「辞めたいのに辞めさせてくれない」相談事例の報告（2017年3月分から抜粋）

皆さまへ
2017年3月にNPO法人労働相談センターと東京東部労組に寄せられた「辞めさせてくれない」労働相談事例からの抜粋報告です。

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「辞めたいのに辞めさせてくれない」相談事例の報告（2017年3月分から抜粋）
NPO法人労働相談センター
全国一般東京東部労働組合
2017年5月8日

1、 パン工場。私の会社は、うつ病や精神病になり、反論できないほど精神的に追いつめられた労働者を退職させてくれません。これは「強制労働」ではありませんか。

2、 パート。社長は「うちには有給休暇は有るが、パートは時間給だから有給休暇で休んでもお金は発生しない」とデタラメな事を平気で言ってきます。退職したいと伝えたら「人が減れば会社が迷惑する。会社の事を考えろ」と無茶苦茶な理屈を振りかざして、辞めさせてくれません。

3、 フルタイムパート。社長の信仰する新興宗教のお祈りを全社員強制させられています。退職を決意しましたが、社長は「引継ぎをするのが、あなたの義務だ。このまま辞めるのは人間として恥ずかしい」と言うので、いざ引継ぎ作業をやろうとしても、引継ぎをやらせてくれません。

4、 介護。朝6時から夜10まで働き、やっと自宅に帰ったら、深夜12時に緊急に呼び出され、そのまま朝6時まで働かされました。こんな日が頻繁にあります。退職届を出すと、目の前でシュレッダーにかけられてしまう事が何度も繰り返されています。助けて下さい。

5、 美容院。残業代未払いなど違法行為のある店です。辞めたいと店長に伝え、店長の了解を得たつもりでいたのですが、オーナーには全く伝わっていませんでした。オーナーが怒ったため、さらにあと半年勤める羽目になってしまいました。

6、 音楽教室のアルバイト講師。交通費支給もなく、講師の病欠などへのペナルティーとして給料天引きをされます。緊急な出勤命令もあり、その交通費も自腹です。3ヶ月後の退職を伝えたのですが、「バイトは1年契約なので、違約金として給料の半額をペナルティーで引く」と言われました。

7、 祖母の介護の為退職届をだしましたが、「今はダメ」の一点張りで話し合いすらしてくれません。退職日を指定しましたが、全く無視され何の返答すらありません。このまま辞めて大丈夫でしょうか。

8、 精神的に辛いので、健康も壊しました。退職の意思を伝えたところ会社から「体調不良は嘘だ。診断書を出せ」と言われました。病名を会社に知られたくなく診断書を出したくありません。困っています。

9、 保育園の栄養士の契約社員。園長と考えが合わずスタッフが何人も退職していきました。私も結婚を機に退職すると伝えましたが、園長は「運営に支障が出る。どうしてくれるんだ。辞めさせない」と受け入れてくれません。ついにうつ病になりました。

10、 キャバクラ。この仕事に向いていません。辞めたいと言ったら、店長からは「代りに働く女の子を連れてきたら、辞めさせてあげる」と言われました。簡単に探せる訳がありません。

11、 歯科医院に勤めている医師です。院長の日常的な叱責でうつ病になり、退職を告げましたが、院長からは「代りの医者を探すように」と言われました。

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