南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

泣けるはずのクライマックスが……「LOVERS」

2008-10-26 23:35:30 | 映画
 日曜洋画劇場で「LOVERS」やってたんで見ましたよ。
 いやあ、この映画確かにおもしろいんですが、何度みても思います。
 クライマックスがすべてを台なしにしてる。

 物語は古い中国の話。よく知りませんが、要は体制側と反逆者側の戦いです。
 主人公、ジン(金城武)は体制側の隊長。ヒロイン、シャオメイ(だっけ? チャン・ツィイー)は反逆者側、飛刀族。
 つかまったヒロインを主人公が逃がして、敵のアジトをつきとめるという作戦。ところが、演技のつもりがマジぼれしちまってというストーリー。

 とにかく背景がどれも異様にきれいなのはこの監督の個性か?
 アクションもワイヤーアクションに頼るのと、飛刀の動きが物理法則を無視しているとかつっこみどころはあるものの、かなりいいです。
 途中どんでん返しとかもあるものの、そのへんのネタバレはやめておいて、南野がぜひ一言いいたいクライマックスについて語りたいと思います。

 いろいろすったもんだがあったあげく、「いっしょに逃げよう」とヒロインを誘う主人公。しかしヒロインはいったんはそれを拒絶。
 しかし、すぐにあとを追います。
 ところが、彼女を襲う飛刀。胸に突き刺さり、瀕死の重傷。
 そこにやはりひとりでは帰れないと戻ってきた主人公。
 死にそうなヒロインを抱き起こし、涙します。
 ヒロイン、最後の力をふりしぼって、敵がいることを教えます。

 ここまではいい。ここまでは。問題はこっからだ。

 ここから主人公対ラスボスの最後の戦いが始まります。
 たがいに死力を尽くし戦うふたり。
 その間に天候はくずれ、天を雲が多い、雪が降ってきます。
 知らず知らずにあたり一面は真っ白に。
 いったい何時間戦ってんだよ、おめえら?
 そうつっこみたくなったのは、南野だけじゃないはずだ。ぜったい。
 とにかくふたりは真っ白な雪をバックに真っ赤な血を流して戦い続けます。(要はそのシーンを撮りたかっただけなんだよね?)
 そこでいきなり立ち上がったヒロイン。

 おめえ、まだ生きてたのか?
 思ったよね。みんなぜったいそう思ったよね?
 ゾンビかよ、おまえ?
 しかも彼女、ラスボスにいいます。「その人を傷つけるなら、この胸に刺さった飛刀を抜いてあなたを殺します」
 主人公、それを聞いて、「やめろ。抜くな。抜くと血が噴き出して死ぬぞ」

 笑わせんじゃねえよ。胸を刺されて立つこともしゃべることもできなくなったはずの状態から、数時間雪の中放置されてたやつに今さらなにいってんだか。

 ええ、もちろん抜きましたとも。胸から血をびゅわ~っと吹き流しつつ。

 誰だよ、こんな結末考えたやつ。泣けるはずのシーンがつっこみどころ満載過ぎて、笑っちまうだろうが。


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