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ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

無伴奏ヴァイオリン

2013年10月17日 22時29分09秒 | 音楽

 最近のCMで、ずっと気になっていたのが、安室奈美恵が出ているワールドというレディースファッションのブランド。大音響でのバロック音楽をバックに、彼女の美しさがとても際立つCM。

 なんだっけ、この音楽、とっても気になる!と思いながら、ようやくネットで調べたら、原曲はバッハの無伴奏ヴァイオリンのパルティータ1番よりサラバンド。楽譜、持ってるじゃん!と、昨日、ちょこっと弾いてみました。

 管楽器で演奏すると、また違った印象で聴こえるものなんですね。でも、うれしいです、こうして、バッハの曲が世の中に浸透するんですから。

 選曲とアレンジの絶妙さ、見事です。 

 サラバンド、そういえばそういうタイトルの映画、昔、見ました。

 チェロ組曲の中にも、素敵なサラバンドありましたっけ。

 明日から職場の一大イベント、その準備で今日はくたくたでした。明後日は、寸劇にも借り出されるし、大変ですよ、まったく・・・。

 またまた、台風が近づいているとか。もう勘弁してくださいよー。


バロックヴァイオリン

2013年09月21日 09時37分14秒 | 音楽

 昨日は休みをあらかじめ取って、新高円寺という、初めて行く場所のホールで、弦楽合奏団の指揮者菊地俊一先生の弟子で、今はドイツケルンで世界的に活躍している演奏家の阿部千春さんのリサイタルに行ってきました。

 場所がとにかくわかりにくくて、このビルの2階ね、と思っても、どこから行かれるのか、ビルの周りをうろうろしちゃいました。普段は、撮影スタジオとか個展などに使われるんじゃないかなと思うような作りのホールにパイプ椅子が並べてあり、すぐにいっぱいになりました。早めにたどり着いてよかったです。

 さすが、菊地先生の呼びかけて、合奏団やオケの人たちもたくさん来ていました。顔見知りが結構いました。私はもう日差しを気にしないでいい夜の外出だからとすっぴんで行っちゃったので、ちょっと気がひけて、目立たないよう、ひそんでいました。

 相変わらず細身で素敵な阿部千春さん、バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ全曲を演奏するのですが、その前に、ドイツ人音楽学者の新説で、ソナタ3曲全体がチクルスになっている、それも教会にとっての3大イベントにそれぞれなぞらえられるという解説がとても興味深かったです。音楽と数字を関連付ける学説の話では、パートナーと一緒に楽譜の小節数を数えて確かめたとか。蓮見さんと仲睦まじく生活しているんだと、うれしく思いました。今度はご一緒にお願いしたいですね、東京のコンサート。

 バロックの世界、それもオリジナル楽器ですから、夫は大好きでした。シャコンヌは、ドイツ人学者の話によると、追悼の音楽だとか。弔う気持ちの音楽を阿部千春さんの演奏で聴いていたら、本当に彼が現れたような気がして、涙が出ました。きっと、聴きに降りてきたんだと思います。

 彼女が所属している古楽グループ、アルテムジークケルンのCDを、さっき、アマゾンで買いました。よかった、在庫1枚しか残っていなかったんです。HMVの紹介は、こちらです。ぜひ、皆さんも入手してみてください。

 急いで帰ったのですが、それでも10時半を回りました、八王子は遠い・・。

 初めて、新宿より先の丸ノ内線に乗りました。父は、都立富士高校に勤めていたので、毎日この地下鉄に乗っていたんですね。


さよなら、私のヴィオラ

2013年07月29日 14時19分37秒 | 音楽

 今日、三鷹の楽器店にヴィオラを持っていきました。買ったところに預けて、買い手を探してもらいます。ヴァイオリンより一回り大きいヴィオラ、使いこなすことができなくて残念というよりも、楽器に対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 10年は弦楽四重奏で使わせてもらいました。でも、私の腕が悪いから、楽器を思いっきり鳴らすことができなかったです。モーツァルトイヤーの、ケーゲルシュタットトリオの演奏が私のヴィオラ人生のピークだった。

 次の持ち主がきっと、思いっきり楽器を鳴らしてくれることを祈るばかり。

 師匠のO先生にも、報告しないといけないですね。三鷹はすっかり変っていました。駅の紀伊国屋でいろいろ、買い物しちゃいましたよー。

 お酒ゼリーは、佐々木酒造という、佐々木蔵之介さんの実家だそうです。いいですねー。

 おいしかったです!

 こちらも、いけました。写真と中身、色が違ってたけど。

 

 三鷹往復は、運よく中央特快に乗れたので、ラッキーでした。

 おととしまで、市内の離れた職場だったからバス通勤していました。それを思い出しました。最寄りの駅のロータリーで、おばあさん連中が並ばずに割り込んで平気でいるんですよね。今日は、久しぶりにその光景に出合い、腹が立ちました。世の中にはクソババアがたくさんいますね!


弦楽アンサンブル

2013年06月27日 23時33分36秒 | 音楽

 昔所属していた弦楽合奏団のメンバーから連絡があり、半年に一度くらいのペースで行っているおさらい会に招待されました。お休みだったので、快く出席。

 左肩の骨折で、とうに楽器はあきらめています。ヴィオラはとても弾けそうにありません。せいぜいが、ヴァイオリン。それも、まだ指がしびれているので、気持ち悪いったらないのです。

 懐かしいメンバーの演奏に耳を傾け、ランチまでご一緒してきました。今の私の状況では、とてもお隣の川崎市まで行って練習参加はできません。おさらい会を聴くのがやっと。すっかり体力もなくなりました。楽器を続けるというのは、案外大変なことなのです。でも、五線譜は世界共通語。音を出せば、皆一緒に演奏できるのです。素晴らしいことですよ。

 夫の命日の翌日に、あの辺りをうろついたのは何かの縁。それで、行きは狛江までを登戸経由で行きましたが、帰りは思い切って、昔住んでいた永山経由で帰ったのです。小田急永山から、昔住んでいた永山団地まで行ってみました。

 懐かしい商店街

 商店街から団地への道

 この棟の一階に住んでいました。

 懐かしくて、涙が出そうでした。自分が住んでいた入り口まで行ってみたのです。少し、様子は変わっていましたが、ほとんど昔のまま。お隣さんもそのままでした。でも、声をかけずに帰りました。

 ごまこがよく寝ていた階段入り口の屋根。ここは、彼女の故郷でもあるのです。そして、私と夫の故郷。

 今日は、昔の思い出に浸れて、よかった。私は、多摩市に戻りたいです。


ついにジュリアードも!!

2013年05月20日 18時37分18秒 | 音楽

 亡くなった夫と私の名前で、BCJやOLCからコンサートの案内が郵送されてきました。彼は、亡くなるぎりぎりまで動ける限りはコンサートに足を運んでいました。私はとっくに、行くことをやめてしまいました。精神的に余裕がなかったからです。

 今日、久しぶりにヴァイオリンを弾きました。左手の人差し指と中指のしびれが相変わらずあるので、軍手をはめて弾いているみたいでとても気持ち悪いのです。職場の上司といつか合わせましょうと、シューマンの3つのロマンスの楽譜を渡したのは骨折する前ですもの。それでもがんばって練習はしなくちゃね。

 ところで、そのコンサートのチラシを見て、びっくりしたのが、なんとあのジュリアード音楽院に、ついに古楽オーケストラができたこと!ジュリアード415ですって。うっれしーーー!!やったね!

 指揮は鈴木雅明、6月2日に東京芸大奏楽堂で、バッハのミサ曲ロ短調ですって。すごいなー。

 でも、八王子から上野は遠い・・。すっかり、出不精になってしまいました。オリンパスホールで古楽はまったくやらないでしょうし。八王子のクラシックファン、がんばってよーと言いたくなります。私を芸術文化担当にしてくれないかなー!?


なつかしい三宮さん!

2013年04月24日 12時36分21秒 | 音楽

 今日は病院の診察があるので、年休を入れていました。

 6時台に起きたので、普段仕事に行くならそんな余裕はないのですが、休みだからと、NHKBSのクラシック番組を見ました。うれしいことに、今日は、バロックオーボエの三宮さんのグループでした。

 夫が古楽が大好きだったので、よく二人でコンサートに行きました。もちろん、三宮さんの演奏も、BCJの定期演奏会でよく聴きました。私たちは鈴木雅明秀美兄弟と同世代です。

 今日の演奏、ヴァイオリンは荒木優子さんでした。夫が大好きだった演奏家です。本当に、きれいな女性ですもの、同性でもうっとりしてしまいます。

 新聞の広告で、今日、村上春樹と小澤征爾の対談本に出ていた音楽を3枚組CDにして発売するのを知りました。けっこう、面白そう。夫は、買ったでしょうか?でも、実は彼、小澤征爾はあまり・・、だったと思います。でも、音楽に向き合う姿勢は尊敬します。

 クラシックって、そんなに堅苦しいものじゃない。もっともっと身近なものだったんだと思います。いつから、堅苦しい垣根を作っちゃったんでしょうね。

 さて、午後も、リハビリで同じ病院に行きます。午前中の診察では、指の痺れはやはり、首から来ているみたいです。労災だけじゃなく、保険医療とミックスになるかも。


お宝発見!?

2012年07月22日 14時32分44秒 | 音楽

 なぜだか、前々から1階に置いてあった昔のクラシックコンサートのプログラム。一つは、パルテノン多摩で聞いたクレメル。もうひとつは、結婚前の1983年に聴いた、ケルン放送楽団、若杉弘指揮のマーラー9番。このときは、私のマーラー初体験じゃなかったかしら?そして、このオケのメンバーに、宮本文昭さんがいたんですよね。ペラペラなつかしくめくっていたら、な、なんと、若杉弘のサインが!!!

 捨てなくてよかったと、つくづく思いました。若杉弘、かっこよかったんですよ。夫は大好きでした。私にとっては、ものすごい宝です。


テレビを見ないでFMでクラシック

2012年04月12日 22時57分25秒 | 音楽

 夫の痛みは日に日に強くなっているようです。緩和ケアがうまくいくのか、不安です。とにかく、痛みをなんとかしてもらわないと・・。

 無理して料理を作ってくれるのですが、相当腹痛を我慢しているようで、手順を忘れたりと失敗が多くなりました。それでも自分で料理したいというのは、なぜなのでしょうか。よほど、私の料理の腕を信用していないのですかね?

 加えて、テレビ嫌いなので、今日は見たくないということが多く、今夜はテレビの代わりにFMラジオを聴きました。北ドイツのオーケストラによる演奏で、ハイドンのシンフォニー70番、プロコフィエフのヴァイオリンコンチェルト2番、ブラームス4番。

 夫と付き合い始めたのも、彼のクラシック好きに興味があったからでした。昔を思い出してしまいました。よく、いろいろ聴きに行ったものでした。今はそんな元気は夫にも私にもありません。住まいも、以前は少しは都心に近かったからかな。

 N響アワーもなくなり、ラジオやテレビでクラシックに触れる機会も少なくなってしまったわけです。これが、日本の文化の現実なんですよ。

 正直に言えば、私はカラオケが嫌いです。生オケが好きですから。生演奏の空間にいるということの素晴らしさは、何にもかえられないものです。生ではないけれど、放送媒体からその機会を得られるのはとってもいいことなのに、残念ですね。ひところののだめ人気も、ただのブームだったのでしょうか?音楽の素晴らしさを多くの人に知ってもらいたいのに。

 あこがれの市民センターに勤務になっても、身近に弦楽器を演奏する人はいない。そんなものなのでしょうか。

 夫の人嫌いがうつったのかもしれません。私も、無理して人に合わせるよりも、一人で孤独を楽しんだほうがましのような気がします。絆なんて、強調するだけ胡散臭い・・・。所詮、人はたった一人で死んでいくのですから。だったら、こうしてブログを書いてなんになるの?


バッハのドッペル

2011年07月21日 22時17分04秒 | 音楽

 今日は主任会議で、昼に財団に出かけました。会議が終わってからまた職場に戻るわけではないので、通常よりも早く自宅に帰ることができます。というのも、私は会議後の主任のお茶会に出ないから・・。

 いつもはバスで通勤ですが、会議の後は歩いて駅に向かい、そこから私鉄。そして、家ではせっかくだからと、久しぶりにヴァイオリンを練習しました。

 26歳からはじめたヴァイオリンも、同じ26年続けてきたわけです。まあ、私は途中からヴィオラに転向しましたけど。今は、無所属のまま(政治家か??)なので、気楽にできるヴァイオリン復活。社会人で始めた当時の師匠の弟子仲間とは、年に2回の合奏兼宴会が続いています。前回は、バッハのドッペルを懐かしく演奏したので、3人でドッペル?!といういい加減なスタイルですが、けっこう楽しいので続けることにしています。そのバッハのドッペル、久しぶりに練習しました。本当は、3楽章は早いテンポですが、とても弾けないので、ゆっくりとやります。でも、休符、みんな数えていないのですよー。絶対に合わないというのをなんとかしなくては!

 合えばとても気持ちいい!バッハは初心者からプロまで、とにかく奥が深い。せめてその日まで、せっせと練習しなくては・・・。

 今日は朝、台風がまだ気になっていて不安だったから、雨靴履いてでかけました。会議終了後は、すっかり晴れていて、雨傘を日傘がわりにしていました。財団の駐車場では野良猫が鳴いていたんですよ。ちょっとかわいそうでした。

 涼しかった今日は特別なのかも。明日はまた、暑い日に戻るかもしれませんね。でも、久しぶりの涼しさでうれしかったです。


素晴らしかったラプティットバンド

2011年06月29日 09時45分31秒 | 音楽

 昨夜は、武蔵野市民文化会館小ホールで、必死でチケットを手に入れたシギスバルト・クイケン率いるラプティットバンドのコンサートに行ってきました。

 実はその前の晩、旧友二人と新宿で飲んで私は相当酔っ払ってしまい、ひどい二日酔いでした。またも、吐き気という具合です。あーあ、2軒目でさっさと帰ればよかった。電車は乗り過ごすし、夫に怒られるし。何もなくさなかっただけ奇跡でした。

 その状態で、まずは夕方の歯医者の診察に行って、そのまま都心をぶらぶら・・。オカダヤのセールも見たし、京王百貨店で義兄の実家にサマーギフトも手配しました。姪の結婚式に何を着ていこうか、やはり中高年御用達の京王百貨店で見つけました。私ももう高齢者に近いおばさんなのですから。結局、その日の買い物をクレジットで。

 昨日も暑かった。食欲は二日酔いのため全くないので、とにかく脱水にならないよう、水分補給はしっかりとして、三鷹に出向きました。夫は去年、今回は出ていなかったヴィーラント・クイケンの入ったガンバのコンサートに行っていましたが、私は本当に何年ぶりだったかしら。すっかり様子が変わった三鷹駅周辺に、驚きました。

 同じ都下の新設コンサートホールで演奏するはずが予算がないからとぽしゃられた彼らの要請に武蔵野がすぐに応じたようで、ここの小ホールは古楽演奏の殿堂という感じがしてきました。私は実は、バッハは大好きなんですがブランデンブルグはどうも、と思っていたのが、今回の演奏で大好きになりました。当時の楽器を使って斬新で美しい演奏は、聴いていて本当に楽しかった。まるでファミリーコンサート(だって、父と母と娘が演奏してますもの!)のようなこじんまりとして暖かい演奏でした。ここまで、ピリオド楽器でありながら新発見のヴィオロンチェロダスパラ(小さなチェロを肩に下げてヴァイオリンのように弾く楽器)を弾きこなしたのは、さすがです。今のチェロだったら、絶対にこの速さでは弾けないもの。

 面白かったのは、有名な管弦楽組曲2番もプログラムに入っていたのですが、その最後の曲、よくジャズにアレンジされたり宮本文昭さんとかが演奏したりした曲ですが、本当にジャズみたい!と思ってしまいました。バロックとジャズ、即興性を重視されるからもしかして同じアプローチと魅力があるのでしょうね。ステキでした。武蔵野の小ホールは響きもよく、ピリオド楽器がとても美しく響きました。感動の夜でしたね。こんな時期に来てくれて、本当にありがとう!これからもずっと応援してます、クイケンファミリーを。

 昨日は懐かしい友人も来ていたので、うれしかったです。バッハの夜を堪能しました。また、バッハを練習したいという気になっちゃいましたね。

 メンバーには結構日本人も入っていて、ヨーロッパで活躍している古楽演奏家が多いのがうれしいです。そうそう、オーボエはBCJでおなじみの三宮さんが演奏しました。よかったですよ。小編成のバッハは、それぞれがせりふを言っているような対話があるのがとてもいいのです。やはり、私はどうも、もともと大編成のオーケストラが体質に合わないみたい。小さな演奏が小さな音楽ではないのです。ものすごく大きな宇宙になる、それがバッハ。震災後にはバッハが好んで聴かれているというのも、わかるような気がする。