…凄すぎる」
ゴルフ情報ALBA.Net 4月26日(金)8時22分配信
国内男子ツアー「つるやオープン」初日に“62”を叩き出しエージシュートを達成した尾崎将司に石川遼も感嘆の声を挙げた。
今週の「チューリッヒクラシック」を欠場して米国で調整を続けている石川は自身の公式ホームページを更新し、「ジャンボさんのゴルフ見たかった…凄すぎる。ジャンボさんのアイアンショットはインパクトで球がフェースにくっ付いたようになかなか離れない」とコメント。66歳の魅せたゴルフに驚きを隠せなかった。
石川は5月2日開幕の「ウェルスファーゴ選手権」から米ツアーに参戦する。
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【ジャンボ66歳“史上初”エージシュート】
つるやオープン第1日(25日、兵庫・山の原GC=6793ヤード、パー71)66歳の尾崎将司(マックス・インターナショナル)が9アンダーの62をマークし、年齢以下で回るエージシュートをレギュラーツアー史上初めて達成した。2オンに成功した17番(パー5)でイーグルを奪うなど1イーグル、9バーディー、2ボギーの圧巻ラウンド。2004年「マンダムルシードよみうりオープン」初日以来、約9年ぶりの首位に立ち、自らが持つ最年長V(55歳241日)の更新に好スタートだ。
強いジャンボが帰ってきた。17番で7メートルのイーグルパットを決めると、あのポーズが飛び出した。全盛期の尾崎将が何度も見せた“コブラポーズ”。完全復活の66歳がレギュラーツアーでは史上初のエージシュートを達成した。
「コブラは自然と出た。昔は狙ってやっていたけどな。あのホールはティーショット、セカンド、パッティングとすべてが完ぺきだった」
予感的中の快進撃だ。5番(パー3)から自身9年ぶりの4連続バーディーで波に乗った。12番(パー4)では残り105ヤードをSWでピン横1・5メートルにピタリ。「何でそんなに(報道陣が)集まっているんだ。エージシュートの話か? それよりはるかにいいスコアだろう。アイアンさえ良ければ、きょうは怖いくらいのスコアが出る予感があったんだよ」。
エージシュートは公式記録にはならないが、「聞いたことがない。62は世界最少でしょう!」とツアー関係者は会場
で口をそろえた。
昨季は持病の腰痛にも悩まされ、22試合出場ですべて予選落ち。プロ44年目の今季はプロ生活初ともいえる屈辱のスタートだった。最大の悩みは飛距離の低下。体力強化に努め、クラブにもこだわった。昨年12月から従来より1インチ長いシャフトをテスト。46インチの長尺を使いこなすことでヘッドスピードがアップし、17番のティーショットは302ヤードのビッグドライブだ。
ドライバーの飛距離が全盛期に戻り、さらにアイアンもさえたこの日は鬼に金棒。年齢より4つも少ない、コースレコードタイ「62」の大爆発だ。44歳と50歳時にマークした自己ベストの「61」に迫り、04年以来の“奪首”にも成功した。
「最近は若手がレベルアップしてきたけど、脅かしとかないとな。ここにジャンボあり、を見せとかないと。俺が狙っているのは優勝だよ。いつだって? 今でしょ!!」
実弟のプロゴルファー尾崎健夫(59)の夫人だった人気女優、坂口良子さんが3月27日に57歳で死去。義妹の密葬で尾崎将は号泣したという。悲しみにくれるみんなのために-。良子さんも天国から見守ったはずだ。
73年のツアー制度施行から41年目で初めて達成されたエージシュート。ハーフを30で回ったのは4位だった03年5月、川奈ホテルGC富士Cで行われた「フジサンケイクラシック」第1ラウンドのイン以来。川奈では女子ゴルフの「フジサンケイレディスクラシック」が26日から開催されるが、川奈で5勝を挙げるなど、特にこの時期は無類の強さを誇っている。
目指すは02年「全日空オープン」以来のツアー95勝目だ。山の原GCに強すぎるジャンボが戻ってきた。
(サンスポ)