亡くなり方が普通じゃなかったから、なのか?今はやりの家族葬で、小部屋に通されました。大宮駅から徒歩10分とあったのでのんきに行ったら、とんでもなく遠い!午後1時ぎりぎりでした、ごめんなさい。もう、大学時代の友人は到着していました。亡くなった友人は彼女と私と、そして小中高と一緒だったという女性の3人、あとは親せきでした。お父様は、子供の葬式には参列しないらしく、来ていませんでした。そういうものなんですね・・。一応、数珠も持参しました。お線香だけど、お経はなし。シンプルでした。そして、遺影は友人が亡くなる前日に撮ったというもので、彼女そのものでしたが、死に顔は別人でした。眼がくぼんでいて、どうみても彼女じゃない。
愛妻家のご主人を残して、ひどいですよ。私は納得できなくて、止められなかったのが悔しい。埼玉の焼き場は二つあり、お嬢さんの運転で息子さんと遺影と私の3人が乗り込みました。あと2台が親せきの人たち、そして霊柩車とご主人。
お嬢さんはタブレットのカーナビをグーグルの英語版にしていました。日本語よりもうるさくないとか。そういえば、国語の先生じゃなくて英語の方がよかったんだと友人が言っていたのを思い出しました。ブラックの高校の教員はとっくにやめて、今は営業の仕事をしているとか、たくましいお嬢さんとワインの話で盛り上がりました。
焼き場で待っている間、お嬢さんと私は日本酒で話しました。
あっという間に骨になってしまっていました。骨はとてもしっかりしていて、死ぬような骨じゃないから・・・。埼玉は正方形のステンレスの台にきれいに並べて置くのです。そして、拾うのも1回だけ。すぐに終わってしまいました。
背骨の一つ一つが、印象的でした。牛肉で言えばオッソブーコだと、つい余計なことを連想してしまう。
私と友人とはずいぶんと一緒に過ごしました。親友と言ってもいいくらいです。親友と呼びましょう、うれしいでしょ?でもね、残された方は、悲しみのどん底よ。
帰りは、武蔵野線の東浦和までタクシーをお願いしてもらったのですが、お嬢さんが運転手に4千円渡して、今度、おごってくれればいいから!と私に言いました。それはいいのですが、こういう交渉は、お嬢さんと運転手の間のことなので、私は領収書をもらっておつりももらうということは、しませんでした。相当おつりがあったのにです。まあ、こんなご時世、タクシー運転手もチップもらって悪いことはありません。が、もし、じゃあ私がおつりもらいます、と言ったらどんな反応をしたのでしょうか?こっちは、経費払っていないでさらにもらっちゃうなんて、図々しいにもほどがあるという立場。やはり、それはまずい。
とはいえ、4千円分おごるのかというのも、微妙に悩むところ。ま、いいよいいよ、親友のお嬢さんなんだから。
悲しみに暮れていても、いろんなことを考え悩む私。
出がけに玄関に塩を用意しておいてよかったです。何度も紙袋に物を出し入れしているうちに、例の塩をどこかに落としてしまったようだったのです。
6時を過ぎての帰宅、もちろんハッチはご機嫌斜め。ベッドでじっと丸まっていました。夜、猫を慰めていたら、ハッチの眼が泳いでいるのです。おいおい、来たなあ、と思いました。親友の浮遊霊が見えているのかも?私以外の人間は嫌いでも、形のないものには、ビビらないんですね。
残されたご主人が心配です。とはいえ、私に何ができるのか?いい女性を見つけて、再婚したらどうかと思います。親友は、逃げたのだから、文句は言わないし恨む筋合いはないはず。それとも、怪談話のように、夜伽にだけは、出てくるか??親友の分も長生きしてください。
私はこれからもずっと一人で生きていきます。逃げも隠れもしません。言いたいことを言い、文句を言い、感動し、涙し、日々をしっかり生きていきます。若いころに恋愛三昧したので、もうすっかりその気はありません。それよりも、Me Too! を何とかしたいと思っています。男社会をひっくり返したいのです。
今日は、市民会館小ホールで、サウジアラビアの映画「少女は自転車に乗って」を見ました。ずっと前から楽しみにしていたんです。イスラム圏の文化については、ほとんど知らないので、彼らの日常を見て、よかったです。異文化を知ることは大切。そして、女性の社会進出が阻まれている状態、何とかしたいという思い、しきたりへの抵抗など、思春期の少女を通して細かく描かれていて、私は感動しました。彼女のこれからを応援したい気持ちでいっぱい。
日本の男女格差もサウジとあまり変わらないんですよ。悔しいですね。自転車には女性はみんな乗っていますけど・・。
男女共同参画といいながら、形だけで実質が伴っていない。日本の社会って、そんなことばかり。女性が首相になったり、議員の4割が女性というくらいまでいかないと、世の中、ガチガチですよ。変わってくれよ~!頭の固い、セクハラ男ばかりの政治家なんて、くそくらえ!議場に子供連れて行って、何が悪い。それがだめなら、託児所作ってよ。