録画しておいた映画「舟を編む」を見ました。なつかしかったです、あの雰囲気。
大学卒業後、教員試験に失敗し、中小企業の絶縁材料卸商社に営業補助として入社した後、別の仕事がしたくて退職。そこで、歴史を勉強したことを生かして、編集のアルバイトをしました。子供向けのポケット絵本の付録の人名事典の編集でした。映画に登場した加藤剛のような先生について、仕事していました。あのころが、懐かしい。
今も、そのポケット絵本の出版社はあります。「いずみ書房」といいました。頑張っていてくれて、うれしいです。
私は子供のころから本が大好きでした。読む、というよりも、囲まれるのが好きだったのかな。教師をしていた父の書斎にもぐりこむのが大好きでした。
電子図書はあまり好きじゃないです。本をめくる、それが無常の喜びです。
ショーン・コネリーが演じた「薔薇の名前」のウィリアム神父。炎に包まれ崩れ落ちそうな図書館の塔から、本を抱えて出てきた彼。
本、それは、広い世界。言葉、それは広くて深い海。
編集とは、言葉を編んで集めることなんですね。編む楽しさ、取り戻したいです。素敵な映画でした。本も気になっていたのに、読まなかった。今度、借りて読んでみましょう。
最近は、手芸の実用書しか、本を買っていません。でも、本は好き。本屋は私にとって、ワンダーランドです。学生時代にはよく、神田の古本屋に行きましたね。神田も遠くなってしまいました。