【ソチ=峯匡孝】安倍晋三首相は6日夜(日本時間7日未明)、ロシア南部ソチでプーチン大統領との会談後、記者団に対し「平和条約については、いままでの停滞を打破する、突破口を開くという手応えを得ることができた。
これはプーチン氏も同じ認識だと思う」と述べた。発言の詳細は以下の通り。
--プーチン大統領との会談の概略を 「プーチン大統領とはじっくりと時間をかけながら、膝をつき合わせて胸襟を開いて、平和条約について、あるいはさまざまな課題について率直な議論ができたと思います。2国間の将来についてだけではなくて、ウクライナ、北朝鮮あるいはシリア、そしてテロ対策といった国際的な課題についてもお互いに深い議論ができたと思います。そして平和条約については、いままでの停滞を打破する、突破口を開くという手応えを得ることができたと思う。これはプーチン大統領も同じ認識だと思います。この問題は2人で解決していこう、未来志向の日露関係を構築していく中で解決していこう。その考えで一致を致しました。
今までの発想にとらわれない新しいアプローチで交渉を進めていくということになります。
そして9月にウラジオストクでさらに会おうということで合意した」
--2国間交渉について新しいアプローチというのは具体的にどういう意味か 「残念ながらですね、平和条約交渉、4島の帰属を、問題を解決して平和条約を締結していく。
この基本的な考え方のもとに平和条約交渉を進めていくというのが日本の姿勢でありますが、プーチン大統領とは戦後70年経っても平和条約は締結されていない。この異常な状況を終わらせなければならないという認識で一致したが、残念ながら条約交渉は停滞をしていたといわざるを得ないと思います。
この停滞状況を打破するためには、いままでのアプローチとは違う、今までの発想とは違う新たな発想に基づいて交渉を進めなければならないと考え、その中で新しいアプローチで進めていきたい、その考えをプーチン大統領に伝え、プーチン大統領もその基本的な考え方に合意をしたと、そういうことだ」
--9月に首脳会談を行うということだが、プーチン氏の日本訪問の見通しは 「プーチン大統領の訪日についてはですね、適切な時期についてさらに検討していきたいと考えています」
以上、産経新聞記事
3時間10分も会談を行っており、アメリカの顔を窺いながらロシア対応してきた日本の首相だが、アメリカにノーが言える日本なのだろうか?アメリカの大統領の代わり目ということもあると思うが、日本の国益、エネルギー、安全保障上重要なことだと思う。
また、石油の輸入をロシアからできれば、エネルギー問題解決ができ、ロシアにとっても助かることである。
ただ、アメリカから邪魔されることは覚悟しておかないといけない。
日露の平和条約締結は、この安倍、プーチンのふたりしかできないことだと思うので、今後の動向を注視していきたい。
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