ケルベロスの基地

三本脚で立つ~思考の経路

BABYMETAL探究(20171203 LEGEND − S − 洗礼の儀 − 探究①)

2017-12-04 01:12:07 | babymetal
いま、広島から帰宅し、風呂を浴びたところ。

帰りの広島駅で、ビール500㎖(ザ・プレミアム・モルツ スパークリングゴールド)を買い、
21:03発の(京都着は)最終の新幹線に乗り込み、
「瀬戸内揚げ ねぎたこ」等のつまみをつまみつつ、グビグビ。
岡山で、ビールが空になり、車内販売で赤ワインを購入し、飲み続けた。

もちろん祝杯である。

京都で降りて、トイレで鏡を見ると顔が真っ赤になっていた。
二時間弱のライヴで汗だくになり、
その空きっ腹に、ビール・ワインを注ぎ込んだ所為だろう。

で、今また、風呂上がりに赤ワインを飲みながら、
帰途セブン・イレブンで購入したサラダ数種をつまんでいる。

もちろん祝杯である。

今回のライヴに参加された皆さんならば、異口同音に同じ感想を語られるだろうが、
凄かった、凄まじかった。

もちろん、今まで僕が参加した全てのBABYMETALのライヴ、
それぞれに思い出があり、どれも大切なライヴだが、
今までのどのライヴとも次元が違った

いちばんわかりやすい言い方が、
(これも皆さん異口同音に語っているが)
2万円が安いと感じられるライヴ、だった。
(ライヴ、なのだろうか?全く別の何かを体験した、そんな気がしている。これは後日「探究」しよう)

ちなみに、帰りの新幹線のなかで、
ああ、だから、2万円と2千円なのか!
ようやく気付いた僕は、何とまあ鈍いのでしょうね。

で、すでに酔っ払っているので、今夜は、2点だけ、
帰りの新幹線の中で、今日のとんでもない体験をあれこれ考えたうえでの、
特に「柱」になるものを挙げておこう。
(後日の自分自身のために)。

①”ギミックの凄み”
「BABYMETALは本物かギミックか、そんな論争が巻き起こる」とき、
BABYMETALは本物だ、ということを前面に打ち出し続けてきたのが、
2014年のワールドツアー以降の主軸だったはずだ。
僕(たち)も、そう思おうと、そう主張しようとし続けてきた。

その集大成が、先日の「巨大キツネ祭り」であった。
その冠された名のギミック臭さに反し、ライヴの内容は、
実にシンプルに、真っ当に、愚直に、
ライヴバンド(ユニット)としてのBABYMETALの「実力」
を知らしめるものだった。
(サマソニ等のフェスは、もちろんこちら側に主軸がある)

しかし、この2日間の「LEGEND − S − 洗礼の儀 −」は、
これでもか、とばかりに、外連味たっぷりのギミック的な仕掛けを盛ってきた。

詳しくは後日「探究」していくけれども、
冒頭からラストまで、徹底的に「なんじゃ、こりゃ!」「凄いものをみた・・・」という衝撃を与える
このとんでもなさは、「BABYMETALは本物のメタルだ(ライヴバンドだ)!」という
ベクトルとは相反するものであるだろう。

そして、昨夜・今夜、BABYMETALは自らの持つ、ギミック性の”凄み”を、
とんでもなく崇高でカッコよいかたちで、改めて知らしめた
のではないか。
(例えば、「メタルを司るキツネ神」という設定の”凄み”を)

僕も、初めてBABYMETALに出会った日(「メギツネ」PV)や、最初に視聴した映像作品(「LEGEND I・D・Z」)の
衝撃を、今日のライヴで久々に感じた気がする。

ギミックって実は「本物」以上に凄いものなんじゃないか?

今日のライヴを体験し、そんな風に思ったのである。

もちろん、これは、BABYMETALが「本物」であるからこそ、
その「ギミック」性が単なるギミックではなく「凄み」へと止揚する、
というダイナミクスがある、
という複雑な機微によるものであろうが、それはまた後日「探究」しよう。


片翼飛行の「完璧」さ

YUIMETALなしの2daysライヴ、などというものは、もちろんBABYMETAL史上初めてである。

それは、たいへん歪(いびつ)なものだった。

冒頭の「イジメ、ダメ、ゼッタイ」から、ラストの「THE ONE」まで、
この2日間のライヴは、二等辺三角形の一辺・一角が欠けた不完全なライヴだった。

しかし、それでも完璧だった、というのが、正直な感想である。

片翼飛行であったからこそ、本体と片翼の、その有能さを、僕たちは改めて認識させられたのだ。

MOAMETALの凄さ。

しかし、それはまた、YUIMETALの凄さを、僕たちに再認識させもしたはずだ。

もしも、今回とは逆に、MOAMETAL不在であれば、
今回と同じように、SU-METALとYUIMETALの二人で(多少、醸し出す空気感は異なるだろうが、それでもやはり)
完璧なライヴを見せてくれただろう、ということは、想像に難くない。

率直に言って、僕は今日のライヴ中ずっと、いつものようにYUIMETALが居たら彼女に注ぐはずのまなざしを、
MOAMETALに注いでいた。
そして、その完璧さに、改めて打たれたのである。
いや、この娘は(という呼び方は失礼だが、今日はあえてこう書いておく)、ホンマに出来る娘やなあ。と。
容貌も、表情も、立ち居振る舞いも「完璧」である。

ラストの、「THE ONE」で、主役のQUEEN SU-METALが(大変いい意味で小林幸子然とした衣裳をまとい)朗朗と歌い上げた後で、同じような王冠を被り出てくるのだが、もう「完璧」としか言いようがなかった。
主役のSU-METALを食うのでもなく、あくまでも妹分的でありながら、しかし、漫画か映画かにしかありえないような「完璧」な美少女・美女ぶりである。
これだけで涙が出て来た。

そう、そして、普段は、その上にさらに「舞踊の天使」であり「YMY」であるYUIMETALがそこにいるのだ。

僕たちは、あまりにも贅沢な3人のパフォーマンスに馴れ過ぎて、
(口では「みんなプロだ」「みんな凄い」と言いながら)
実は、本当にはYUI・MOAの凄さを認識し(足り)ていなかったのではないのか。

数日前まで、たった一人での「GJ!」や「4の歌」が、完璧なパフォーマンスとして成立するなんて、
誰も想像すらしていなかったはずだ。
おそらくもう二度とないであろう(あってほしくない)MOAMETALのソロは、
「この3人だからBABYMETAL」の、「この3人」の凄さを、
YUIMETAL不在という極めてイレギュラーな事態(ドラマ)になった今回の
「LEGEND − S − 洗礼の儀 −」だからこそ、痛感させたのであった。


とりあえず、今日は、以上。
しつこく何回にも渡って「探究」するだろう。





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