グレースの自動車・鉄道撮影記

80年代の自動車(日本車と日本車ベース自動車)の画像や鉄道車両(115系等)の写真など。画像の無断転載は固くお断り。

2023年9月に撮影した大宇ラボ初期型

2023-10-06 16:49:16 | 韓国の自動車
 1991年から2021年まで販売された大宇ラボ。マイナーチェンジを繰り返しながらもスズキキャリイ(8代目)をベースに生産され、2023年現在でもラボ自体は容易に見れる。ラボはスペイン語の「労働する」「働く」という意味から取ったものらしい。
 今回、紹介するのはラボの中でも初期に生産されたタイプ。初期型は1991年8月から1995年4月まで生産され、一番新しくても28年以上経過しているので、韓国の街中でラボ初期型を見ることは難しくなっている。

 スズキ8代目キャリイベースと書いたが、どちらかと言えば8代目キャリイの後期型をベースにしていると思われる。(本家のスズキでは大宇ラボの生産を始めて約1か月後の1991年9月に9代目キャリイに移行している)8代目キャリイ後期だとヘッドライトケースに若干丸みがあるが、ラボの場合はライトケースがキャリイよりも角ばってる感がある。
 運転席ドアの所にロングカーゴと書かれたデカールがあるが、この個体純正のデカールではなく1996年以降のマイナーチェンジモデルからの発生品とのこと。

 荷台側。初期型ラボは荷台がスズキ8代目キャリイとほぼ同じ長さとなっている。韓国に現存する大半のラボは日本の軽トラックよりも荷台が若干長くなっており、韓国でこの長さの荷台を見ると短く感じる。日本に居るとこれが当たり前だと思うので短いとか長いとか何の感覚も湧かないが。
 ラボ初期型でも最初期の個体だとガソリンモデルだったそうだが、1993年4月にLPGモデルが追加されるとガソリンモデルの販売量が少なくなったそうである。(この個体がガソリンモデルかLPGモデルかは不明。無鉛ステッカーが無いのでLPGモデルの可能性が高いと思われる。)
 ナンバープレートも大邱7ナンバーで新車時からのナンバープレートだと思われる。
 大宇ラボはダマスと共に韓国の街中から徐々に減っていくと思われるが、一台でも多く、韓国の地に留まってほしいものだ。



2023年7月に撮影したソウル交通公社4050系468編成

2023-10-04 11:07:37 | 韓国の鉄道
 1990年代に製造された韓国の通勤型電車、VVVFインバーターの主電動機を搭載した第一世代の電車が徐々に次世代の通勤型電車への置き換えが進んでいるとのことで2023年7月、ソウルへと行って来た。個人的に思い入れの強い電車の一つソウル交通公社4号線と乗り入れ先のKORAIL果川線・安山線を走るソウル交通公社4000系の交直両用バージョンである4050系に乗ってきた。4号線は日本人観光客にもお馴染みの明洞・東大門エリアを走ることから日本人でも乗ったことがある方も多いだろう。
 今回は個人的に気になる4050系の468編成を記録してきた。当日、トッタチハチョルというソウル交通公社のアプリを見ると468編成が運用に入っていたので468編成に乗ることに。
ソウル交通公社4050系468編成 安山線内乗車動画
 冷房の音が大きめなのが気になるが、この468編成は交直両用4050系でGECアルストム製のモーターを搭載した数少ない編成なのである。4050系の内、464編成~471編成までがGECアルストム製のモーターを搭載したが、機器更新や老朽廃車などで現存数が減り、現在は464編成と468編成のみがGECアルストム製モーターを搭載する数少ない交直両用の編成となってしまった。それなのでKORAIL交流区間でこのアルストム製モーターの音色を聴く機会は限られている。
 しかし今回の主目的はアルストム製モーターでは無い。終点烏耳島駅到着後、これを撮影。

 実を言うと使用停止となった幕式の側面行先表示器を撮影したかったのだ。韓国の通勤型電車はスクリーンドアの整備などで側面行先表示器が使用停止になり事業者名が書かれた板で塞がれることも多く、前面が幕式行先表示器で残ったとしても後にLED化されたりして、日本以上に幕式行先表示器が貴重な存在なのだ。この4号線の4000系に関しても全ての編成で幕式側面行先表示器が使用停止になり事業者名が書かれた板で塞がれているが、468編成に関しては休車期間があったこと、さらに交直両用4050系自体、2019年頃まで幕式側面行先表示器を使用していたことが幸いして、このように使用停止状態の幕式側面行先表示器が残っているのだろう。
 折り返し時間が案外短く、あまり記録出来なかったが出来る限り撮影。

 烏耳島駅寄りから4968号車(現代精工製)回送幕のように見えるが少なくとも塞がれていないことは確か。


 続いて4868号車(大宇重工業製)少し黒ずんだ白幕。


 4768号車(大宇重工業製)少し黒ずんだ白幕


 4668号車(大宇重工業製)黒ずんだ赤地回送幕。回送幕が赤地なのは日本の私鉄(東急など)や営団地下鉄の回送幕の影響なのだろうか?少し気になる。


 4568号車(大宇重工業製)綺麗な白幕。方向幕の下の方に文字が出てるような気がしなくもないが、埃が付着してるのだろうか?
 

 方向幕では無いが、一部の乗降用ドアにこのような目立つステッカーが貼られるようになったらしい。4号線だけでなく1号線の交通公社所属車両でも目撃した。
 468編成が戻ってくるまで沿線散策し時間を潰し、午後、烏耳島駅で468編成を動画撮影。
ソウル交通公社4050系468編成 安山線烏耳島駅到着  


 タンゴゲ方先頭車4068号車 黒ずんだ赤地の回送幕。

 
 タンゴゲ方から2両目4167号車はソウル交通公社と書かれた板と書きたい所だがシールの可能性も高い。この車両は元々467編成に組み込まれていた車両。近年は運用離脱した他の編成の状態の良い車両とトレードしたり、ちゃんぽん編成となっている。4167号車以外にもタンゴゲ寄りから3両目が4469号車(元469編成)、タンゴゲ寄りから5両目が4869号車(元469編成)が組み込まれていたり以前とは異なる編成となっている。これらの車両の側面行先表示器はソウル交通公社と書かれたステッカー(?)で塞がれている。


 468編成では無いが烏耳島駅で撮影した452編成(現代精工製で三菱GTOモーター)の側面行先表示器。長らく側面行先表示器を使用していた為なのか、安山線内でステッカーで塞がれた側面行先表示器を見ると違和感がある。

 外に居るのも疲れたので烏耳島駅からタンゴゲ駅まで468編成のアルストム製モーターを堪能することに。
 タンゴゲ駅で折り返し列車(烏耳島駅行?)の撮影を。
ソウル交通公社4050系468編成 タンゴゲ駅入線
 
 ここでも使用停止状態の側面行先表示器の記録。

 4068号車(現代精工製)黒ずんだ赤地回送幕。


 4167号車。タンゴゲ寄りから2両目で大宇重工業製。側面行先表示器はソウル交通公社と書かれたステッカー(?)
 
 今回の撮影記録や動画を纏めると468編成の側面行先表示器は烏耳島寄りから4968号車(回送か白幕かは不明だが塞がれてはいない)4868号車(黒ずんだ白幕)4768号車(黒ずんだ白幕)4668号車(黒ずんだ回送幕)4568号車(綺麗な白幕)4869号車(ソウル交通公社のステッカー)4368号車(黒ずんだ白幕)4469号車(ソウル交通公社のステッカー)4167号車(ソウル交通公社のステッカー)4068号車(黒ずんだ回送幕)ということになる。
 インターネットで検索しても468編成の側面行先表示器に触れる方が見当たらず、韓国の幕車に触れることがあまり無かった自分にとってもこの468編成の存在は心強いので記録したかった訳。また4号線に乗る時に残ってればいいなと思いながら後にした。

 おまけ。この日に撮影した4号線の動画。
ソウル交通公社4000系3次車(4080系) 安山線内乗車動画

ソウル交通公社4000系三菱GTO VVVFインバーター車走行音