72回目の終戦の日を迎えた15日、東京・九段北の靖国神社境内には、曇り空の下、早朝から続々と参拝客が集まり出した。直径1・5メートルの2つの菊花紋が取り付けられた神門前では、午前6時の開門前に、優に200を超える人々が列をつくっていた。例年通りの光景が広がる中、いつもと違ったのは、閣僚が誰一人として参拝に訪れなかったことだった。(原川貴郎)
10時半からは境内で、「英霊にこたえる会」などの主催による「戦没者追悼中央国民集会」が開かれた。英霊にこたえる会の寺島泰三会長は降雨の中開会した集会でこう訴えた。
「今上陛下のご在位中、両陛下の行幸啓をいただくためには、わが国の最高責任者である安倍晋三首相が靖国神社に参拝し、これを定着化し、国民の靖国神社尊崇の思いを国内外に明らかにすることが不可欠だ」
安倍首相の靖国参拝は平成25年12月26日を最後に実現していない。
このときの安倍首相の参拝後、中国が「第二次大戦のA級戦犯を祭る靖国神社を公然と参拝し、軍国主義の亡霊を公然と呼び戻そうとした」(人民日報)などと猛烈に反発し、世界中で反日キャンペーンを展開したことは記憶に新しい。
「いろんな国際的な影響もあるので、そういうことをご判断の上でお参りしないのだろう」
超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の尾辻秀久会長は15日、安倍首相の参拝見送りの判断についてこう述べた。緊迫の度合いを増す北朝鮮情勢を踏まえれば、対中関係悪化を避けることは理解できなくはない。
例年15日に靖国神社を参拝しており、過去の閣僚時にも参拝していた野田聖子総務相をはじめ、閣僚が今回一人も参拝しなかったのも、そんな「空気」を読んでのことかもしれない。
ただ、中国の現実を見ればむなしい。中国の経済規模が日本を追い越して久しく、南シナ海の大規模な埋め立てによる軍事拠点の構築など、中国は拡張を続けている。国防費は過去10年で約3倍に増大し、今年は初めて1兆元(約16兆5000億円)を超え、日本の防衛費(平成29年度)の3倍を超えた。そんな中国が、70年以上前のことを持ち出しても説得力はない。
国際環境はめまぐるしく変わる。この日の午前中、安倍首相はトランプ米大統領と北朝鮮対応をめぐって電話で協議した。終戦の日に、かつて敵国同士だった日米の首脳が同盟関係強化を確認したのは、象徴的なエピソードだといえる。
トランプ氏といえば、今年2月28日の米連邦議会での施政方針演説で印象的な場面があった。トランプ氏は演説の終盤、1月にイエメンでの軍事作戦で戦死した米海軍特殊部隊の隊員、ウィリアム・ライアン・オーウェンズ氏(36)を紹介したのだ。
「ライアンはテロと戦い、国を守る戦士として、英雄として生き、亡くなった」「ライアンの偉業は永遠に刻まれた」
野党・民主党議員も立ち上がり、招かれていたオーウェンズ氏のキャリン夫人に長時間、拍手を送り続けた。夫人も立ち上がり、涙しながら自らも拍手し、ときおり天を見上げていた。
米CNNの中継でこの感動的なシーンを見ながら、国に殉じた英雄を為政者と国民がたたえることで、その共同体は維持されていくのだと実感した。
今年2月、訪米した安倍首相は、ワシントン郊外のアーリントン国立墓地を訪れ無名戦士の墓に献花した。ならばこの際、この秋にも初来日するトランプ米大統領には、靖国神社を訪れてもらいたい。
「そうなれば一番いいのだが…」
安倍首相もかつて周囲にそう述べていた。日米の為政者が互いの英雄をたたえ合うとき、靖国問題をめぐる局面は大きく転換する。過去の歴史を持ちだしては日本批判を繰り返してきた中国や韓国も、対日戦略の再考を迫られるだろう。
以上、産経新聞
今日もNHKでは戦争特番「戦争は悪い」と集中して報道している。
確かに戦争はよくないが、中国、北朝鮮が日本を攻撃したら白旗を上げろということなのか?日本という国がなくなってしまう。
日本の現状は、WGIPによって日本国民が洗脳され、改憲もままならない。
マスコミによる反安倍ワイドショーで支持率をダウンさせる行為は信じられないことである。
アメリカの進駐軍が70年も日本に存在していたから平和だったんです。アメリカ軍が日本から引いたら、日本は中国から侵略を受けてしまいます。9条のお蔭で日本が中国になったという時代が待っています。