毎日、夫のCDや本の整理をしています。古本屋に査定してもらうために、夫が買った時につけていた書店の紙カバーをせっせとはずしているのですが、そうすると、あ、これ読みたい!とついつい思ってしまいます。買った本でその人の思考=嗜好=志向がわかるのですが、本当、夫は何でも興味を持っていましたね。いくつかは、私も読ませてもらいました。内田樹の本や、頼山陽など・・・。
その中に、祥伝社黄金文庫の済陽高穂著「がんにならない毎日の食レシピ」がありました。なんだか、ショック・・・。間に合わなかった。
夫は大のきのこ好き。きのこ類はがんに対して免疫力があるといいます。
小細胞がんで、症状が出てから2年、私はよく頑張ったと思います。何より、本人が悔しかったでしょう。病室を訪ねると、顔を見るなり、いつも「一緒に帰ろう」と言っていました。今は、お骨と一緒にいますよ。
面白い人でした。たまに酒乱で暴れて大変な人でした。すぐ怒る人でした。でも、お酒と食べることが好きで、クラシックの趣味もまあまあ合っていましたし、お互いに一緒に暮らして、よかったといえる関係だったかもしれませんね。
二度と結婚はしない。他人と暮らすことは、本当に大変。とにかく、物をどんどん減らしてシンプルに生活できるようになったら、義母とのことを考えましょう。
がんは”食原病”です。さあ、夫の遺志をついで、がんばりましょう。