何を見ても何かを思い出す

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祝ノーベル賞受賞 ブラボー北里研究所!

2015-10-05 22:29:17 | ニュース
嬉しいニュースが飛び込んできたので、私の駄文は後回しにする。

<ノーベル賞>医学生理学賞に大村智氏…感染症特効薬に貢献>毎日新聞 10月5日(月)18時34分配信より一部引用
スウェーデンのカロリンスカ研究所は5日、2015年のノーベル医学生理学賞を、大村智(さとし)北里大特別栄誉教授(80)ら3人に授与すると発表した。大村氏は土壌中の微生物が作り出す化学物質から有用なものを見つける研究を続け、1979年に寄生虫に効果のある「エバーメクチン」の発見を発表。この物質から、熱帯地方で流行する感染症の特効薬や、家畜やペットの寄生虫治療薬が作られた。これまで発見した480種類以上の化学物質から26種の医薬品や農薬が生まれており、天然物有機化学分野の多大な業績が評価された。

ノーベル賞受賞
日本人なら誰が受賞しても嬉しいが、「ドンネルの男・北里柴三郎」(山崎光夫)を読んでいる者としては、
大村氏に「おめでとうございます」と言うと同時に、「ブラボー!北里大学北里研究所」と言いたい。
ところで、「ノーベル賞受賞 元高校教師、スキーで国体出場も…有言実行の大村流人生」を読むと、ノーベル医学生理学賞を受賞された学者と私には、極めて重要な共通点がある。

それは最後に書くとして、まずは今日の駄文。
 
ダメ元の冬野菜
夏野菜は毎年、大豊作となるミニトマト愛子様とピーマンが作り甲斐と充足感を与えてくれるので、失敗するのが目に見えているキュウリと茄子にチャレンジする元気も湧いてくるが、冬の野菜は、大根をつくったつもりがゴボウのようなものになり、大かぶの聖護院のタネを播いたはずがラディッシュのようなものになり、そろそろ収穫と思っている春菊が突然の霜にやられてダメになるなど、上手く出来たためしがないので、ここ数年は秋冬は堆肥作りに精をだし、何も作っていなかった。
それでいいはずだったが、今年は家人が「大根、かぶ、春菊を植えて欲しい」とうるさい。
野菜が高い、高すぎる。
例年なら一本100円の大根が、つい先日までは二分の一が100円で、それでも高いと思っていたが、ついに昨日は「使いきりサイズ」とかいう新サイズまで登場し、三分の一が100円ときた。
我が家の冬の定番おでんの危機。
おでんの牛すじloveなワンコの危機。
しかし、今野菜が高いからといって、今必要な野菜のタネや苗を植えて、間に合うはずもない。
「無理だよ」と言いながらも、急きょ園芸店で、プランターの土を改良する土と腐葉土と撒くなり植えれる石灰を買ってきた。
もともと種を播くには時期がズレてしまっているうえに、今年はつよっしーで高級苗に懲りているので、ダメもとで2袋100円の春菊とかぶのタネをまき、チャレンジとして高級ニンニクも植えてみた。
ダメ元とはいえ、植えたからには収穫したいという欲が出てくというもの、早く大きくなあれと呪文を唱える日々の始まり。

ダメ元とはいかない運動会
「他の競技は見なくてよいけど、組み立て体操だけは絶対に見て欲しい。五段ピラミッド、一番下で支えるから」と張り切っていた子が、「もう運動会に来なくてもいい。ピラミッドは当日の都合であるか、ないか分からないから」と言い出したので不思議に思っていた。
年々巨大化するピラミッドで怪我をする児童生徒が絶えず、「ピラミッドは五段までにするべし」という通達を出す府市町村まであるのはニュースで知っていたが、その余波は当地にも及び、「運動会当日、体調に少しでも不安がある子がいればピラミッドは中止にする」というので、その辺りに詳しい人に訊いてみた。
もちろん10段などという高さは論外かもしれないが、五段であれピラミッドが困難なのは、高さだけが理由でもないらしい。
体幹と根性がシャンとしていない子が多いのだという。
そういえば校医をしている医師が「最近は、背骨が真っ直ぐでない子や、両肩の高さが違う子が多い。このバランスの悪さは、日常生活から将来的には病気にまで影響を及ぼし得る」と嘆くのを聞いたことがあるが、「体幹がシャンとしていない」というのは、それを指しているのだろうか。
ピラミッドは当然、体重のある子が下段を支え、軽量の子が上段に乗るものだが、体重のある子に体幹が弱い子が多くみられたり、軽量ではあってもバランス感覚が乏しかったりと、上手くいかないらしい。
いくら体幹と根性がシャンとしている子が下段を担っても、上からドッシリ重量がかかりすぎたり、のろのろフラフラ乗られたのでは、下段の子はたまらない。
昔は運動会の花形であった騎馬戦も、ピラミッドと同様の理由で廃止しているところが多いそうだ。
危険を承知で運動会の競技をするべし、とは言わないが、運動会は見た目の出来栄えだけを披露する場ではないはずだ。
ある程度の高さのピラミッドや騎馬戦を、運動会を盛り上げる一競技として、その日だけ成功させようとするから無理が生じるのではないだろうか。
体幹がシャンとしていなければ、危険を伴う競技が出来ないだけでなく、将来的には病気の原因にもなりうるのならば、運動会のために付け焼刃な練習をするのではなく、日頃から体幹を鍛える訓練を授業に取り入れ、その成果を発表する場として、ピラミッドなり騎馬戦を取り入れれば良いのではないだろうか。

現場認識が甘いという声もあるだろうが、体育会系スパルタ教育大いに結構と思わせてくれる本を読んでいたので、厳しい意見を書いてみた。
大好きな井上靖氏「北の海」の続編とも云われている「七帝柔道記」(増田俊也)が、それだ。

本書が書いているのはバブルが始まった1986年からの2年間だが、あの時代に、旧制高校さながらのバンカラと寮歌で明け暮れていた世界があったことに驚きと嬉しさを感じて読んでいた。
この感想については、つづく。

最後にノーベル医学生理学賞を受賞された大村氏との共通点。
『本を読んで感銘を受けた言葉を20年近く、日記帳に書きためている。「こういうところにも、新しい発見があるんですよ」』
20年には及ばないが、私も本を読んで感銘を受けた言葉を備忘録に書き続けている。
そこから何を学んでいるかは、天と地の差であることは言うまでもない。

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