何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

紺碧の水脈の果て 祈り①

2019-03-10 20:06:11 | ひとりごと
先月ワンコがお告げしてくれた本を、今日ようやっと読み終えた。
先月は忙しさのあまりワンコお告げの本を読めなかったことに罪悪感を持っていたが、ようやく読み終えた今日という日が、偶然にも東京大空襲の日であり、東日本大震災の日の前日であることに、ワンコの「よく考えろ」という導きを感じている。
また、グーグルさんから届いた一年前の文が、まさにワンコお告げの本にリンクすることにも驚いている。
ワンコだな、ワンコの仕業だな
水脈の果て、富士の高嶺に祈る平和
ついにダウンしてしまった。昨夜 帰宅し遅めの夕飯をとっている時、突如胸の痛みに襲われ、そのまま椅子から崩れ落ちてしまった。「救心を常備しておくべきだった」「救急車を呼んだ方が......

その本は、関東大震災が起きた大正十二年八月から始まっている。
浦賀ドッグで帝国海軍の艦艇をつくる父と、海軍将校として活躍する遠縁のおじを持つ主人公は、海に憧れる少年だった。
その少年が、関東大震災を機に、国を守る防人たらんと海軍兵学校へ入学することを決意する。

「喧嘩は逃げるが、最上の勝ち」を旨とする父への反発と理解、戦況厳しく次々と水脈の果てに眠っていく上官や江田島健児。

かなり早い段階で日本の命運を悟ってしまった主人公に、いよいよ「ならぬこともならぬ」と決意させたのが、東京大空襲だったのではないだろうか。

ある事を理由に敬遠するようになってしまった会津が背景にあったせいで、取り掛かりが悪かった この本だが、後書きで「日本の禍機」(朝河貫一)に言及していることを知ってからは、いっきに共感の度合いが増し、何度も涙を拭いながら読んだ。
そんな本が伝えようとする時代と命の重みについて、きちんと書くことができる自信が、ない。

だから、今日はその本のタイトルは記すことができない。

東京大空襲の日の今日と東日本大震災の日の明日、時代と命について考え、何か記すことができればと思っている。


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