自由律の俳句で、先月の奥の細道の講座で話が出た山頭火。講師のおすすめの本を図書館で借りて、読みました。岩川隆著「どうしやうもない私~わが山頭火伝」です。そこではじめて山頭火の人生を知りました。本当に、どうしようもない自堕落な人間でした。自分では働かず、友人に頼って、返す当てもない借金ばかりして、そのお金で酒を飲む、女を買う!許せないのが、女を買うことです。それも他人のお金で、ですよ。だから、私は絶対にこの山頭火を好きになれない。いい加減で本当にサイテーな人。
でも、俳句だけを作品としてみたら?
それでも、それが生まれた背景があの人生だったら、やっぱり許せない。彼は生きている間は周囲に散々、迷惑をかけた。得度もしていないんじゃない?乞食坊主の俳人です。
結社を作ってお金を集めては、それを酒や女に使った、今では本当に信じられない人生です。ある意味、詐欺師ですよ。
酒を飲み過ぎては、反省する。まるで亡くなった夫みたい。ほんのちょっとずつ、それは誰にでもあてはまることだから、心にひっかかるのでしょう。でも、彼を聖人のように崇めるのは、絶対に間違っています。そもそも、女を買う男、私は絶対に認めない。