ケルベロスの基地

三本脚で立つ~思考の経路

BABYMETAL探究(20160919 ”RED NIGHT” 参戦記①)

2016-09-20 12:15:50 | babymetal
ライヴ後、水道橋駅から何とか電車に乗り込み、東京駅には20時35分くらいに着。
帰りの電車を21時発で予約していたが、弁当・ビール・つまみを買い、シャツを着替えて、まさにぎりぎり間に合った。

で、新幹線が走り出した後、娘とふたりで弁当をひろげ、僕はビールのプルタブをあける。
今日のライヴの感想を語りながら、メモ帳(BABYMETAL仕様に表紙を替えたタワレコ手帳)の9月19日のページに、今日出合った曲目を書き綴ってみる。

毎度のことながら、BABYMETALのライヴ後は、記憶が薄まっている。
で、2人で(主に娘の記憶を軸に)書いてみたのが、次のリストだ。

1.RoR
2.ヤバッ!
3.いいね
4.シンコペーション
5.Amoreー蒼星ー
6.GJ!
7.悪夢の輪舞曲
8.4の歌
9.CMIYC
10.ギミチョコ!!
11.KARATE
12.Tales of the Destinies
13.THE ONE

3から11まで、曲順がかなり怪しい。
特に、9.CMIYC は、もっと前だったような気がするし・・・。
10.ギミチョコ!!も、今日のライヴのなかでは印象がうすく、ここだったか、あまり自信はない。
(・・・帰宅後、ネットにあがっているのを確認すると、これで「正解」だった)

にしても、こうして「セットリスト」というかたちで「一覧」にして、「神セトリだ」とか「いまいち」だとか、俯瞰的に論評する行為は、ライヴの実感とはまったく別物だ。

特に昨日は、冒頭にKOBAMETALによる「1stと2ndを2日間で全曲、かぶりなしで演奏する」という趣旨の宣言があったから、「さあ、どの曲が来るのだ?」という一瞬・一瞬の緊張感と、それゆえのイントロからの「これキター!」という高揚感は、まさにライヴならではの体験・体感だろう。

こればっかりは、昨日のあのライヴの「現場」・「一瞬一瞬の時空間のうつろい」に身を浸していなければ体験できない、まさにライヴの体験だ。

そう、コンサートではなく、ライヴなのだ(個人的感慨であって、意見を主張しているのではありません)。

音質やステージの観やすさ(もちろんよいにこしたことはないにきまっているのだが)は、後の映像作品でじっくり繰り返し堪能すればよく(実際にそうしているし、それだけのクオリティがBABYMETALのライヴの一瞬一瞬には凝縮されているのだが)、僕がBABYMETALのライヴに時間も手間も(それなりのお金も)かけて参加している(これからもぜひ参加しつづけたい)のは、現場の(いろいろなワチャワチャも含めて)生=ライヴな時間・質感・雰囲気を身体で感じたいからだ。

その「ライヴ」における今のBABYMETALの最大のスリルは、「これがキター!」体験だ。

昨日は、それを存分に堪能した。
もう、ライヴの間中、ぞくぞくしっぱなしだった。

オープニングから、僕は「BMD」を予想していたから、「RoR」はじまりに「ああ、そっちか!」と震えたし(行きの新幹線の中で娘は「RoRだと思うけどな」と予想していたから、そのドヤ顔が思い浮かびもした)、「いいね!」の後のギターの、焦らすようなフレーズのメロディに「シンコペ、キター!」と歓喜!
「シンコペーション」が終わり、メジャー調のやさしいBGMが流れはじめると、「やった、やった、やった、アモーレだ!」と涙が滲んだ。
すでにこの段階で、「ああ、今日、来てよかった!最高!」を感じていた。そのテンションは終演まで続いた。

もちろん、前提にあるのは、「BABYMETALに捨て曲ナシ」だからであり、基本、どの曲であっても「これがキター!」なのだが、しかし、「次に来るのはどの曲だ?」というスリルは、明らかに「最新のライヴが最高!」の状態だ。

ちょうど1年前のここに、BABYMETALはアルバム『BABYMETAL』だけで必要十分なのだ、ということを書いたのだが、『METAL RESISTANCE』発表以降は、そうではなくなっている。

2ndの曲を入れれば、1stの曲はできない。
必然的に、毎回のライヴでは「取捨選択」が行われるのだが、今のBABYMETALはその「取捨選択」を「スリル」へと昇華し、<セットリストによるワクワク・ドキドキの刃(やいば)の鋭さ>をあえて先鋭化している。

東京ドーム2DAYSで、(わずか)2枚のアルバムを演奏する。

ありえないのだ、こんなことは。

何しろ、BABYMETALの単独ライヴとしてはキャリア・ハイの東京ドーム公演。
昨日も冒頭からMOAMETALが涙を流しているように見えたが、「ついに、ここまで来たか・・・」という感慨はメンバー・関係者・ファン誰もが思っているだろうし、その「集大成」のライヴであっても当然だったはずだ。

だから、昨日のライヴに「総集編」的な、「満腹」感的な「満足」を重視するならば、セトリに、「メギツネ」が、「紅月」が、デビュー曲の「ドキモ」(あるいはライヴでの神曲「ウキミ」)が、そして何と言っても「イジメ、ダメ、ゼッタイ」というアンセムがない、なんてことはありえないのだ、普通は。

(参考までに、とWOWOWで観た、矢沢永吉の東京ドーム公演では、タオル投げの「止まらないHa~Ha」を、2曲目とアンコールのラスト、2度演じていた。ファンは十分に「満足」して帰途に就いただろう)。

しかし、BABYMETALは、それをやらない。
「満腹」感的な「満足」ではなく、ソリッドな「スリル」を、僕たちに味わわせる。

この姿勢が、METALだ、と思う。
大御所のメタルバンドの多くが、ツアーではニュー・アルバムの曲をとりまぜながらも、定番の楽曲で「満足」を与える(もちろん、これはこれで僕たちが望んでいるものだ)のに対し、BABYMETALは、わずか90分という枠の中、大人気曲の多くを「捨」したライヴで、ソリッドなスリルを与える。

もちろんそこには、すべての楽曲群への自信、演奏、「演」奏への自信、3人の可愛さ(今さら陳腐な文言になるが、わずか5m(?)ほどの距離で見た3人の「存在」の可愛さ・可憐さはもう言語を絶していた。もちろん、後日くわしく書きます)、ファンの献身的な「合いの手」への信頼、があるからなのだが。
それらを下敷きにして、BABYMETALのライヴは、世界でも類をみない、極上のエンターテインメント、唯一無二のソリッドなMETALライヴでありえている。

昨日のライヴ、(悪評も散見される)アリーナAブロックに身を置いて、僕はそれを痛感した。


さて、僕は参加できない今日の「BLACK NIGHT」だが、今日は昨日ほど、ソリッドな「スリル」は感じさせない、むしろ「満足」感たっぷりのライヴになる。

ただ、2つ、大きなスリルが残っている。

1.おねだり大作戦
「2日間で1st・2ndすべての楽曲をかぶることなく演奏する」というKOBAMETALの宣言と、昨日のライヴでも4月のウェンブリーでも流れた「4の歌」冒頭の紙芝居の「もうおねだりはしない」という封印宣言とは矛盾するのだ。

さあ、どうする。
まるでミステリーである。

「Sis.Anger」で怒り爆発したBLACK BABYMETALが、怒りのあまり、封印をやぶり、「ほんとのほんとに最後で最後の」「おねだり大作戦」をみせる、という(書いていて訳がわからないが)そんな流れになるのでは、と「妄想」するのだが、どうなることか。

・・・にしても、たった1曲の扱いがこれほどスリルに満ちたドラマになる、というのは、BABYMETALのBABYMETALらしさ、であろう。ウェンブリーでの「おねだり封印」宣言には、新曲も2曲できたしさすがにBLACK BABYMETALも「パパ大好き!」なんて言っている歳ではなくなったんだな、なんて軽く考えていたのだが・・・。

2016ワールド・ツアーの幕開けで示された「伏線」が、ラストのラストで、俄然大きな意味をもつのだ。
・・・凄いな、やっぱりBABYMETALは。何というエンターテインメントだ。

そして、それが「おねだり大作戦」という楽曲だ、というのが、何とも楽しい。

2.全11曲?

単純に引き算をすると、今日「演」じる楽曲は、11曲しかない。
どうする?

(追記9月21日:完全に勘違いしてました。12曲でしたね。わはは。)

「FDTD」と「THE ONE」日本語バージョンを加えると13曲になるけれど・・・。
後者はあるかな、と思うけれど、「FDTD」は・・・いや、でも・・・???

それこそ「Over the Future」とか、「君とアニメが見たい」とか、か?

安定した「神曲」のセットリストに、謎の2曲(?)が入るかも、ということで、ドキドキ感が増す。


今日の公演前に、この2つは記しておきたくて、まず、ここまで記事をアップします。
台風の影響は皆さん少なからずあると思います。
(たいへん不謹慎な言い方ですが)神がかってますよね。
参加される方、ぜひ、最終章をしっかり見届けてください。応援しています。



BABYMETAL探究(速報!!RED NIGHTは「神」ライヴだった!)

2016-09-20 00:43:11 | babymetal
いま、帰宅したところ。
明日は朝から仕事なのでもう寝なければならない。

とりあえず、ひと言だけ。

「BMD」も「メギツネ」も「ヘドバン・ギャー!」も「イジメ、ダメ、ゼッタイ」も(「META!メタ太郎」も)やらずに、成立してしまう「神」ライヴって!!!

BABYMETALの「進化」「真価」を、まざまざと、ありありと見せつけるライヴだった。

で、な、な、なんと花道かぶりつきの「神席」だったのだ!
SU-METALを、YUIMETALを、MOAMETALを、そしてBOH神を、至近距離で(誰の後ろ姿も頭も介さずに)直接観た!!!!

詳細は、また、後日。できるだけ近日中に書きます。
おやすみなさい。

・・・幸せすぎて、怖い。

BABYMETAL最高!!!!!