1987年10月に発売されたトピック。当初は起亜自動車の子会社である亜細亜自動車で生産且つ販売され、生産は亜細亜自動車の光州工場で行われた。
当時、親会社の起亜自動車が提携していた日本のマツダ自動車SR型ボンゴブローニイをベースに生産され、韓国初の15人乗り乗合車として登場した。15人乗りの他、12人乗り・3人乗りバン・6人乗りバンが設定され、幼稚園・教会・テコンドー道場への送迎用・救急車などでも使用された。
途中、フェイスリフトやマイナーチェンジを重ねながら2000年1月まで生産されたが、今回紹介するのは親会社の起亜自動車で販売された1997年以降のJ2エンジンが搭載されたモデル。
写真の個体は保育園で使用されていた個体。側面の垂れ幕は園児募集中と書いてある。
リア。リアガラス左下にpDPFと書かれたステッカーがあるが、排気ガスの低減装置付きということ。中国大陸からの大気汚染対策で韓国の旧車事情が厳しくなる中、低減装置が付いているので安心かと思えば、この個体も廃車になってしまったとのこと。日本のボンゴブローニイでも保育園で使用されている個体を全然見ないので、最後の最後に保育園で使用されているトピックを記録出来て良かった。
こちらの個体も1997年以降のトピックJ2。このツートンカラーの車体、90年代のワゴン車らしさが出ていて好みの個体。
リア。見ての通り倉庫として使用されていた個体。韓国では車庫のある家が少ないのでこのような不動車を公道で見れるのがマニア的には最高の環境。でもドライバーには厄介だろうね。(韓国は車庫証明制度が無いらしい)
リアのドアハンドルには亜細亜のロゴが。
この個体も周辺地域の再開発で廃車となったそうである。
80年代90年代の韓国の社会を支えてきた日本車由来の自動車も韓国の公道から徐々に消えつつある。