タモリさん32年お疲れさまでした。

今日は、テレビ番組『笑っていいとも』の最終回だった。

ウクレレ練習や、お昼に来てくれた母とのおしゃべりに夢中になり、見逃してしまったけれどなんとなく思い出深い番組だった。

この番組が始まったのは、私が就職をしたあたりからだ。

就職をしたころ私は、大阪に住んでいて、不慣れなパンプスにスーツ姿で自宅から採用された会社の大阪店まで毎日、御堂筋線にもまれ研修に通った。
そのあと、4月になって配属支店が決まり、自宅からかなり近い支店の事務に配属。

迎えにきた配属支店の事務次長に連れられて大阪店から同期の仲間達と共に、支店に足を踏み入れた。ちょうど昼休みの時間帯で・・支店の先輩達が和やかに食事をとっていた。『おっ、新人さん達』とチラチラと皆様の視線を感じながら、緊張はマックスに達したなぁ。
こじんまりした食堂ではテレビがかかっていて、たしか、いいともをやっていた。
自分達の緊張とは逆のお笑いのテレビ番組で、ちょっとは心のバランスもとれていたかも。

しばらくは、イイトモを見る余裕がない日々が続いたが、そのうちに慣れてきて、昼間は職場の仲間達とイイトモで、ひと笑いしたあとコーヒーを飲みに行くのが日課のＯＬの日々が9年続いた。

仕事でミスをしてしまった時には慰められ
たまらなく仕事の効率が上がった時は、よりテンションがあがり、
ＮＴＴ株が上場の際の激務続きの時は残業続きで疲労のあまり皆、無口でイイトモのタモリさんの声を聞きながら味噌汁で昼食を流し込んだ。
彼氏が出来て、でもまだ結婚までは決まらなくて・・・でも幸せな時は、自分の気持ちを隠すためにイイトモを見るフリをしてニヤニヤしたり・・(笑)
結婚が決まって、いよいよ退社の時は、嬉しいけれど寂しさもあってイイトモを見て、気持ちを落ち着かせたり・・

主婦になってからは、家事を終わらせ、1人でイイトモを見る日々。
子供が欲しいな・・と思いつつなかなか出来ず、パートに出たり、時にはクリニックの待合室で見たこともあったなぁ。
そんなこんなの年月もすぎ、
いつまでもお若い印象のタモリさんも・・いつのまにか、68歳とは。

番組を続けるための、努力はいかほどのものだったろう。まずは体調維持。
定番の番組進行の中にも少しずつ時代を取り入れ司会をこなして行くには色々な勉強もされていただろうし。

春は出会いと別れの季節。ひとつの名物番組が終わり、ひとつの時代が過ぎた感じがした一日でした。