小村俊美blog~心・街・釣り・そして日々~

臨床心理士の独り言(小村臨床心理士事務所所長)

ほとんど釣りを中心とした趣味の世界のブログです

スクールソーシャルワーカー研修

2019年02月28日 | スクールソーシャルワーカー
本日はSSW(スクールソーシャルワーカー)研修受講

研修受講の機会はあまりないので初心に戻れる機会ですね

現在県のスパーバイザーをしている



SSW研修は何度受けても違和感がありますね

学校の子どもたちの問題は色々なことが混じっている

SC(スクールカウンセラー)の領域も、病院のようなピアな心理とは全く異なる。

カウンセリングで解決するようなケースはほとんどないと言っても過言ではない

どこへつなぐのか、この先のケアプランは・・・社会的診断も求められる

この辺りが出来なければSCとしては失格です


一方SSWが学校から依頼されるのは今のところ不登校が一番多い

最近の不登校の特徴としてASD系子どもたちが増えているように思う

この子たちの見立てがしっかりできないと学校と共犯になって、登校できることを目標にSSWが動くという過ちを犯しかねない

大人になっての引きこもりの手伝いをしていることにもなる



SSWはまず問題行動の見立てがしっかりできること

ここが最低ラインだと思う

しかしこのような研修はあまり受けたことが無い


心理職にとって学校心理は最も特殊な職域です(臨床心理とは別物)。同じほど学校ソーシャルワークも頭に学校が付く特殊な領域だと思う。見立てには心理的なメカニズムにも精通しなければならない。

私はケースにかかわるときには「私は保護者者の立場には立たない、学校や教委の立場にも立たない純粋に子どもに一番良い方法を考える」と言って介入することにしている。

私は出来るだけ学校支援という感覚はなくすようにしている。結果的にそれが学校支援になっているが、時には学校の思惑と正反対の動きをすることもある

忙しいのか、学校のかかわり方が雑過ぎて炎上するケースも増えている。そこへ介入すると大変になる。


出来るだけ初期対応にかかわりたい



帰りに江津の海をパチリ