54のパラレルワールド

Photon's parallel world~光子の世界はパラレルだ。

恐怖の存在

2007年02月16日 | パラソル
9.11事件以後、米国議会が圧倒的多数でアフガニスタン爆撃に同意したのも、イラク攻撃に同意したのも、あおられた不安の持つ伝染力と金力と思考停止の集団心理の結果だった。

ヒトラーの右腕、軍事参謀だったヘルマン・ゲーリングの一九四五年の次の言葉は、支配者が不安をいかに活用するかを見事に語っている。
『もちろん人々は戦争を欲しない。しかし結局は国の指導者が政策を決定する。そして、人々をその政策に引きずりこむのは、実に簡単なことだ。
反対の声があろうがなかろうが、人々が政治指導者の望むようになる簡単な方法とは、、。国が攻撃されたと彼らに告げればいいだけだ。それでも戦争回避を主張する者たちには愛国心がないと批判すればよい。』

不安は支配の道具に使われる。

(森田ゆり『子どもが出会う犯罪と暴力―防犯対策の幻想』)


人間が最も行動的になるのは、その原動力はなにか。

ひとつは性欲である。セックスのためならどんなこともいとわないだろう。

そしてもうひとつは、生欲である。生きるための欲求。
人間は、あらゆる生物は、生命の危機に瀕したときに、最も活動的になる。身体機能が最大限に発揮される。

生命の危機、人間は恐怖を感じたときに、その脳はフル回転してあらゆる解決策を思考し、身体をアドレナリンが駆け巡りあらゆる行動に備える。

貧しい世界に住む人間は、恒常的に生命の危機にさらされているため、その行動力は凄まじい。
中国やインドの急速な経済発展は、若者のエネルギーの所産である。かつての日本もそうだった。
豊かな世界に住む人間は、生命の危機など感じることなく悠々と生活している。その行動力はなまけものである。
これでいいのだろうか?
日本の世界第二位の経済水準というのはもはや幻想である。

さて、レポートの締め切りが近づくと、あるいはテストの日にちが迫ってくると、私の行動力は最大になる。
ぬくぬくとしたローカロリーの大学生生活から一気に覚醒し、脳がフル回転し、レポートモード、テストモードになる。

それは私が生命の危機を感じているからだ。
レポート怖い、テスト怖い、、ガクガクブルブル、、、

本当は常に最大限の行動力を発揮していたいのだが、365日のなかで私が本当に生きているのは50日にも満たないかもしれない。
生命の危機とは無縁なぬくすぎる生活、、

心臓に銃口を突きつけて生きていけたなら。。

生死が人間を動かせる。。

そうそう、バレンタインデーにチョコをもらいましたか?あげましたか?

私はバレンタインデーのチョコにいい思い出をもっていない。
どうして女子たちはチョコレートばかりを渡すのだろうか?
みんながみんなチョコレートばかりもってきたら飽きるに決まってるだろうに。
最初の一個二個はおいしいおいしいと思って食べるけど、そっから先はだんだん飽きてきて、しまいにはチョコレート嫌いになってしまうよ。
チョコレートだけじゃなく、いろんなお菓子をそれぞれもってきてくれたらどれだけうれしいか、、。

ま、そんなわけで、山ほどのチョコレートを渡されてチョコ嫌いになってしまった幼き私は、それ以来女子にモテないようにふるまうようになったのでした。。