忘れられない３月も終わり、少し時を忘れウクレレで。

外は、花粉と紫外線いっぱいの春の日差しだ。

テレビでは、原発の不安解消の為の番組をやっていたり、いつも通りの番組をやっていたり色々。
気のせいか、お笑い系やギャル系の出演者も明るくふるまっているが、やはりどこか何か考え込むような、
そんな雰囲気があるような。そういう目で見るせいもあるけど・・。

でも、今回のことは、日本全国、世界中で考えることではあるが、日本全国規模で起こったことではないので出張などでたとえば
関西などに行ったビジネスマンが、インタビューであちらではやはりいつもの生活があった・・と答えていた。

春休み・・現場の方々は大変な思いで色々な事に立ち向かって下さっている。これには心から敬意の念しか浮かばない。
テレビをつければやはり原発・・津波、余震、被害、放射線、死亡者、計画停電、夏の電力不足、
子供達の心ばかりの卒業式、といった言葉であふれる。

自分は気持ち的にはかなり落ち着いてきたがまだ少しなみがあるみたい。ウク仲間のブログでこの曲が話題になっていたので検索してみた（笑）キーはＥかな！？Ｆキーの譜面があったので、半音下げてウクで一緒に歌って弾いてみた
Hanalei Moon - Dennis Pavao


歌詞の意味を調べてみる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　月明かりに照らされたハナレイ・・～～～君は僕のものだから・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　～ハナレイの月・・最愛のカウアイを照らしている・・～～君を愛す・・。

なんとロマンチックな・・。ついでにフラの真似ごとも出来るかと、検索・・これがわかりやすそう・・。ちょっと真似して踊ってみた。ウク仲間が踊っているのも何度か見たことがある。キーＧだ。
Hanalei Moon


上のはわかりやすく・・もっと検索すると、ショー向けのフラはこれが綺麗だな・・。キーはＡ

Hanalei Moon (for Spenser)


全体にゆったりとしている・・あれこ少し弾いていると、♪カーウアイのところはマイナーキーを少し入れると、せつない
調子になって、イイ感じ・・

歌詞には、海辺の天国だとか・・なみがささやくとか・・そういう言葉があって、やっぱり・・思いだしてしまう。
私がそんなことではドースル・・。今までもウクレレは指が忘れてはダメと、触りはしたが、どうも気持ちが
萎えてしまいがちだった。
朝からはこの曲ではないが、別の曲も少しいじって、久しぶりにウクレレに心を向けられたような。
少しずつ、自分らしく弾いていけたら、と思った午後だった。

春の別れと、新しい出発。

今日も計画停電のない、ちょっとホッとする日だ。

世間は地震、原発のニュースであふれ、あわただしく春が過ぎていっているが、
先日、図書館でアルバイトをしていた時の仲間から、引っ越しが決まった・・とメールがあった。

もぅ、かれこれ７年から８年の付き合いだろうか・・。今の住まいの前の時からの付き合いだ。
この図書館バイト仲間とは、皆、気が合って時々あってはランチを楽しむ間がら。
引っ越しといっても、電車で数分のところなので、会おうと思うといつでも会える場所。
埼玉県民から東京都民にはなるが・・。
今日は集まれる人だけ集まり、ささやかな送別をかねたランチ会を開いた。幹事はいちおう私だった。

家の近くのヘルシーレストランでお手軽ランチでお喋り。
　　　　　　　　

話題はやはり地震の時、どうしていたか・・などなど・・。同じ、さいたま市でも計画停電が実施されるところと、そうでないところと色々とあるよう。

しかし、そういった話題は自分たちのごくごく身近な出来ごとの話だ。一方、あらためて考えてみれば、今までの人生は、寒い時は暖かくして、暑いときは涼しくして、痛い時はそれを和らげるマッサージ、髪もパーマーをかけおしゃれをして、
テレビや音響機器からは好きな音楽が流れ、楽器はアンプにつなぎ・・嬉しい時も悲しい時もメールや電話にパソコンでおしゃべり・・。部屋にはいつも灯りがともり・・な人生を振り返った時、

なんて、自分は自然界を直視してこなかったことかと思った。

津波と地震は確かに多く人の命を奪いすべてを流してしまった。無残にも・・。想定以上の事だらけだったと・・各方面が言っている。今までになかった規模だったから・・というのもある。

原点として、大自然にむかって人間が何かを作る場合・・
想定だとか、今までの記録だとか・・強固にした・・だとか。
ましてや
国の、世界の基準をパスしただとか・・そういうことに“絶対”は無いと思わなくては・・と思った。
自然の脅威はこの先どんなに技術が発達しても忘れてはならない。
一般の生活の中でも思わなくてはいけないな・・と思った。

昔からの音楽には自然の豊かさや怖さ・・日本の曲もハワイアンも他の国の曲にもそういった事を歌ったり・・
自然の神様への祈りが色々とあるが、今まではわかりやすく言えば・・ハッピーな生活の上で、それらの歌を想像して歌ったり聴いたりして“楽しんできた”が、これからは楽しむだけでなく、
“恐れや敬い・・”そんな気持ちを強くもって、それらの歌に接していきたいと思う。

近場で花見と確認事項。

　　　　　

今日は計画停電がない日。（明日もないらしい！！）
だいぶ慣れてきた、とはいえやはりあると、時間の確認と予定の組み立てなど、なんとなくノンビリしていられなかったが、
今日は、久しぶりにそういう事を気にせずに行動が出来る日だと思った。

お天気も良かったので、浦和へ銀行などの用事もあり出かけた。ライトを落としたやや薄暗い駅や旅行センターを見ながら
外へ出る。
用事を済ませ、そうそう、玉蔵院の枝垂れ桜はどうかな・・と足を延ばす。おおっ、昨日、都内では開花宣言だったが、
こちらの、この桜もなかなかいい感じに開いている。今日のこの天気の良さで一気に花開いたようだ。

しばし、写真撮影を楽しみお腹がすいてきた。まだ昼食を摂っていなかった。そのすぐ先にはいつもライブをしている
グッディズ・カフェがある。ウク仲間にマスターに渡して・・と頼まれていたＣＤも渡さなくては・・と
久しぶりにお店に。
お店は今日はお客さんが一杯。春休みに入ったこともあり親子連れや、友達同士など活気がある。
マスターに、地震大変でしたね・・と声をかける。マスターも「オッ、いらっしゃいもー、大変だったねー」と
お互い無事を確認。あれこれよもやま話もちょっとする。今日はイイヨネ・・とグラスビールも注文して、生パスタのランチを食べる。アンチョビが効いていて美味しかったー
　　　　　　　　　　　　　　　

またの時はよろしくお願いします・・なんてあいさつしながら、お店を後にして、次はさいたま新都心へと出る。

家にいただきものの毛布などがあり、さいたまスーパーアリーナに避難してきている方々に少しでも役に立つなら今度持っていこう、と様子を見に行ってみた。

中へは勿論入らず、受付がある方向へ行くと、支援物質の受付は終了とあった。そういえぱ、ここにいる人達はもうすぐに加須市に引っ越しだった。
回りには色々な方面からの寄せ書きが飾ってある。この新都心周辺の地図が子供の手書きだろうか・・も掲示してある。チラとそれらを読むと胸が熱くなる。外では海外のメディアに取材を受けている避難者の方もいた。
時々、耳に入ってくる東北弁を聞くと、この方たちの故郷は・・と思わずにはいられない。同情というのとは違った感情・・。
やりきれないような・・そんな気持ちだ。
　　　　　　　
アリーナ側から反対側へ出て、緑のカーテン作戦を考える為に、野菜の苗やらつる性の植物の種や色々をホームセンターで眺める・・。まだ少し時間があるのでこれはよく考えよう。
今日はほんとにいい天気だ。思い切って、ここから家まで歩いてみようと思った。

家まで何分で行くか・・。１時間あたり何キロ歩けるのか。都心に出た時に、万が一の時に自分の歩く技量を知っておこうと思いついた。

歩きだす。ダラダラでもなく、一生懸命早歩きでもない・・スタスタ・・普通くらいの早さ。
３５分くらい歩く。家に到着。

Googleで、新都心駅から家の近くの駅までの距離を測ると2.8キロ。７０分で5.6㎞、１時間だと5㎞といったところか。
再びGoogleで東京駅から地元駅まで、歩きで距離を測ると23.8キロ。単純計算だと5～6時間も歩けば着きそう。
朝出発したら夕方には着くか・・と思ってしまいそうだが、まさかの時は道も悪いだろうし、
それに、震災時はすぐに歩きだすのは危険。いったん近くの避難所に身を寄せて様子を見なければ・・。
歩くのはそれを見極めてからだ。道も悪いだろうし、危険も沢山、水に食料もどうなるやらだ。
歩いたとしても余裕を見て１泊２日コースくらいで都心から浦和まで・・と考えとおいていいかも知れない。

この３月・・なんだか今まで思いつきもしなかったさまざまな事があって取り組んだ月だったなと思った。

住まいと仕事。そして今日の桜。

　　　　　　　　　　　
テレビでは、避難所での新たな問題として、

被災した人達の、住まいと仕事・・と言っている。
食べ物も、物もある程度届くようになり、そちらの不安が解消されてくると、今後の事を考えなければならない。

今回被災された方々は、首都圏の電源の基の、原子力発電所の場所を提供し・・そして今回は津波と・・という
地震に追い打ちをかける甚大な被害に遭ってしまった。
長年、海を仕事場としていた方も多く、仕事、といってもさっそく別のところで探す・・というわけにはいかない方も多い。
そして、なによりその仕事場であった海も、放射能漏れの原因がどこまでもわからないことだらけ、
測定機の値が異常なまでに振りきれてしまうほどの高い値を示す放射性物質があふれだす水が流れ出ているという。

神戸の大震災の時とは、こういった数々の点でも大きく異なる。あまりにも残酷な事態だ。

一日も早い復興を・・なんて、私はまだ心から言えないな・・と思いながらニュース画面をみつめた。

今日も計画停電・・９時４０分頃にピタッと止まる。この時間帯は今までで一番楽かもしれない。明るいし、買い物も
午後から十分に出来る、夏場でもこの時間ならばクーラー無しで過ごせそうな時間帯。
１２時過ぎまであるか・・と思っていたら、１時間少しで終わった・・早かった。こんなので電力大丈夫！？と
思ってしまったくらい。

ニュースをダラダラ見ていても電力がもったいない、気分転換にいつもの公園に出かけた。

先ほどのニュースでは、今日は首都圏でも桜の開花宣言がなされた、と言っていた。

こちらはどうかな、と公園の桜を見上げる。明日か、明後日か・・というつぼみでいっぱいだった。

桜のやさしい色の美しさは毎年変わらないが・・

現場では精いっぱい頑張って下さっているであろうが・・でも、『ただちに、健康に被害を及ぼす～～～・・・』という
ただちに・・だとかという言葉や、セシウムだとかプルトニウムだの、耳にしただけでも、普通でない物質の言葉が飛び交う
ここ最近、どこまでもどこまでも濁った色のイメージの春になるな・・と桜を見ながら思った日であった。

街道をゆく。

街道をゆく。

と、言っても司馬遼太郎さんの著書の話ではない。

昨日は久しぶりに電車に乗ったのだが日々、お勤めの方は“仕事”という絶対的な任務があり、勤め先の同僚もいて、
情報がある。
しかし、私のような仕事をしないものが仮に都内に出た場合・・。友達とも帰る方向がまったく違っていて、万が一
地震があった場合には、帰宅困難者になったときにはその判断力と決断力と体力を要するな・・と今回の地震で思った。

ハズの会社へ向かい合流・・という手もあるが、出張で都内いないこともあるだろう。出張の時にこそ羽をのばし、都内に出ることも今まで多かった（汗しかし、これからは何かあった場合、最悪は体力配分しながら、歩いて我が家へ帰ることも、十分に頭にいれなくてはと心から思った。車の運転も自転車もめったに乗らない、移動はもっぱら電車と徒歩とたまにバス・・の私が新宿や山の手線の内側から浦和の家までどうやって帰るのか・・ましてや、いつもの例会の会場から徒歩ルートなんて今まで考えたこともなかった。

数年前に、こんなの役に立つことないよね・・と思いつつその時はまったく興味半分でへぇー面白そうな地図が出てるな、なんて買っておいた地図、
“震災時歩いて帰る　帰宅支援マップ　首都圏版”を今日はジッと眺めた。

首都圏、だいたい皇居のある辺りを中心に各方面に帰るにはどの街道を歩くのがいいのか・・が放射線状に載っている。
　　
時計回りに・・
品川、大森、川崎、横浜方面⇒第一京浜、第二京浜道を。
五反田、旗の台、武蔵小杉、センター南方面⇒中原街道を。
渋谷、三軒茶屋、鷺沼、南町田方面⇒玉川通り、厚木大山街道を。
新宿、下高井戸、調布、府中、日野、八王子方面⇒甲州街道を
新宿、高井戸、吉祥寺、小金井市、天王橋、拝島方面⇒井の頭通り、五日市街道を
新宿、荻窪、上石神井、田無、小平、東村山、上北台、武蔵村山方面⇒青梅街道、新青梅街道を
池袋、上板橋、和光、朝霞、新座、三芳、ふじみ野、川越方面⇒川越街道を。
巣鴨、板橋本町、浮間舟渡、戸田、浦和、上尾方面⇒中山道を
王子、赤羽、川口、大門、岩槻方面⇒北本通り、岩槻街道を。
上野、北千住、梅島、松原団地、南越谷、越谷、せんげん台、春日部⇒日光街道を
浅草橋、浅草、四ツ木、青砥、金町、松戸、馬橋、南柏、柏方面⇒水戸街道を
秋葉原、錦糸町、新小岩、市川、船橋、津田沼、幕張、稲毛、千葉方面⇒蔵前橋通り、千葉街道を。

そして、ぐるり、と環七、環八・・。

なんだか、こうして見ると以前はなんとも思わず、東西南北からそれぞれにやってきて、交流を楽しんでいるお仲間の一人ひとりの顔が思い出され、その距離感を思ってしまった。電車も地下鉄もなんの問題なく動いているから会える間柄なのだ。

今は地震の後でまだまだ間引き運転だったり、運転中止の路線も多いが、それでも都心部へはほぼ正常に動いている。
これからは万が一のとき、停電どころでなく線路、そのものが壊滅状態となってしまうこともありうる。
正直、考えたくないがこれからは遊びに行くにしても、そういう事も常に頭に置いて、電車任せで目的地に行くにしても、イザの時にはパニックならないよう、位置関係をしっかり把握しないと・・と思った一日だった。




　

久しぶりに電車に乗る。

なーんて書いたら、毎日電車に乗ってお仕事に行っている人は「へぇっ！？？」と思われるかもしれない（笑）

あの日いらい、１週間は事の悲惨さをテレビなどでまざまざと見せつけられ、余震も頻発していたし・・
家を留守にして、万が一の時は家族や親戚との連絡がスムーズに取れなくなることを警戒して家の回りでずっと
過ごし・・。

次の１週間は原発のニュースに注意しながら、計画停電のある生活になじむためにあれこれ実践したり。

なんだか、とても不思議で特殊な２週間だった。しかし、さすがに落ち着いてくると
久しぶり、ウクレレ仲間とも会っておしゃべりしたいなあ・・と思った。

が、あまり遠いところはまだ少し用心の気持ちがある。イザの時は、歩いて帰れる距離、歩きやすい立地での
約束をして、久々に電車で待ち合わせの巨大ショッピングモールへ。
街は先週の土日、家に閉じこもっていたり、私と同じようにまさかの出来事に身を固くしてしばらく過ごしてきたで
あろう、ファミリー達もドッと繰り出していた。人々の笑顔と、商品の豊富さ・・子供達だけでなく大人もどこか
はしゃいだような、雰囲気がある。

東北地方では、悲しみと原発の影響を受けながら、すっかり狂ってしまった生活を立て直すにの必死の人々が沢山いる

こちらは、とこどころ照明を落とし、薄暗い飲食店や外資系のお店はシャッターが降りていたり・・とやはりいつものとは違う風景もやはりある。
そして、今日はこちらの人々も、あちらの方々とは比べものにはならないものの、おびえたり、慣れない生活や見慣れない光景にちょっぴり疲れた心と体を、いつもの自分に取り戻すかのように、この巨大な物資豊かな空間で癒された人も多いかもしれない。
かくゆう私もその一人。こわばっていた心と体をゆるめ、ウクレレ仲間とおしゃべりをしながら近況報告もして・・
と過ごした。

久しぶりにリラックスしてあれこれとウィンドーショッピングを済ませ帰路に着くと甥っ子から連絡があり、卒業旅行のお土産を持っていく、とのこと。大急ぎで、カレーを作ったり色々の準備を済ませる。
夜、彼がやってきて、ハズともあれこれと飲みながら学生最後の友達との旅行の話を色々と聞かせてもらった。
アルコールも久々にちょっと多い目に呑んで夜が更けていった・・。

計画停電中の実験。時間切れ・・。

テレビは相変わらず。

情報は大切だけど、こうも毎日だと正直疲れてくる。買い物も計画停電があるので、最近はまとめ買いをして
日々、停電があるなしに振り回されないように、計画買い物を実行中。今日は、買い出しの日だ。
線路わきに、春色の花が綺麗に咲いていた。季節はすっかり春で、もうじき花見の季節なのに…今年はそんな
浮かれた計画を立てる気持ちに、まだなれない。花は見るだろうけど。

今日はいつものスーパーでなく、少し離れた大型店まで足を延ばす。途中、母のところに寄り、おしゃべりに付き合い、
そのままお店へ。
店は照明を数パーセントおとした状態なので、なんとなく暗い目・・。商品棚のところどころに空きが目立つ。
ペットボトル飲料の棚は見事に空っぽだ・・・。無理もない。今度は水道からの水も・・乳幼児に対しては基準を上回る
放射性ヨウ素131が検出と言いだしたもの。自分はもぅ、あまり関係ないか・・と思いつつも
テレビで、埼玉県はどうか・・近県はどうなのか・・と言っていると耳をとがらす。
今日の夕刊には福島第一原発の今の状態を表にしてあった。これらが稼働した時は・・こんな状態で表にされる日がくるとは、夢にも思わなかったんだろうな・・
と思った。いや・・正しくは一部の専門家は早くから警笛を鳴らしていたようだが・・

食パン１斤が７８円なんていう、安い値段で各メーカーのが山積みにされて売っていた。なんとまぁ・・作りすぎか・・。
やはり、ここは２斤買い求める。ひとつは冷凍しておこう。これで今日のメニューは決まり。
今夜は初めての夜間時間の停電もあることだし、しっかり食べないと・・と、生パン粉でトンカツだ。

普段は乾燥したタイプのパン粉を使っているが、今日はフードプレッシャーで手づくりパン粉を作りそれで、揚げる。
パン粉の香ばしい匂いがして、美味しそうにトンカツが揚がる。食卓には停電が始まった頃に、なんだかソワソワして
ウクレレを弾く気になれず、何か作りたくなって・・大根を薄切りにして千切りにして、外は放射線が危ないので・・室内干し・・で出来た手作り切干し大根の煮物も。この切干し大根・・なかなかいい感じに出来た。室内干しだけど。
買わなくても・・自分でこうして作ればすごく簡単ヘルシー。

最近は、計画停電・・何時から、と言われてもその時間ピッタシに始まるわけでないのがわかっているので、ギリギリまで
テレビも見てしまう。暖房も消える少し前に切る。ピタッ。始まった。一瞬まっ暗にすぐにLEDライトを点灯。
晩御飯を済ませてしまい。さて実験開始だ。ガサゴソ・・。
100均で買ってきた光りもの一式を並べ、ライトの傘にかぶせ、反射状況を実験。(反射という点では本当は鏡がいいのだろうけど、これは重かったり、割れる危険もあり硬いので、取り扱いに融通が利かない)
結果、揚げものをする時にガス台の向こうに置く油跳ねガードパネル・・が中々すぐれもの。ライトにかぶせて、洗濯ピンチで仮止めでＯＫ。夜間の停電なんて、そう毎回あるわけでなし・・これで十分。

食事中は手元を明るく・・も出来る。それなら、家にある段ボールの箱などを平たく切り取って、そこにアルミ箔を張り付けるだけでいいではないか・・と気が付き、それを嬉々として製作中に・・バン・・と停電が終わり灯りがついてしまった。実にくだらないものを作ったが、これなら段ボールか何か丈夫な板状のものがあればタダだ。
室内の灯りを消したままでも隣の家の外灯も窓から差し込んでしまい・・ホントに真っ暗闇での反射テストか出来ない。
今日の実験はまたに延期・・・。それにしても・・話はスーパーへ戻るが、納豆がまったくない。
あぁ。納豆が食べたい。とも思った夜だった。

電話で交流。

地震から２週間がたった。

もう、そろそろ地震という言葉を使わずにブログを書こうと思いながらも、
やはりもぅしばらくはこの言葉が出てしまいそう。

今日は、朝からパソコン回りの細々した書類などを片付けていた。ウクレレ関係の行事も、あれこれ中止になったし・・
発表する機会もないし・・でちょっと気が抜けてしまっていた。この時間、そのぶん整理整頓。
無理に気持ちを奮いたたせても、長続きしないのは自分が一番わかっている。被害に遭ったわけではないが、
今回の地震は多くの人に多かれ少なかれ、精神的な打撃を与えている・・。

と、それに甘えてはいけないのだけど・。

被災地や原発の現場、ボランティアの方たちも懸命だ。自分もいつか何か出来れば・・と思いつつ、
ふと、昔のウクレレ仲間が仙台に居ることを思い出した。

以前のウクレレ仲間とサークルを作り、一緒に練習をしていた頃のお仲間だ。やや年配の方だが、さいたまの練習場所まで、
車を飛ばし、参加して下さっていた。
高速を使うと物入りなので下の道を走り、練習を楽しまれてまた帰っていかれていた。
Ｋ西さん。いつも穏やかな口調で、ニコニコされていた。
どうしていらしゃるか・・。もぅ３年くらい声を聞いていないかも・・いや、もっとか。
とにかく携帯電話には番号が残っていたので、思い切って電話してみた。

携帯の呼音がして、『モシモシー。あ、waka-chan、お久しぶりです』とすぐにわかっていただけた。
嬉しかったな。それからは無事だったこと、水、電気はあって、ガスが昨日あたりから通って
久しぶりにお風呂に入ったこと。
今はガソリンを入れるために並んでいること。仙台では１１月にハワイアンフェスティバルがあって、宮城、福島、秋田だったかで、持ち回りで会場を担当して開催されていること、彼もお仲間とフラの伴奏などを楽しんでいる・・などの話をした。
今年は開催は難しいだろうな・・とも。

また、そちらに行けるようになったときは会いたいですね・・なんて話をして電話を切った。よかった、とにかくよかった。

午後からは、こちらのウク仲間から携帯に・・「モシモシ、おぃっ、どうしてる」と。スカイプしよか・・で
いったん切る。
パソコンのリカバリ以来、skypeをダウンロードしていなかったので、もう一度ダウンロード。前の
データーが生きていたので少し手間取ったか゛なんとか出来、画面を見ながらおしゃべり。
ちょっと久しぶり笑顔を見ながら、地震の話をひとしきり・・。ほんとに、少しだけ距離があるお仲間とは
ほんの数カ月前までは、何の心配もなく弾いて、歌って、飲んで、食べていたのに。
今は出かけるのを用心して、こうしてパソコンで話だ。まだできるだけいいか・・。

今はあせらず、自分の生活の本分とウクレリアンとしても出来ることをしっかりやるだけだ・・。

夏のベランダの熱対策。

電力の供給が今回のような事態となると、夏の暑さ対策は今からしておいてもちょうどいいかもしれない。と
思った。

我が家のリビングは２階にあり、やや西よりの南向きなので、お昼頃から夕方までまともに日が差し込む・・。
毎年、ブラインドを下ろし、冷房をかけて過ごしていたが、今年はそうもしていられないかもしれない。
そう思い、Yahooのサイトなどをなんとなく眺めると遮光カーテンは早くも品切れ・・の文字が。
皆さん、行動が早いなぁ。

何か暑さ対策をしなければ・・。ヨシズを立てるだとか・・色々とあるが、グリーンカーテン作戦で、
キュウリにゴーヤ、ヘチマ、朝顔などのツル性の植物を植えるのもいいそうだ。これは、今回の事がある無しかかわらず
一度やってみたかったことだ。

植物を育てるのは正直、得意でないが、やるだけやってみてもいいかもしれない。うまくすれば、新鮮なキュウリに
ゴーヤが食べられ収穫の喜びもありそう虫が湧くかもしれないが仕方ない。
新鮮なキュウリに梅ダレかもろみをつけて、枝豆か何か・・で一杯・・美味しいだろうな・・
なんて、このご時世に不謹慎な妄想だけが先走りしてしまった。とにかく落ち着いたら、ホームセンターへ
プランターと土と苗を買いに行かねば。

虫といえば、今回の地震でまだ捨てなくてよかったものに、バーベキュー用のコンロと木炭がある。虫とか
嫌いな癖にアウトドアには興味がありだいぶ前に、買うだけ買って一度も使ったことがなく物置に
しまってあった。もし何かあってカセットコンロも使い切った場合には、この木炭の出番がないともいえない。

こういう時はに、サバイバルのノウハウが生きるんだろうな・・。被災地でも必ず出てくるのがドラム缶に水を入れ、
廃材を燃やしお湯を沸かしたり、おにぎりを温めたりの場面・・。
便利に便利に、なんでもスィッチポン、ガスも電気もパッとつく生活ばかり・・。ガールスカウトの体験もなく
生きてきた自分だけど、今さらだけど少しだけそういう体験するのもいいかも。ほんとに今さらの年齢になってしまったそこが少し悲しい・・

たぶん、電気は“がんばる日本パワー”でなんとか、かんとか回るようにはなるのだろうけど・・
それでも、例年通りにはいかないことは確実。
計画停電もいつもで続くか・・仮に停電回数が減った・・としても今年は何か違う過ごし方をしなければ・・と
思いをめぐらす午後であった。

洗濯機を回しながら・・・

計画停電生活がいよいよ、本格化だ。
名付けて、Ｋ.Ｄ・・もしくはK.Tライフ。こんな事言ってる場合でないが・・。
パソコンのトップへージには消費電力の棒グラフの項目が出来ていた。


今日は、12時20分から15時20分くらいまで・・。

比較的過ごしやすい時間帯だ。それでも今までのように、スーパーなどのお店に行ってもいつでも開いていて、
のんびり買い物・・という訳にはちょっといかない。

朝から洗濯機を回しながら・・掃除機もかけて・・
気晴らしにフラのＤＶＤを見ながらステップを踏んでみたりしながら、家事を集中的に行い・・
10時になると、サッと買い物へ出かける。

一休みしておやつでも食べてから・・というと買い物が午後の４時頃まで店によってはできないので・・

まだ見たことないが金融機関のＡＴＭなども止まるのだろうか・・“節電”の張り紙を横目に、
とにかく振り込みも済ませ、買い物も済ませ、電気が止まるまでに出来れば昼食も済ませる。割とせわしい。

それでも、このK.Tをすることで、少しでも被災した地方の微々たる微々たる復興にもつながると思えば、
たいしたことない。

今日も、12時20分しばらくすると、ピタッと電気が止まる。ワインクーラーも黙る。町に静寂が訪れる。この静寂は
割と好きだ。
家に居ながらにして、いわば田舎に行った時のような静寂を味わうことが出来る。街から色々な音が消えるとこんなに静かなんだな・と思う。
ウクを取り出しチューニングをしても実に音がクリアに部屋に響く。籠っているとか、ビビり気味だとか・・しばらくウク練習をしたり・・今日は、パッとしないスピーカーをウク仲間のお勧めとおり箱の中に入れてみた（笑）
確かに音がくっきり広がる感じ。

こんな事をしていたな・・とこの日記を読み返せる日が来るのはまだまだ先だろうけど・・・

今日は曇り空・・時々雨のお天気のせいか、停電最後の方の時間はやや部屋が寒くなってきた。
このあたりでさえもそうなのに・・被災地の方はいかに寒いか・・・。どうか一日でも早く燃料が届きますように。

届けるといえば・・民間のヘリを使っての物資の輸送、というのはどうやら今は無理なのだろうか・・
テレビでそれを早く可能にするべきだ、と盛んに専門家が言っていた。それに自分の家の敷地に流れ着いた、よその人の
家財道具の処理・・も所有権など、前例がないことに法の壁が立ちはだかってなかなか復興に手をつけられない部分がある・・とも
言っていた。

そういえば、ここ一週間、周りのお店の様子を見たりあれこれしていたら、電車に乗って出かけていなかった・・。
しばらくぶりに、Ｋ.Ｔの時間を確認して浦和の街にも出てみようか・・と思ったり・・
しかし、昼ごろも今も震度３くらいの余震があった。気を抜けないなとも思ったり。
な、午後だった。