何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

大っぴらに愛に溺れた、二、

2018-07-24 12:00:00 | 
「大っぴらに愛に溺れた、2、」より

ワンコの日に、ワンコお告げの本について書けなかったのに、
最近グズグズと悩むことが多い私に、
ワンコは、ワンコの日に直接メッセージを届けてくれたね
ビックリしたよ
仕事関係で少し知っているだけの人を通じてのメッセージ
ワンコ なかなか考えたよね

その人が、昨年の秋、柴犬ちゃんを家族として迎えたことは知っていたし、
その人は、私がワンコを愛してることを、知っている?とは思うのだけど、

その程度の(仕事がらみの)知人が、書類に貼ってくれていた付箋に思いがけないメッセージがあったんだよ

『僕は元気にやってます
 〇〇さん(私の名前)も、楽しい夏を過ごして下さい』
というメッセージとともに、柴犬の絵が描かれていたのだけれど、
その柴犬が、ワンコそっくりだったから、
思わず涙が出そうになったんだよ

ちょっと仕事でも煮詰まった気分になっていた矢先のことだから、
その知人の気遣いも有難かったのだけど、
それがワンコそっくりな わんこからのものだったから、
本当に嬉しかったんだよ

ワンコの仕業だろう?

それで、一度は諦めていたワンコお告げの本を読んだんだよ

「ライプツィヒの犬」(乾緑郎)

申し訳ないが、乾緑郎という作家さんを知らなかったし、
本書の主人公の職業である劇作家にも縁がないし、
何より、帯に赤い太文字でデカデカと書かれている、「男と女の・・」云々に興味がなかったのだけど、
ワンコのお告げだと思って読んでみたんだよ 

本書の帯より
『かつて許されぬ愛に溺れた二人。
シェークスピアの翻案で名を成した世界的劇作家が、三十年ぶりの新作『R/J』とともに姿を消した。戯曲に隠されたものは、愛ゆえの絶叫か、憎しみの慟哭か?
「女」は今も愛を求め、「男」は破滅を恐れた。』

『輝かしい経歴から消された、冷戦と演劇に翻弄された過去とは?
気鋭の劇作家内藤岳は、知己を得た世界的劇作家ヘルムート・ギジに師事するため、ドイツに渡った。ギジは冷戦時代、旧東ドイツで体制を批判するシェイクスピアの翻案作品で名を馳せていた。その彼が、三十年ぶりに「ロミオとジュリエット」の翻案「R/J」を執筆中というニュースは世界を驚かせ、原作と翻案が同時上演されることに。だが、新作の完成を待つ中で進む原作舞台の稽古中、女優が重傷を負う事故が発生。直後、ギジが新作原稿とともに姿を消した。岳はルームメイトで演劇研究家の桐山準と協力、ギジの足跡を辿り、やがて彼の経歴から消された闇を知ることに...。』

本書はね、ミステリーには違いないのだろうけれど、
そのネタが、
国際謀略もの風味を醸しだしたい & 劇作家と劇団の内情を曝け出したい
という二刀流で、少しばかり中途半端なんだよ
でも、最後まで読むと、
わんこ好きな私としては腹立たしいものではあるけど、
タイトルの意味もよく分かるし、
その中途半端さが却っていい味を出しているのかもしれないと思えるのだけど、
発売から日が経ってないミステリーだから、
ネタ明かしは、止めておくね

だけど、すごく印象に残る一文があって、
実はそれが、ミステリーを解く際に伏線になってもいる気がするので、
記しておくね

『彼はストレートではなく、まして同性愛者でもない。
 あれは自己愛主義者だ。
 男でも女でもなく、自分しか愛せないタイプの人間だよ。 
 そして、そういうことに、まったく無自覚なところが面白い』(『 』「ライプツィヒの犬」より)

この自己愛主義者という言葉がね、
今の私には、ちょっと突き刺ったんだよ

家族や友人を応援するのは当然だけど、
仕事を含む諸々の関係性の人々を、一生懸命 応援するのも、好きだと思っていたんだよ
だけど最近さ、それって一方通行でしかないのかな?と思うことがあってさ・・・
こちらが、ふつうより配慮や気遣いをしても、
あっという間に、それが当たり前になってしまい、
少しでも不足すると、不満を抱かれかねないのを見ていると、
なんだか侘しくなってしまってね
少しムシャクシャと腐っていたんだよ

だけどさ、
誰かを応援している自分を、
応援している人が上手くいくように、配慮や気遣いがをする自分を、
自己愛主義者だと捉えれば、
まぁ、腹も立たないね
自分が楽しくって、お節介を焼いてるだけ、と思えばさ

ここを読んで、そんな風に思えたから、
今週はかなり開き直って、同僚の顔を見ることもできそうだよ

ねぇ ワンコ
そう考えると、本書のこの件は今の私にとって一番大切な言葉だったんだよ

ありがとうね ワンコ

読みが浅い私だから、ワンコのお告げがすぐには分からないこともあるけれど、
これからも、ワンコは私にとって必要なことを届けてくれると信じて、
また、ワンコお告げの本を読ませてもらうよ ワンコ

また来月もヨロシクね ワンコ







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