南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

すげえ、史実ブッチのタランティーノ「イングロリアス・バスターズ」

2009-12-01 22:33:22 | 映画
 タランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」見てきました。
 いやあ、おもしろかったです、これ。

 主立ったキャラは以上。

 ブラピ演じるアルド中尉。イギリス軍の特殊部隊「イングロリアス・バスターズ」の隊長で、ナチスをぶっ殺すのが仕事。部下にはユダヤ系や、ドイツ人の癖にナチスを憎むやつ、ナチスをバットで殴り殺す「ユダヤの熊」とかがいる。

 ナチスのランダ大佐。別名「ユダヤ・ハンター」。ユダヤ人を殺すのが生き甲斐。隠れたユダヤ人を見つけるのが得意。

 ショシャナ。ランダ大佐に一家を皆殺しにされたユダヤ系フランス人の少女。大人になると映画館主になっている。

 ブリジット。ドイツ人の女優。じつはイギリスのスパイ。

 戦場の英雄くん(名前忘れた)。ナチの若い兵士で狙撃が得意。三日で百数十人を殺し、英雄に。自分の役でプロパガンダ映画に出演。

 こういう面子が入り交じってストーリーを構成していきます。
 以下、話の展開としては……。
 ショシャナ、自分の映画館で上映作品のタイトルを張り替えていると、突如、現れたイケメンの戦場の英雄くん、彼女をナンパ。
 すげなくふられると、ストーカーのようにつきまとい、あげくに誘拐まがいの強引な招待で、ゲッペルスの前に連れていきます。
 で、映画館でナチスのプロパガンダ映画をやらされる羽目になっちまったぞ。
 しかし彼女は内心思った。これは、チャ~ンス。
 なんせ、ヒトラーを含むナチスの高官達が勢揃い。
 上映中にあいつらを閉じこめて、焼き殺してやろう。という作戦を思いつきます。
 一方、プラピたちイングロリアス・バスターズは、その情報を入手し、スパイの女優を通じて、その映画館を爆破しようと試みます。
 ところが地下のバーで起こったアクシデントにより、女優は足を怪我し、そこにいた兵士は、イギリス軍、ナチスを問わず全員死亡。
 もっとも作戦を中止できないので、女優は足にギプスを嵌め、ドイツ語をしゃべれないプラピたちはイタリア人に化け、映画館に乗りこみます。
 ところが、地下バーの現場でランダ大佐、脱ぎすれてられた女物の靴と、女優のサインを発見。
 女優、スパイだってのがばればれ。
 というわけで、ランダ大佐、とうぜん映画館で彼らをチェック。
 足のギプスのいいわけに、女優が「登山をして折った」と答えると、爆笑。
 このアマ、撃たれた癖に、よりによって登山だと? そんなものに一生縁のなさそうな女のくせに。もうちょっとましないいわけ考えろ~(笑)。
 と思っていても、それを言葉にしない。
 さらにイタリア人に化けたプラピたちに対して、ネイティブ並みのイタリア語で話しかけ、思いきりからかってます。
 さんざん、彼らをこけにして遊んだあと、ランダ大佐、女優を個別に呼び出し、なんと現場で拾った靴を履かせます。
 おお、ぴったりだ。

 おまえはシンデレラに出てくる王子様かっ!

 もっとも、ランダ大佐、いきなり彼女に飛びかかり、絞め殺しちゃいます。
 なんかナチスに忠実なようなランダ大佐ですが、じつは野望があった。
 このまま、ヒトラー達を彼らに殺させ、自分は取引で安全に亡命、しかも相応の財産を手に入れようとします。
 スパイ殺した癖に、自分はそれ以上の売国奴。
 つまり、彼らのテロを止めない。自分だけが助かろうという寸法。
 一方、ショシャナはそんな彼らの思惑をまったく知らず、独自に映画館全焼計画を進行中。
 ところがいざ大詰めになろうというとき、戦場の英雄くんがやってきた。
 もちろん、彼が名探偵で計画を阻止しようとしたわけではぜんぜんなく、たんにナンパに来ただけ。
 こんなアホにかまってる暇はない。そう思ったショシャナはとうぜん、追い返そうとしますが、英雄君ぶち切れ。
 俺は英雄だぞ。俺が目をかけてやったのに、そんな態度取る気か、このビッチ(意訳)。
 と本性を露わに。
 こんなアホのせいで計画を中止するわけにいかないショシャナは、隙を見て英雄君を射殺。
 もっとも彼女も撃たれて、相打ち。
 だが、彼女の相棒兼恋人の黒人は、そんなことも知らずに計画を着々と進行。
 映画館が火の海に包まれた。
 しかも、イングロリアス・バスターズの一味が、逃げまどう客達を射殺。
 あれ? ヒトラーまで撃ち殺されてるぞ(笑)。

 史実? そんなものは飾りです。えらい人にはそれがわからんのですよ。

 と史実をブッチ。ヒトラーもゲーリングも燃える映画館の中で死亡。
 うう~ん。なんかすごい映画でした。
 え、ただひとりいい目を見たランダ大佐はって?
 だいじょうぶ。プラピがしっかりお仕置きしてましたから。

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