小村俊美blog~心・街・釣り・そして日々~

臨床心理士の独り言(小村臨床心理士事務所所長)

ほとんど釣りを中心とした趣味の世界のブログです

臨床心理士の単価

2009年02月15日 | インポート

「臨床心理士の基準単価というものはあるでしょうか」このような質問を受けることが多くなってきました。

心理士といっても経験の長い人や資格とてすぐの方もあるし、すぐといっても人生経験豊かの人も居ます。ただ、役所などの予算上は資格が同じであれば同一賃金となっていることが多いようです。

そうなると、同じ賃金を出すならば少しでも経験のある人を使うというのが人情だと思います。そこで仕事を出す職場は人を選ぶので、経験者に仕事が集中してしまいます。一方20歳台の若い心理士は求職してもなかなか条件の良い仕事が来なかったり、少なかったりで苦戦しているようです。

臨床心理士は大学院卒業の高度な資格といっても、職業としてはなかなか自活できるものでもありません。若い方には、安くても常勤の仕事を選ぶように話しますが、やりたい仕事と求人がマッチしない事が多い資格でもあります。

私達に依頼される仕事は、公益性の強い仕事の依頼が多いので賃金が安いから断るという選択は勇気が要ります。「困った子どものために」とか「病んだ職員のために」とか言われると本当に辛いものがあり、結局受けざるを得ません。そうすると私達の賃金評価は下がっていきます。

今日、そのことで事業を受ける仲間と話をしましたが、いきなり今年の3割カットの事業を受けるのかということになり、「仕事内容も3割カットすれば」という笑い話になりました。でもやめると子どもが困るから。という話しになりましたが…。

年度変わりの新契約にはいつも頭を悩ますことです。


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