昨夜放送された世界ドキュメンタリー選の録画を、さっき見ました。とても感動しました。バッハの後妻、アンナ・マグダレーナ・バッハが夫バッハの楽譜を写譜していただけでなく、そもそも、作曲したのも彼女だったものがあるという研究の話だったのです。そこには、筆跡鑑定の専門家も協力し、晩年何度も目の手術をしてほとんど見えていなかったバッハに代わって楽譜を書いていただけではなく、アンナが12歳の頃から、バッハから作曲も習っていたのではないかというものでした。
女性が才能を持っていても表に出してもらえないという風潮は、全世界であったことです。今残っている曲も、当時18世紀19世紀のものは、もしかしたらバッハだけではなくほかの作曲家も夫の名を出して妻が、娘が作曲していたものかもしれない・・・。
以前、楽器の演奏者に関する本をかじりました。それによると、女性は、ピアノくらいしか演奏することが許されなかったのです。宗教的なこともあるでしょう、ほかの楽器を人前で演奏することも許されなかったのです。まるで、今のイスラム圏の女性のようですね。
女性は劣っているという考えは、どうしてはじまったのでしょうか?男性のあばら骨から作られたなんてばかばかしいことが信じられていたなんて、悲しいです。子供を産む道具なんて、ひどすぎます。
私は、女性には男性と同じくらい、いえそれ以上の才能があると思っています。適応能力、忍耐力、持久力。瞬間的な能力こそ、劣るかもしれませんが、ほかのことでは引けを取らないでしょう。体力だけで自慢する男性って、どうなの?これでは、私はとことん、男嫌いみたいに思われてしまうかしら。
生まれてつけられた名前が、頼山陽の奥さんの名前からとった、それがそもそも、こういう考えを持つ運命だったのかもしれません。
哺乳類で、人間の女性と同じ間隔で生理を持つ動物はいるのでしょうか?そして、出産までの期間も、同じような動物は?人類の女性は、生理の間隔は、旧暦の月の期間と似ています。私は28日周期でした。月の満ち欠けと同じなのです。さて、だからどうって?だからきっと、この地球を救うのは、人類の女性なんじゃないかという壮大な妄想です。
バッハの曲が、宇宙のように壮大な感じを受けるのは、もしかして、アンナ・マグダレーナ・バッハが作曲したからなのかもしれません。とてもうれしいことです。私は楽器を始めてから、バッハが大好きでした。ヴァイオリンは、バッハに始まり、バッハに終わると思っています。ついに、無伴奏全曲なんてとても弾けないことがわかりましたが、その一部でも練習することが、生きがいです。早く、リハビリして調弦が楽器持ったままできるようにしないと。ガット弦をやめてナイロン弦にしてしまうか、考え中です。でも、ガット弦の響きの方がとても気持ちがいいのです。
さて、これから、Gパンの継ぎあてです。夫の遺産のジーンズすべて、これで膝が抜けてしまいました。でも、頑張ってつくろって大事に履き続けようと思います。