クルマとバイクと読書の雑記

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ちょっと愚痴

2012-11-15 18:00:00 | 家族の話

秋が深まり、日が昇るのも遅くなってきました。

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毎朝、7時前に家を出るのですが、まだ完全には明るくなっていません。

霧が出ている事が多く、高台から見ると京都市街が白いもやに沈んでいます。

まるで、「耳をすませば」のラストシーンみたいな眺め(^^)

仕事に行くのはちょっと憂鬱ですが、晴れた日のこの景色はちょっとうれしかったりします。

でも今回は、ちょっと悩み話などを。


小学校のいじめや学級崩壊が社会問題化している昨今ですが、うちの子供たちが通っている学校でもあるようなんです。
といいますか、まさに長男のクラスが崩壊しているらしい。
うちの住まいは割と静かな住宅街で、学校全体の雰囲気もおとなしめではあるのですが、上級学年では毎年1クラスくらいがそうなってしまうようです。

一部の子たちが何人かで特定の子に毎日のように悪口を言い、その子がついに転校に至ったことがあったり、ちょっと先生が隙を見せると大騒ぎになり授業がままならなくなったりと大変な状況らしいです。

そのせいで授業進度も、同学年の他クラスに対してどんどん遅れていっているようです。

男の子はプライドが邪魔をするのかなんなのか、学校で起こっている事など家ではほとんどしゃべらないので、先日の懇談会で妻がそれを聞いてきてようやくクラスの状況を知りました。

もうね、妻と二人揃ってびっくり。

その後、仲の良い保護者同士での情報交換の末に、とりあえずうちの長男はいじめる側でもいじめられる側でもない、先生バッシングにも荷担していない数少ない立ち位置にいることがわかりました。

親としてはそれがわかってほっとしましたが、騒がしい教室にいるのがイヤで休み時間などは気のあった何人かで図書室で過ごしたりしているそうで、やはりかわいそうだなと思ってしまいます。

そんな状況の学校は楽しくなさそうですし、大切な小学校の思い出が崩壊したクラスだなんてね。

長男は友達もいるし学校は楽しいといいますし、今のところ登校を嫌がる様子はありませんが、崩壊の度合いが悪化していったらどうなるか。

問題解決へ向かう、何かよいきっかけがあるといいのですが。

それにしても、今の学校は本当に難しい場所なんだなと思いますね・・・。

そんな時にこれを読んだのは本当にたまたまなんですが、今年の136~138冊目になります。

Photo

宮部みゆき氏作「ソロモンの偽証 第Ⅰ部、第Ⅱ部、第Ⅲ部」

氏の5年ぶりになる現代ミステリー作品です。

「クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した14歳。彼の死を悼む声は小さかった。けど、噂は強力で、気がつけばあたしたちみんな、それに加担していた。そして、その悪意ある風評は、目撃者を名乗る、匿名の告発状を産み落とした―。新たな殺人計画。マスコミの過剰な報道。狂おしい嫉妬による異常行動。そして犠牲者が一人、また一人。学校は汚された。ことごとく無力な大人たちにはもう、任せておけない。学校に仕掛けられた史上最強のミステリー。」

今年、滋賀県大津市で中学生のイジメ事件が大騒ぎになったところでこの内容の本が出るなんて「マジか!」と思いましたが、これは氏が2002年から2011年にかけて小説誌に連載されていたものをまとめたものなので、大津の事件を受けて書かれたものではありません。

内容は、上記の事件を通じてマスコミ報道や大人達の身勝手な考えに振り回され、傷つけられた中学生達が自ら「私たち自身の手で真実を知るんだ」と立ち上がり、学校内裁判を行う、というものです。

3冊の帯に書かれたフレーズはそれぞれ、

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本当に、手に汗握る物語です。

元々、宮部みゆき氏の本は、そのストーリー、人物造形の緻密さや文章の馴染みやすさが好きで全作品を集めていました。

この本も同様で、主人公の一人で裁判では検事役を務める藤野涼子という少女をはじめ、登場人物達が非常に魅力的。

読み出したら止まりませんでした。

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1冊あたり700ページ以上。

3冊で約2200ページの超大作ですが、読んでいて中だるみもありませんし、ずっとテンションが保たれています。

ゆっくり楽しもうと思っていたのに結局、実質3日くらいで読み終えてしまった。

あとから読み出した妻から、「さあ読め!どんどん読め!早よ続きをよこせ!!」という感じにプレッシャーを与えられていたというのもあります。

妻は「プレッシャーじゃないよ。『もう読めた?』って、確認してるだけよ」といいますが、私は焦ってました(笑)

でも実際のところ、プレッシャー関係なしに読むのが止まらなかった。

仕事はおろか食事や睡眠など、本を読む以外にやらないといけないことがあるのがとても面倒でしたね。

できれば土日くらいのまとまった時間を作って、一気読みしたかったな。

まだ11月ですが、今年読んだ本の「良かった」ランキングは、これが暫定1位ですね。

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30 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「耳をすませば」をご存知とは嬉しいですね。カン... (me262a-1a)
2012-11-14 22:02:24
「耳をすませば」をご存知とは嬉しいですね。カントリーロードが耳に残っていますね。ジブリ作品の中で一番好きです。次は「おもいひでぼろぼろ」でしょうか。どうも非現実的な作品は苦手です。

それはさておき・・・学級崩壊ですが、私の息子が小学校の時もありました。厳密には私が子供の頃も・・・ただ「これ以上はダメ」なんて暗黙の了解があったように思います。今は歯止めが効かなくなっていますね。

先生を責めるのは簡単ですが、根本的な解決につながらないでしょう。どうも最近は「何が悪かったのか?」ではなく、「誰が悪いのか?」ばかり追いかけているように感じます。
返信する
今の学校も子供たちも先生も非常に残念デスが、我... (せん)
2012-11-14 22:02:26
今の学校も子供たちも先生も非常に残念デスが、我々の時代とは大きく異なってきていると感じます。

もちろん子を持つ親も??な方がいます(モンスター何某と言われる)

社会や取り巻く環境、ゲーム等 要因は色々ありますが、結局最後は親が目を向け子をフォローアップするしかないのかと。

皇太子殿下のお嬢様もクラス問題があって報道されましたし、公立・私立問わず悩ましい状況が辛いです。

悩めるオヤジは色々頑張りましょう(^^♪
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何処の学校も同じようですね、幸いうちの子2人は虐... (ベル)
2012-11-14 22:09:39
何処の学校も同じようですね、幸いうちの子2人は虐める側にも虐められる側のもならずに成人してくれたのでホッとしてます、虐められないように小学校に入る前から少林寺を習わせていたので中学になる頃には2人とも黒帯になっていたのでそれほど手を出してくるのもいなかったようです
家に向いに長男の副担任がいるんですが会話を聞いていたら面白いですよ、先生の威厳はありません、ほとんど友達みたいな会話 先生を君付けで呼んでるし敬語無しタメ口 先生は生徒を苗字じゃなく名前で呼び捨てPTAのおばさんは校長先生より強い態度 これじゃ生徒もなめてかかりますね やっぱり先生は強い人じゃないとまとまらないでしょう。
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>me262a-1aさん (ピィ)
2012-11-14 22:11:17
>me262a-1aさん

1995年のジブリ作品「耳をすませば」は当然知ってますよといいますか大好きで、実はブルーレイディスクも買って持ってます(笑)
実は「聖地巡礼」もしてたりして。
これがその時の記事でございます(^^)
http://pie-pato-akira.blog.ocn.ne.jp/roadstertmax/2011/03/1_2449.html

私の学校はさすがに「崩壊」レベルはなかったですね。
過疎の山村ゆえの特殊状況だからかもしれませんが。
一学年一クラスしかなく、さらに丙午学年で異様に人数が少なかったから、そんな騒ぎになりようがなかったですね(笑)

崩壊した後にどうするかですね。
実は仲の良い保護者の方で、他校で崩壊しているクラスの担任をされている方がいるんですが、崩壊慣れしている学校ゆえか周囲が一丸で対策してくれるので、頑張りやすいんだそうですよ。
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>せんさん (ピィ)
2012-11-14 22:16:41
>せんさん

そうですね、頑張りましょう(^^)

問題発覚後の懇談会でも、各保護者がいかに子供たちにきちんと指導していくかが大切かという話になりました。
学校に事態の収拾を期待しすぎても、結局はマンパワー不足ですよね。
モンスターの問題は私の業界でも大きいものです。
色んな事の調和のために我慢したり、ストレス耐性が乏しい人が多すぎです・・・。
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>ベルさん (ピィ)
2012-11-14 22:19:32
>ベルさん

少林寺ですか!
それは頼もしいですね(^^)
うちの子たちは良くも悪くも目立たない、人畜無害タイプかなあ(笑)

たしかに先生は頼れるけれど怖くもある存在でいてもらいたいですね。
自分を振り返ってみると、小学生の頃の先生なんて絶対的存在に思えていましたもんね。
でも保護者の方が立場が上と思っている人が、今は多いんでしょうね・・・。
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大変ですね~ (あんでぃ)
2012-11-14 23:29:31
大変ですね~
自分も、小中とイジメられて、何度か死のうとも思いましたが
なんとか生き残って、人生を謳歌してます!
いじめた側もいじめられた側もなにかしら成長していく上で
得るモノがあるかと。
まぁ、死んだら元も子もないですが。
今では当時のいじめっ子がブログにコメントするようになってます。
大人が騒ぎすぎなんじゃないかと思います。
あ、すいません。当事者じゃない人がいうセリフでもないですね(笑)
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今年は本当に秋が短かったように思いますね、いき... (まさ)
2012-11-15 04:58:04
今年は本当に秋が短かったように思いますね、いきなり本格的に寒くなって体が対応出来てません^^

いまの学校は本当に大変ですね、ともかくピィさん家は通常の学校生活を行われて何よりですね。
自分が小学生のころは自殺なんて有り得ない遠い話だったんですが・・
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人とのかかわり方の、自分なりの標準、物差しを形... (T2 (空波とともに))
2012-11-15 06:09:19
人とのかかわり方の、自分なりの標準、物差しを形成する世代だけに・・・流されてしまわないか・・・親としては心配ですね・・・
でも・・・自分の子供とはいえ、考え方までは関与出来るものではないと、割り切り、サポートしてやるしかショウガナイかも・・・
返信する
>あんでぃさん (ピィ)
2012-11-15 07:48:00
>あんでぃさん

なんと、お辛い経験が・・・。
私もごく短期間、いじめめいた事を受けたような記憶はありますが、ホントに大したことなくて。
ホントに死んだら元も子もないですね。
生きて大人になったからこそ、TMAXを楽しめる今があるわけで。
プラス思考で捉えるなら、社会は優しくなんかないということを学ぶチャンスでもありますね。
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