グレースの自動車・鉄道撮影記

80年代の自動車(日本車と日本車ベース自動車)の画像や鉄道車両(115系等)の写真など。画像の無断転載は固くお断り。

2022年10月に撮影した「特別なSLスチーム号」

2023-03-16 20:30:24 | 日記

 京都鉄道博物館では鉄道開業150周年記念として2022年10月6日から10月11日まで「特別なSLスチーム号」を運行した。普段、スチーム号に使用されているスチーム号客車に変わり、マイテ49 2と12系客車がスチーム号の客車として使用された。
 自分も運行期間中に京都へ行く用があったので京都鉄道博物館へ立ち寄り「特別なSLスチーム号」に乗車した。


 スチーム号の中ほどに連結されていたマイテ49 2。1938年に登場し東海道本線・山陽本線の特急列車の一等展望車として使われていた。
 1960年に151系電車に置き換えられ、1962年から交通科学博物館で保存されていたもののJR発足前の1987年に動態復元され、主にJR西日本管内のイベント列車などに使われていた。
 近年は稼働する機会が減り動向が注目されていたが、2022年10月14日から京都鉄道博物館で保存されることになった。京都鉄道博物館収蔵後は車籍が抹消されたので、この特別なスチーム号が車籍抹消前の最後の運用となった。


 京都駅寄りには12系客車スハフ12 129が連結されていた。
 12系客車は国鉄時代の1969年に大阪万博輸送対応で登場し、国鉄~JRの団体臨時列車や夜行列車などで当たり前のように見掛けたが現在は車両の老朽化や社会情勢の変化で大幅に減少し、現在はJR東日本・西日本、東武鉄道・秩父鉄道・わたらせ渓谷鉄道・タイ国鉄などへ譲渡された車両が残るのみとなった。
 写真のスハフ12 129は網干総合車両所宮原支所に在籍する車両で、2019年頃までは「SL北びわこ号」で使用されていたが、最近ではDD51牽引の乗務員訓練列車での運用がメインの様子。このように旅客を乗せて走行するのは久しぶりと言える。
 自分は12系客車の方が馴染みがあるので12系の方に乗車。

 ごく普通の車内だが、その普通の車内が落ち着くのよ。


 こういう列車で久々に長旅をしたいね。


 急行型ならではの大型のテーブル。


 栓抜きの表示もしっかり残っている。


 乗務員室。


 この折戸のデッキを見ると不思議と特別な感じになる。折戸の車両も滅多に見なくなった。
「特別なSLスチーム号」乗車動画


 12系客車の後位。オリジナル塗装のまま残る12系で後方監視窓が大型で幌が収納式のままなのはこのスハフ12 129のみである。

 大型のJRマークが残る12系も久々に見た気がする。高崎の12系ではオヤ12を除きJRマークを消してしまった。

 マイテ49との連結面。

 12系の側面行先表示器。JR西日本では珍しい国鉄フォントの方向幕である。

 短時間ではあるが、オリジナルの12系を久々に堪能出来た時間だった。