中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

秋葉原のヨドバシカメラ

2005年10月18日 | 日常
仕事の用事でここ2ヶ月、週1回は秋葉原へ通っている。最初は込むだろうと避けていたけれどさすがにもう落ち着いているはずなので、メディアであれだけ騒いでいたヨドバシカメラの秋葉原店を今更ながらに少し覗いてみた。

外からみても明らかではあるけれど、何よりの印象深いのはその「ひたすらな」巨大さ。新宿西口の本店(毎週のように通っている)も総面積ではかなりのものだと思うけれど、それが一つのビルにまとめられてしまった感じ。

東京は確かに巨大な都市だけれど、地価も高い分、こういうひたすらに巨大なフロアというのは案外ないものなので、そういう意味でもこれは新鮮だった。もしもこれが貸しビルだとするならばその賃料は如何ほどのものなのだろう。

ただ、正直感心したのはこの広さ「だけ」。もともと扱うものが家電等なので、独自の品揃えとかオリジナリティをそうそう出せるものではない。これはある意味仕方ないのだろうけれど…

感心したことはひとつだが、感心しなかったこともひとつ。一部ニュースでも報道されていたけれど、この店舗ではどういう意図からか原則、製品はメーカー別の商品陳列にしている。たとえばAVコーナーというのがあって、そこではソニー、松下、と企業ごとのブースがあり、そこで同社の製品(液晶TV、スピーカー等)がまとめて展示されている。この展示は商品を選ぶ側には実に不便だった。

どこかの系列に勤める人ならともかく、とにかくXX社製品で揃えたい、という人は世間一般ではそう多いとは思わないし、普通テレビが欲しい人は各メーカーのものが一箇所に集まり、その前で値段やデザインを検討しながら選ぶ、と思うのだけれどどうだろう。

自分は来たついでとして電源タイマーを買おうとしたのだけれど、東芝のコーナーにそれがなく、松下のコーナーでやっと探し当てることが出来たが、これには非常に不便を感じた。こういうローテク製品は安くて比較的まともなデザインなら「どこのブランドでもよかった」のだけれど…

「社会が成熟すると人はブランドと付加価値で物を選び始める」とか、そいういうビジネス教科書的なものにでも被れたのかどうかしらないけれど、これはとにかく具合が悪い。是非とも改善してほしいところ。

もちろん全ての製品がブランド別、というわけではないのだけれど、製品によってブランド別であったり、一緒であったり。これはこれでまた不便であった。

デパート地下の食品売り場などは、意図的に迷いやすい配列に店舗設計をすることで色々と商品を買わせる工夫をしていると聞いたことがあるけれど、同じ迷うならヨドバシよりは秋葉原の街中のほうがずっと楽しい。少なくともヨドバシ目的で秋葉原へ、ということは個人的には当面ないだろう、というのが開店以下1ヶ月時点での個人的な印象。