
2013月10月にNPO法人労働相談センターと東京東部労組に寄せられた「辞めたくても辞めさせてくれない」労働相談事例の抜粋報告です。
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「辞めたいのに辞めさせてくれない」相談事例の報告(2013月10月分から抜粋)
NPO法人労働相談センター
全国一般東京東部労組
2013年12月2日
1) 契約社員。会社から契約期間満了日まで次期更新の連絡が無かったから、そのまま辞めるつもりでいたのに、直前になって「来年までと決定した」と言ってきた。規定では一ヶ月前に告げるとなっているのに納得できない。
2) 1日に200本もの板をサンダー掛けする職場。大量な粉塵が舞う、胸が苦しい咳や咽せたりする。粉塵マスクを着けているが、入社以来5年間一度も健康診断もなく、有給休暇もない。1日も早く辞めたいのに辞めさせてくれない。
3) 学生。キャバクラでバイト。体力的精神的に苦痛で退職を申し入れたら「契約違反だから、ただ働きを一ヶ月しろ」と言われている。
4) 勤続10年。会社に多額の借金があり、辞めたいのだが社長から「借金を残したままの転職は認めない」と言われる可能性が強い。もちろん必ず借金を返す気はあるが、今一括返済は無理です。
5) 子供の保育園の遠足の日ですら休みを認めてくれない。こんな会社1日でも早く辞めたいのに「後任が見つかるまで頑張ってください」と辞めさせてもくれない。
6) 月100時間を超える残業で上司が重度なうつ病になり退職したり、社員も多くの人が辞めて行った。残った者も100時間を超える残業をしていて、すぐにでも辞めたいが、新人さんに大きな迷惑を与えてしまうことを考えると辞められない。
7) システム開発で請負先に出向。夜遅くまでの残業に心身共に疲れ、退職を決意。会社から「今辞められたら客先から訴えられ、会社が潰れる」等、脅しまがいの事を言われ、うつ病になった。最終的には辞められたが、最後の月の賃金は半額にされた。
8) 体調不良で2日休んだ翌日、全員いる朝礼の場で「復帰した日ぐらい朝5時に来て仕事をしろ」と言われた。長時間労働が苦痛で退職の意思を伝えたが「何百万円の損害賠償をする」と言われた。
9) 契約社員。仕事で指の怪我をしたが労災申請をしてくれない。怪我の為タイピングができずやむなく休んだら、「明日は必ず出てきてくれ」と連絡が入った。こんな会社なので契約期間満了で退職すると伝えたが「2週間前でないので、契約期間満了は認めない」と辞めさせてくれない。
10) 市の臨時職員。同じ課の公務員から何回もキレられるなどのいじめに遭っている。もうあの人たちと会話をすることもイヤです。病気になってでも辞めたいと思っているが、市の担当者は「欠員が出るのは困るから」と辞めさせてくれない。
11) 音楽学校の講師。5ヶ月も前に退職の意思を伝えたが「無責任だ」「この会社で働くのがあなたの為」「絶対に辞められない」の一点張りで2時間以上説教される。自分の生き方すら自分で決められないのか。
12) 介護施設。人員不足で休憩も取れない状態。一方で賃金を下げ、ボーナスまで減らした。退職届けをだしたが、本社が受理しない。「人が足りない時に勝手にやめるなんて認めない。てめえで持ってこい」と言っている。
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