中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

Fire Kingのカップ

2005年10月19日 | 物欲の彼岸
Fire Kingというのはアメリカのアンカーホッキング社によって1942~1974年の間に製造されたグラスウェア、その一連のシリーズ名。アメリカでは収集対象として昔から人気があったようだ。

最近は日本でもかなりのブームのようで、テレビでここ数日に気が付いただけでも消臭スプレーとあと何かもう一つ別の商品、計二つのCMでこのカップが使われているのを見た。ネットで「fire king」と検索したその結果を見てもその人気の程が伺えると思う。

特に人気のあるヒスイ色のカップはジェダイ(JADEとかけているのだろう)と呼ばれていて、同シリーズ他製品と比べて値段もだいぶ高くなっている。ただ高いとはいっても、もともと普及品で数も出回っていた物だけに、マグカップで一つ5~6千円位。買えない値段というわけでもない。この微妙な値段も人気の秘密かもしれない。

このジェダイシリーズのマグカップ、中野ブロードウェーにも置いてある店があり、通りかかる都度眺める為に足を止めてしまう。ガラスの風合い、透き通らず微妙に濁って淡い色をした質感がなんともいえない。この店では5500円くらいするので、毎度購入を迷っていたのだけれど、家に戻りネットで調べてみるとこの値段は「平均的」なもののようだ。

ネットで調べて比較的安い店を見つけたので、思い切って購入しようと思ったのだけれど、あいにくジェダイのマグカップは在庫ひとつ。写真の白いものであればペアで在庫があり値段もジェダイよりかなり安く一つ約2400円、まずはこちらの購入に踏み切った。

写真でどれだけ伝わるかわからないけれど、手にしてみると厚いガラスのずしっとした重さ、質感、微妙にくすんだ白い色の柔らかさ。非常に気に入った。こういうアンティーク(正確にはこの程度の古さだとコレクティブルというらしい)には、これを何十年も誰か別の人が保有していたのだな、と思いをはせる楽しさもある。コーヒーを飲む楽しみがひとつ増えた感じだ。

カップの裏にはブランド名等の刻印が施されているのだけれど、この内容が対のカップでそれぞれ微妙に異なる。これによってある程度製造年代等が分かるみたいなので、今度本でも買って調べてみよう。

またひとつ物欲の対象が増えてしまった感あるけれど、なんだかこれは楽しそうな世界なのでよしとしたいところ。