南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

「ダ・ヴィンチ・コード」は展開早すぎ

2007-08-05 23:41:52 | 映画
 WOWWOWで「ダ・ヴィンチ・コード」やってたんですけど、映画館で見たときより、おもしろく感じましたね。
 まあ、めちゃくちゃ展開の早い映画なので、ついていくのにせいいっぱい。
 二回目なので余裕が出来たんでしょうか?(一応映画見る前にも原作は読んでたんですが)

 ただこの話、ダ・ヴィンチの絵などから、マグダラのマリアの秘密を解明していく部分はすごくおもしろいんですが、それ以外の部分がどうも……。
 とくに冒頭でルーブル美術館長が撃たれたあと、死ぬ間際の貴重な時間を使って、あんなことするか? もうアホかと。
 自分の体を使ってダイイングメッセージって? しかも素っ裸になって。
 あのポーズにそこまで重要な意味があるとはどうしても思えないんですが……。
 (原作だともっと説明してたような気がするけど、思い出せません。映画じゃあれの説明ってまったくしてないですよね? ダ・ヴィンチが関係あることしかわからない)
 キリスト教の秘密を巡って、ふたつのグループが争うのも日本人にはよくわかりません。
 キリストが妻をめとって子供を作ってたって言われても、大多数の日本人なら、ふ~ん、そうなの? で終わってしまうところを、クリスチャンたちはおおさわぎするらしいのです。
 まあ、クリスチャンでもない日本人には、キリストは神じゃなくて人間だって言うのはごく自然に受け入れられてしまいますから。
 キリストを神と信じるキリスト教の国々にはそうとうスキャンダラスな内容なのでしょう。だからこそ大ヒットしたはずです。
 逆に言えば、なんで日本でも売れたんでしょう?
 もう、海外の売れ行きに釣られたとしか思えませんね。
 だって、「聖杯」「ダ・ヴィンチの絵」「マグダラのマリア」、このへんの謎解き以外、そこまで大ヒットする要因はありませんよ。

 あくまでも個人的な意見ですが、日本で売ろうと思ったら、小説仕立てにするより、五島勉先生あたりにノンフィクション風にまとめてもらった方がいいんじゃないでしょうか?
 もちろん主人公は「フィクション五島勉」。彼が陰謀に巻きこまれたりしながら、「聖杯」の秘密をノストラダムスの大予言風に解き明かしていく。版元はとうぜんNONブックス。
 売れそうな気がするんですが……、ダメっすか?

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ちょっと馬鹿にしてた「ケロロ軍曹」がおもしろいことについて

2007-08-05 00:44:11 | マンガ
 マンガ喫茶でケロロ軍曹を読んでみました。
 もちろんこのマンガのことは知ってましたが、小学生の子供向けマンガだと思って今まで手を出さずにいたんですが、ほんの気まぐれで読んでみたところ、
 あれ? これっておもしろくね?
 と思わずうなってしまいましたよ。

 たしかに子供向けと言えば子供向けなんですが、「ドラえもん」なんかに比べると、かなり毒をふくんでる気がします。
 そもそもケロロって地球を侵略に来た宇宙人だったんですね。
 のび太を助けるためにやってきたドラえもんとはえらい違いです。
 しかも、居候先の冬樹と友達になったり、夏美にこき使われたりしながら、なじんでいく。
 地球侵略の任務をすすめないのも、地球人との友情に目覚めたと言うより、むしろさぼってる。
 日常生活に転がり込んできた異物という設定の中でも、ものすごく人間くさい。それもどっちかというとダメ人間。
 そのへんがたぶん、読者の共感を呼ぶんじゃないでしょうか?

 まあ、ケロロの部下たちも一癖も二癖もあるのが集まってるし、
 この手の子供マンガにへめずらしく、美少女(しかもみな個性的)てんこ盛りっていうのも新鮮です。

 さらにパロディもふんだんに取り入れられていて(しかも小学生の子供にわからないようなもの)、子供向けマンガとオタク向けマンガが合体したようなところが、幅広い読者をつけているのかもしれません。

 それはそうと、素朴な疑問なんですが、なんで小隊の隊長が軍曹で、部下に曹長がいるんでしょう?
 部下の伍長はタメ口叩いてるし。
 いや、まあ、どうでもいいっていえば、どうでもいいんですが……。

ケロロ軍曹 (1)
吉崎 観音
角川書店

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