中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

村上ファンドあれこれ

2005年10月11日 | 日常
村上世彰氏(いわゆる村上ファンド)と阪神に関するニュース。
生粋の関西人である連れにとっては非常に深刻かつ重大な話題のようだけれど、関東出身かつ野球自体への興味すら薄れてきた身としては、むしろ事の成り行き自体を楽しんでいる、というのが正直なところ(マスメディアの姿勢と一緒だ)。

表面的な意見だけを見る限り、村上氏側の方が正論を述べているような気がするけれど、彼の本意を知るわけでもないので、とくにどちらかの肩を持つ気にはなれない。

ただ、春先あれだけ世間が騒いでいたのに何もせず、結果いいようにやられているのだから、少なくとも阪神経営陣が「間抜け」であることだけは間違いない。

「他者に買収されるのが嫌ならば上場をしなければよい」という堀江氏の(フジテレビ買収騒動の際の)コメントはある意味もっともな話であって、こういうニュース報道は彼らも興味を持って見ていただろうに、と思うのだが、その際ですら「自分達には大丈夫だ」と考えていたのだろうか。

阪神百貨店の簿価が900万円だとか、こういう騒動があると社会の意外な仕組みが色々と見えてくる。また一般的でなかった金融用語がニュースで飛び交うようになり、「その当事者でない限り」において、こういう騒動は不謹慎ながら非常に勉強になる、と個人的には思っている。買収される側にはたまったものではないだろうが、それが嫌であるならばしかるべき対策を立てればよいだけのこと。どちらが良い悪い、の問題ではないはずだ。

いまさら、の感はあるけれど、こういう騒動によって日本が資本主義社会、自由経済の国であること、これを各々が理解していくのだとすれば、それはやはり良いことなのだと思っている。

最後に正直に告白しておくと、今回の一連のニュースにおいて個人的に一番の疑問は「村上氏は若き日の萩本欽一にそっくりなのに、メディアではそのことは話題としてあげないのは何故か」ということ。

「村上世彰 萩本欽一」でGoogle検索してみても、上記事項が自分ひとりの思い込みではないと確信しているのだけれど、そういう意見が大手メディアで流れているのを見たことがない。確かにどうでもよい話題ではあるけれど、既に週刊誌あたりでは村上氏の少年時代等々、徐々に「本筋からはずれたネタ」で遊びはじめている。まさか欽ちゃんにメディアが遠慮しているとも思えないのだけれど…