南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

なかなかいいんじゃないでしょうか「ゼロの焦点」

2009-11-14 18:18:51 | 映画
 「ゼロの焦点」見てきました。
 たぶん原作は読んでないはずですが、古い映画で見たような気がします。
 もっとも内容は欠片も覚えていません。
 ということで、まったくの新作映画のつもりでゴー。
 とはいえ、宣伝内容とか、予告編の段階で、なんとなく犯人の見当はついていましたが、そのまんまでした。
 捻りもなにもありません。
 まあ、松本清張なんで、意外な犯人とか、奇天烈なトリックではなく、動機を通じた人間ドラマを見せることに勝負を掛けてる感じです。

 ストーリーはこんな感じ。結婚して一週間、出張行ったまま帰ってこない旦那を捜しに、ふ冬の北陸に旅立つ新妻(広末涼子)。ところが、旦那は見つからないどころか、数年前、そっちに勤めていたときも、いるはずの下宿をとっぱらっていて、どこにいたのか不明。
 普通なら、女ね。べつの女がいるのね、きいいいい。ってなるところですが、広末、あたしは夫のことをなにも知らないと暗くなるばかり。
 さらに夫が営業先としてよくいっていた会社に事情を聞きにいくのですが、そこの所長は超ワンマンで、たまたま広末がたずねていったとき、ミスをした作業員たちをぶんなぐり、首にしている始末。
 とんでもないところに来ちまっただあ。とびびる広末。
 さらにその超ゴージャスな奥様(中谷美紀)は今でいうフェミニスト、当時ならウーマンリブの権化みたいな人で、日本初の女性市長を誕生させるべく、裏で画策しています。
 もっともその理由は、後半明らかにされますが、彼女が終戦直後、パ○パ×だったから(伏せ字にしたけど、そんな言葉ひさしぶりに聞きました)。
 一方、やはり旦那を捜しに、旦那の兄貴もやってきますが、何者かに毒殺されます。
 犯人とおぼしき女性は、真っ赤なコートを着てサングラスを掛けてました。
 容疑者として浮かんだのが、中谷美紀奥様の旦那の会社で受付をしている女性。
 しかも、彼女は逃亡していた。
 さらに、その女のことを調べていた旦那の会社の社員は、赤いコートの女に後ろから刺されて殺されます。
 さらに、旦那には昔、巡査をしていた過去が。
 それらをつなぎ合わせていくと、広末には真実が見えた。
 そっからは、犯人の動機のつながる過去ドラマが展開し、つぎつぎに関係者が死亡。
 まあ、そんな話です。
 驚くような展開はありませんが、じっくり見せます。

 荒れた冬の日本海と降りしきる雪をバックに展開するくらーい話。
 そういうのが堪らないという人はぜひ。


ゼロの焦点 (新潮文庫)
松本 清張
新潮社

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