権力とは、恐ろしいものです。人を支配するのが平気になる。
昨夜、たまたまEテレの「ねほりんぱほりん」を見ました。元議員秘書の話でした。このはげーっ!だけじゃないですね。四六時中、議員のために働いて、ある男性は、横になると熟睡するからといつもソファで座ったまま寝ていたとか。いつ、連絡が議員から入るかわからないからと。そんなブラック労働を強いられる秘書を顎で使っている議員が、労働問題なんか議論できると思いますか?
先日、パナマ文書を暴いたマルタの女性記者ダフネ・カルアナガリアさんが、車ごと爆死しました。暗殺です。誰が?首相は許せないと言っていますが、誰が殺したのかは不明。本当に究明できるのでしょうか?
2006年、ほぼ私と同世代のロシアの女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさんが自宅のエレベーターで銃殺されました。プーチンの誕生日プレゼントだったとうわさされています。確かに彼が直接命じたのではないのでしょうが、取り巻きが忖度した結果なのかもしれません。忖度もここまで来たら、恐ろしいです。彼女はチェチェンの取材を続けて、プーチンを批判していました。
戦前の日本でも、こんなことはたくさんありました。今でもよく読まれている蟹工船の著者の小林多喜二は、特高警察の拷問で殺されました。
権力は平気で人を殺します。共謀罪も、いつかは特高のようなものを生み出すのではないかと危惧しています。
パナマ文書、それは富裕層の税金逃れの人たちの隠し財産所有者のリストですよね。それを暴かれて迷惑だと思った人たちの関係者が、彼女を殺したのでしょう。権力に近い人間としか考えられない。
安倍政権が放送法をどうのこうのって言っていた時期がありました。でも、それっておかしいですよ。私は全体主義が大嫌いです。多数の意見が正しいなんて、全く思いません。小選挙区制度にも大反対です。かつての中選挙区のほうが、よかった。一人だけというのは、民意を反映していない。そうこうしているうちに、大政翼賛会みたいなことにならないといいけれど・・・。
武力で平和は実現できません。抑止力なんて、きりがないことです。戦うとか守るとかそういうことで、危機感をあおって、国民を誘導する、それが許せません。日本は原爆を二つも落とされた国ですよ。核廃絶は当然です。もちろん、原発もNO!
今度の選挙で、この国は、どうなるんだろう。無関心こそが、一番恐ろしいことだと思います。雨みたいですが、皆さん、しっかり投票しましょう。