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グレースの自動車・鉄道撮影記

80年代の自動車(日本車と日本車ベース自動車)の画像や鉄道車両(115系等)の写真など。画像の無断転載は固くお断り。

2021年6月に撮影したえちごトキめき鉄道413系

2021-07-18 14:48:45 | 国鉄通勤・近郊型・急行型電車

 2021年7月4日からえちごトキめき鉄道で観光急行として運転を開始した413系。
 JR西日本の七尾線や北陸本線で使用されていたが、七尾線向け521系が投入され、これまで使われていた413系や415系800番台は余剰となった。
 しかし、えちごトキめき鉄道の鳥塚社長が観光急行を設定したいとのことで、検査期限に余裕のあった413系B‐06編成の電動車ユニットと急行型電車の貴重な生き残りB‐04編成のクハ455‐701を購入したのである。


 413系クモハ413‐6。413系自体は近郊型電車ではあるが、国鉄末期の1986年又は1987年に急行型電車471系を車体更新したもの。それだから元を辿れば急行型電車。ギア比も急行型時代と同じである。
 413系が交直流急行色塗装を纏うのは初めてであるが、あまり違和感を感じない。急行型自体がほぼ消滅しているから違和感を感じないのかもしれない。
 

 クハ455‐701。一番の目玉はこの車両。元々は急行型電車457系のサハ455だったが、413系の制御車が不足する関係で1986年に先頭車化改造し413系の偶数方先頭に連結された。本来であれば近郊型車体にする所だが、経年が15年程度だったので急行型の車体のまま残りクハ455‐700番台となった。
 JR東日本の仙台地区やJR九州の大分・鹿児島地区にも兄弟形式が居たが新型車の投入で淘汰された。しかし北陸エリアはJR西日本の会社事情なのか北陸新幹線開業に絡む第三セクターへの移行の絡みなどもあってか急行型電車を始めとする国鉄型が後年まで残り、急行型電車ファンには最後の楽園だったのである。
 北陸新幹線金沢開業後も413系に組み込まれてたことが幸いして、このクハ455‐701とB‐11編成に連結されていたクハ455‐702は生き残り、2021年3月のダイヤ改正まで七尾線で活躍していた。JR西日本の事情などが幸いして生き延びた急行型電車の生き残りと言えよう。さらに近年まで生き延びたおかげで、鉄道ファンの鳥塚社長が目をつけて、往年の急行電車もどきをえちごトキめき鉄道で運転することになった訳だ。


 急行型のボックスシート。日豊本線や東北本線・常磐線、さらにこの路線の前身である北陸本線で急行型電車のボックスシートで旅行したことあるので、懐かしい気分に。


 急行型と近郊型の違いが感じられる連結面。413系側(左側)には延命工事(?)が行われた関係で転落防止幌があるが、クハ455(右側)には付いてない。


 クハ455‐701の扉付近。元々急行型電車は側面行先表示器が無いから新鮮な気分。さらに行先表示器下の窓は戸袋窓のように見えるが戸袋窓ではない。行先表示器を設置する関係でこの形状の窓になったらしい。
 ドアの取っ手も元々は無く、クハ455に改造する際に付けたものである。

えちごトキめき鉄道413系臨時回送列車 糸魚川到着


えちごトキめき鉄道413系臨時回送列車 糸魚川駅発車

2021年7月の営業開始以降は、おでこの部分に急行シールが張られ、ヘッドマークを付けての運転が日常なので、ローカル運用を彷彿させるこの姿は貴重と言えよう。


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